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「・・・あの、あなた誰ですか・・・?」
「この学校で事務員として働いてる、やすお・・・です、よろしくっ。」
「事務員さんが・・・俺に何の用ですかぁ?」

不審者を見るような顔で俺を見上げる。
仕方・・・ないよね、これは。

「あっ、あのさっ・・・えとっ・・・」

し、しまった!どう説明してキッカケを作るか全く考えてなった!
先にテツ捕まえるつもりだったから予定が狂ったんだった!

「あの〜・・・一緒にお昼、食べようかと、思っ・・・て・・・」

ミスった・・・
こんな理由ないよな・・・事務員とメシだんて・・・

「お、俺と??」
眉間にシワががっつり入ってる・・・やばい・・・

「あっ、一緒に食堂行ってさ、あの、ほらっ、カレーおごるし!・・・ダメ・・・?」
「カレー?おごってくれるんですか?なら、いいですよ。」

何だそれ!!
“イチもニもなく”ってこういうこと言うんだな!

俺の密かな動揺をよそに、黒ぽんはイソイソと教科書とノートを片づけ始める。

「じゃ、安尾さん、行きましょ。」
「あっ、はいっ・・・」

立場逆転だよ・・・俺の方がはるかに年上なのに!


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