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《2日目夜 担当村上》

 

黒沢、昨日11時に寝たって言ってたのに眠そうだ。
夜泣きすんのかな。もっと早く寝てみっかな?

「ぅお〜ぃ、いろは帰るぞ〜。」

俺はいろはを抱え、家に帰った。

音楽をかけながらいろはを抱っこする。

今夜は外食もできないし、コンビニ弁当だ。

「はぁ、わびし〜ぃ・・・」
「うぁ〜。」
「同情か?それは。」

ぴんぽ〜ん。

あれ?メンバーがヘルプに来たかな?

「は〜い、どなた〜?」
「てぇつぅ〜☆来ちゃったっ♪」

げっ!普段いきなり来ないのに!

「あっ・・・今日は〜、えっと〜、帰ってくれ。明日また会おうな、うん。」
「え?誰か中にいるのぉ?」
「は、ははっ!い、いるわけねぇじゃん!」
「・・・あやしい・・・」
オンナの勘ってやつは末恐ろしいな。

「上がっていい?」
「今日はダメだって言ってんだろ!」
「何よ!上がって見られちゃマズいものでもあるの?」
「ねぇよ!仕事だ仕事!」

玄関先で押し問答を繰り返していると、部屋の中からいろはの泣き声が・・・

「・・・え?」
「いやいや、これはだなぁ、人から預かって・・・」
パァ〜ン!

乾いた音とともに頬に衝撃・・・!
これはビンタという生温いもんじゃない、掌底という“技”だ!

「帰る!さよなら!」

帰ってったよ・・・あいつ初めから説明してても、たぶん話聞かずに掌底して帰ってただろうな。

「俺のこと信用してくれねぇ奴なんかこっちからさよならだ!くそっ!」

それにしても頬が痛い・・・顎の骨ズレたんじゃね?

「んぎゃぁっ!」
あ、あまりの衝撃にいろは泣いてるの忘れてた。

頬を擦りながら部屋に戻りミルクをやると、いろはは泣き止み、きれいに飲み切った。

「キャッキャッ」
お〜、ご機嫌じゃん。

「俺のことをわかってくれるオンナはいろはだけだな・・・」


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