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《1日目夜 担当黒沢》

 

「んじゃあ黒ポン頑張ってね〜!」
俺の住むマンションの前で俺といろはを降ろした安岡は、うれしそうに手を振りアクセルを踏んで去っていった。

くそ〜!安岡の野郎、人の気も知らないで・・・

「あ〜ぅ」
「そうかそうか。」

意味もわからず返事をしてみたり。

なんだかわかんないけど、今日1日カレー禁止令出たし。

「いろはに匂いが移るからダメ」ってどういうことなのよ?
勘弁してほしいよ、まったく。

部屋に入り、いろはを籐の籠に寝かせる。で、見つめる。

「かわい〜・・・」
「んま。」
「ま、か。そかそか。」

ぷにぷに。
頬をつっつく。

「俺の子じゃ〜・・・ない、よな?」
「あ〜。」
「お前かわいいから俺の子でもいいぞ。なんてな。」

リビングにいろはを置いてカレーじゃない晩メシを作る。
寝てる寝てる。

横目でチラチラ見ながら、メシを食う。
寝てる寝てる。

テレビを見る。
寝てる寝てる。・・・ってよく寝るなぁ!まだ寝るのかよ!

風呂に入る。
シャワーを止めると遠くで赤ちゃんの泣き声。

「え、マジ・・・?」

慌てて風呂から飛び出し、いろはの元へ。

オムツを替えて抱っこしてやると、いろははうれしそうに笑った。

「キャッキャッ」
「お〜、よしよし。」
マッパで抱っこしてる俺、ちょっとおかしくない?・・・まいっか。

子供の生活スタイルに合わせて、夜11時に就寝。

・・・4回起こされたし・・・。

オムツ替えるのはまだいいさ。
夜中にミルク作るのは正直キツい!

いろは、かわいい顔して小悪魔だ・・・。


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