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一方その頃、ユジジはというと・・・

『よし、そろそろいい具合か?』
村上家の庭に三角のテントを張り、米と水を入れた飯盒をたき木の上にセットしていた。

『おい、ユジジ。お前もこっち来て食えよ。』
『そうだよ〜、カレーもうまいけど寿司っていうのもうまいよ?』

一人さびしく野営をしているユジジを気にかけ、ムララとクロロがリビングの窓を開けて呼びかける。

『え、あのっ・・・いいん・・・』
「おい、お前ら。そんなヤツ呼ばなくていいぞ?俺と陽一に危ないマネしやがって。ほっとけほっとけ。」

パァッと笑顔を浮かべたユジジの言葉を哲也が遮る。
その背後にいた優とユタタも同調し、「そうだそうだ〜!」と はやし立てた。

『いや、やっぱり遠慮しときます・・・はい・・・』

2人+1匹の殺気に、ユジジはすっかり委縮してしまった。

『いいのか・・・?無理すんなよ・・・?』
『おいしいのに〜。』

ムララとクロロは庭のユジジを気にしながら窓から離れていったが、すぐに意識は豪勢な寿司の方へ・・・
脇目もふらずに寿司をパクパクと口に放り込んでいった。
まさに、開けたら最後、You can't stop!プリングルス!

そんなこんなで、にぎやかな夜は更けていきましたとさ。

 

さて、ユジジですが、結局その後そのまま村上家の庭に居座り、テント生活を続けている様子。
どうやら、哲也の高度な戦闘テクニックを盗み取ろうという魂胆らしいのだが。

「・・・お前、いつまでいんだよ・・・。」
『・・・・・・』
「・・・おい。聞いてんのかよ?」
「兄ちゃん、そろそろ許してあげたら・・・?」

村上兄弟の周辺にまた1匹、奇妙な地球外生物が増えました。
どうなっていくんでしょうね、これ・・・。

 


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