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ごすぺらぁず の ショートコント

≪ウザい友人≫

☆登場人物
 黒沢(大学時代の本人役)
 村上(大学時代の本人役)

 

(暗転〜溶明/ブリッジ:「♪もういいかい〜、ま〜だだよ〜ぉぉぉ〜」)

 

ステージ中央、チェックのシャツにジーンズ、ナチュラルな髪型の黒沢が立ち、腕時計を見ている。

黒「おっそいなアイツ〜、何やってんのかなぁ〜?」

Tシャツ・ジーンズ姿の村上、鼻歌を歌いながらご機嫌な様子で上手から登場。
(※村上の役は、このコント中、終始 自信満々な笑みを浮かべている)

村「♪ふ〜んふふふ〜ん・・・悪ぃ〜、待った〜ぁ?(悪びれる様子なし)」
黒「待ったよ、もう〜!お前10分の遅刻だぞぉ?」
村「ここ来る最中にさ、いいメロディ思いついちゃってさぁ〜、ほら、これに録ってたんだよ〜。」

村上、テレコ(テープレコーダ)を取り出し、再生。

村『♪ふ〜んふふふ〜ん』

登場時の鼻歌と同じメロディを、感情を込めて歌っているのが流れる。
村上、自分の作ったメロディを聴いて満足げにノッている。

村上、テレコ止める。

村「コレ、いいっしょ。」
黒「あ、あぁ・・・うん・・・」
村「やっぱりさぁ、その時に自分から湧き出たメロディっていうのを大切にしたいじゃなぁい?その時々の俺っていうのが浮かんだメロディに反映されてるっていうの〜?メロディに自然に出ちゃうんだよね〜、『真っ裸な俺!』みたいなのがさぁ〜っ!(興奮気味に一気に言い切る)」
黒「真っ裸・・・?」
村「そういうのが歌になって勝手に出ちゃうヒトなんだよね〜、俺って☆
『嬉しい』とか『楽しい』とか『大好き』とかさぁ〜、そういうのがぜ〜んぶ!」
黒「ドリカムじゃん・・・」
村「『歌は嘘をつかない』、『歌は心を映す鏡』って言葉、知らない?」
黒「さぁ・・・聞いたことないけど・・・」
村「え!知らないの?!あの超有名な偉人・村上てつやさんの超有名な名言なんですけどぉ〜っ!」
黒「偉人って・・・!リンカーンとかキュリー夫人と同じ並びかよぉ・・・」
村「俺の辞書の12ページに書いてあるんだよ!この名言を知らないとは・・・オヌシ遅れてるなっ?!」
黒「むしろ1ページから11ページに書いてあることの方が気になるけど。」
村「そこの不勉強の君ぃ〜?これから先生が言うこと、ちゃんとノートに取っとくんだぞぉ?
・・・まず初めに。『歌を笑う者は歌で泣く』!」
黒「ノートのムダ遣いだよね、それ・・・」
村「『泣くよウグイス、俺は歌うよ平城京』!Repeat after me?」
黒「ノートの次は復唱かよ!つか、それのどこが名言なんだよぉ?!」
村「俺の思想について来ないと、人生大損こくよ?!あとで泣いても知らないからな〜!
・・・『人気出たらどんどん授業料高くなっちゃうんだからネっ☆(←オンナ声で)』・・・なんちゃって!へへっ。」
黒「お前の思想には極力ついていきたくないけどね。」
村「で、何?何か『俺の話もっと聞きたい』って顔してんねぇ〜。」
黒「してねぇよ!お前の目はフシアナか!」
村「(感情を込めて)♪ドングリマナコに への字クチ〜」
黒「その目のどこが『ドングリマナコ』だよ!っていうか、お前ただ歌いたいだけじゃないかっ!」
村「だからぁ〜・・・前にも何回か言ったっしょ?歌ってのは俺にとってコミュニケーションツールのひとつなワケ。
(指折りしながら)会話する、電話する、メールする、歌う、っていう感じぃ?」
黒「何その並び。」
村「黒沢薫くんもわかりますよねぇ!?(同意を求める)」
黒「やめろ、『くん』とかフルネームとかですます調とか!気持ち悪い!」
村「じゃあ、『俺の“歌”論』と『俺の歌』、どっちが聞きたい?」
黒「どっちも聞きたくないっちゅ〜の!」
村「(ヘタな大阪弁で)ねぇ、どっちですのん?ねぇ。どっちですのんな?」
黒「ヘタな大阪弁使うなって!」
村「あ〜!それにしても今日は心地いい風だな!この風が俺の耳元で『歌え』って囁いてるっ!」
黒「俺の返事は無視か?!」
村「もう〜、人気者は大変ですよぉ!(←ヘタな大阪弁で)
(見えない風に向かって)歌っていいか、風ぇ?今日は特別に『お前(※風のこと)』のためだけに歌ってやるからな!」
黒「いや、風は聴けないし、歌ってほしいなんて思っちゃいないと思うよ?」
村「♪す〜れ違い〜も〜約束への〜階段〜・・・」

村上、感情を込めながら両手を広げ、『風をつかまえて』2番を熱唱。
風に歌を捧げている。

黒沢、退屈そうに歌が終わるのを待ってる。

村上、ひとしきり歌い終わり、黒沢の方を向く。

村「黒沢!俺の歌聴いた風が、喜んでるって感じしない?風の音が拍手と歓声に聞こえるだろ?俺には聞こえる!聞こえるよぉ!」
黒「お前、病気じゃないの?」
村「(風に向かって)おい風ぇっ、礼には及ばんぞ〜!へへっ。」
黒「いつまで続くの?風とのやりとり。」
村「この自然のすべてが俺に歌わせるんだよね。『自然たち』が、俺の歌を今か今かと待ってるんだよね。
(天を仰ぐ)おっと、今度は太陽か〜?!待ってろ太陽〜っ、順番があるから、横入りしちゃダメだかんな〜っ!」
黒「よ、横入り?!」
村「俺の歌の才能ってヤツがさ、そういうズルい行為はゼッタイ許さないワケ。わかる?」
黒「っていうか、今まさに代返頼んで講義サボってズルしてるんでしょ?」
村「う・・・うん・・・(言い当てられ、しょんぼり顔)」

 

(暗転)

※片方の名前が「村上」ってだけの理由で「フルー●ポンチ」のネタを参考に作ってみたけど、文字で再現するには限界があるな・・・(挫折)


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