再び無人のミーティングルーム。
次に入って来たのは、コンビニ帰りの村上だった。
「うぃ〜っす、って誰もいねぇのか。」
テーブルの下から椅子を引き出して着席する。
「さってっと。」
村上は早速コンビニのビニール袋から週刊誌を取り出し、読み耽った。
「チッ・・・・・・チッ・・・・・・可愛いな〜☆」
パラパラとページをめくっていた村上の手が、はたと止まった。
そしてきょろきょろと見渡した。
「お。」
村上はそれをおもむろに手にとって早速作業を開始した。
ビリビリビリ・・・
ガチャ。
「お疲れさまで・・・って、てっちゃん何やってんの!」
「あ、北山!?」
村上が慌てるのも無理はない。
なぜなら、村上は北山の音叉で週刊誌の袋綴じを開けていたから・・・
「悪ぃ・・・けどコレ、袋綴じ開けやすいな・・・。」
「そういう問題じゃないから!」