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「・・・え、何これ・・・」

ふたりはケンカを一時中断し、その生物へと忍び寄る。

「・・・倒れてんぞ?」
「うん、それは、見たらわかる・・・」

体長は50センチぐらいだろうか、一見、カエルのマスコットのように見える。
その生物を、哲也は足先で数回つついた。

『・・・んぁ〜、いってぇ〜・・・・・・はっ?!』

ヒョコッと立ち上がった謎の生物。
2対1、見つめ合うこと数秒・・・。

『死ねぇ〜っ!!』

先に仕掛けたのは、謎の生物の方だった。
いつの間にか手にしていた手榴弾のようなモノを投げた途端、眩しい光とおびただしい量の白煙が部屋を包んだ。

「うわぁっ!」
「てっめ・・・させるか!」

姿を眩ました生物を捕えようと、哲也が白煙の中を走る。
煙でまったく見えない状態でありながら哲也が壁にぶつかったりしないのは、高い運動能力と、長年住み慣れた家の配置がアタマとカラダに刻み込まれているからだ。

「さっきのヤツどこ行きやがった?!」

2階へ続く階段を上がろうとした瞬間、足首の辺りに糸のようなモノがひっかかったと同時に爆風が巻き起こった。

『よっしゃ!地球人、仕留めたり〜っ!!』

不意を突くカタチで、怯んだ哲也の頭上から飛び降りてくる謎の生物!
哲也、絶体絶命!!

と、思いきや・・・

「ミルコの左ハイっ!」

哲也の身体能力をなめちゃいけない。
強烈な左のハイキックが芯でヒット。
謎の生物は再びノビてしまった・・・
アーメン・・・。

 


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