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同日午後3時。
所変わって、ここは優の自宅(超豪邸)の庭。
緑の芝生の上に白いテーブルとイスが置かれている。
そこにユタタがゴキゲンな笑みを浮かべて腰を下ろしている。

『♪駆っけ〜寄〜って、話ぁしかぁけ〜たか〜った〜・・・』
「は〜い、ティータイムですよ〜。」

茶器を積んだワゴンを押す執事を引き連れ、優がやってきた。

「今日はイングランドから直輸入した高級茶葉だよ。」
『よっ、待ってましたぁ〜☆』

優専属の執事が、杉下警部のように高い位置からティポットを傾け、もう一方の手に持ったティカップに紅茶を注ぎ入れた。
続けて、慣れた様子でホールのケーキを小皿に切り分け始める。

「優ぼっちゃま、どうぞ。」
「ありがと!さ、ユタタも食べな?」
『わ〜っ!いただきま〜す!』

生クリームの泡立ちのキメ細やかさや、飾りつけられたフルーツの自然の甘みや、紅茶の香り高さなんかを誉めちぎりながら進むティタイムだった・・・が、

「あ〜、ホントうまいねぇ〜・・・ふんっ!」

満面の笑顔を一瞬かき消した優は、斜め後ろにある植え込み目がけて、手に持っていたフォークを投げつけた。

『ん?どうしたの?』
「ううん、別に。手が勝手に動いただけ。・・・で、なんの話だったっけ?」
『んと、ケーキと紅茶がおいしいって話だよ〜。』
「あ、そうだったな。・・・そうそう、今度ジャム作ろうかと思ってんだけど、ユタタ手伝ってくれる?」
『ジャム?!うん、手伝う手伝う!』

と、会話が元に戻りつつあるなか、植え込みの裏で小さく呻き声をあげる者がいた。

『うぬぬ・・・なかなかやるな、地球の連中も・・・。これは気を引き締めてかからんといかんな・・・。』

何やら不穏な動きがありそうですね・・・。


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