『カツカレー を てにいれた!
ビーフカレー を てにいれた!』
さてさて、アイテムゲットしてすぐですが、早速いただきますよ。
体力の限界だからな。
『カツカレー を つかった!
ゆーじぃ の HPが かいふくした!』
『ビーフカレー を つかった!
カオル の HPが かいふくした!』
カレーを完食すると、ゆーじぃとカオルの体力が完全に回復した。
カウンターの中の店主に話し掛ける。
「ごちそうさまでした。ホント、うまかったです!」
「ホントですか?!いやぁ、うれしいですなぁ〜!はっはっはっ!」
おーおー、ホントにうれしそうだな。
「お勘定、お願いします。」
「いやいや!お代はけっこうですよ〜!」
「え、ダメですよご主人!」
「そんなことされたら次回来にくくなるじゃないですか〜!」
慌てる俺と黒沢さん。
俺たち5人とも、“顔”で食ったりするの好きじゃないからな。
「じゃあ次回からはちゃんとお代いただきますんで、今回はサービスということで〜!」
店主は引く様子はない。
「いい、んですかぁ・・・?」
ふたりで申し訳なさそうな表情を浮かべ(だってこっちはご馳走してもらうつもりなかったし、ホント申し訳ないと思う)、頭をペコペコと下げた。
「あっ、そうだ。」
店主が店の奥に消えていく。
「何だろうね〜。」
黒沢さんは店主の独特のペースに少々戸惑い気味の様子。かく言う俺もだが。
寸胴鍋のカレーを混ぜる時に使う大きな木べら(新品)を手にして、店主がカウンターの中に戻ってきた。
そして俺たちの目の前にそれを置いた。
「まさかこの店に有名人が来るとは思ってなかったもんで色紙の準備してなかったんですよ。これにサインしていただけますかねぇ〜?」
「こっ、これにですか?!」
「ええ、色紙より保存性も高いし、ちょうどいいですよね!はっはっはっ!」
「・・・はぁ。」
ふたりのサインと今日の日付、それに“The Gospellers参上!”“夜露死苦”“We're
the カレー部”などと普段滅多に書かないことを書いておいた。
サービスしてくれた分、こちらもサービスだ。
「はい、こんなもんでいいですかね?」
「うわぁ、うれしいなぁ!ありがとうございます〜!」
店主、ちょっと涙目だ。
感動しすぎじゃないか?
「こちらこそ、ご馳走様でした。」
店主に頭を下げると、視界の下部にまた文字が浮かんだ。
『カレーやとのおもしろトーク を てに いれた!』
んなもん、いら〜ん!