暗闇に覆われているけれど、何も見えない訳じゃない。

自分を貫くカカシの姿。

感じる自分と、それを見つめる自分。

二つの視点が交互に絡まる。

私は一体何処にいるのだろう・・・。







Please show it only to me 3







「へえ〜告白されれば誰でも付き合うわけ?」
「誰でもって・・・。」
はオレの女にならなきゃダメでしょ。」
「・・・・・・。」

口を閉ざすに体を重ねて、両手を壁に縫い付けると、カカシの唇は白い首筋を這い回る。

「オレの事、好きだって言えよ。」
「・・・んっ・・・。」

カカシの唇が動く度、の口から熱い吐息が漏れて、体が震えた。

?身体の方が正直だけど?」
「・・・こんな事されたら・・・そうなる・・・っ・・。」
「へえ〜。好きでもない男にされても、こうなるんだ?」
「・・・そ、それは・・・。」
「身体に聞いた方が早そうだね。」
「・・・・・・!」

を肩に担ぎ上げ、カカシは満天の夜空を飛んだ。









カカシのベットに下ろされたの身体を、スプリングが緩やかに受け止める。

の身体に跨ったカカシは、自分の忍服を脱ぎ始めた。

「え?ちょっと何?」
「さっき言ったでしょ?身体に聞くって。」
「待っ・・!」

全てを伝える前に唇を塞がれた。
抵抗して押しのけようとするも、カカシの素肌の感触、唇の甘さを感じた途端、体に力が入らなくなる。
柔らかに絡んでくるカカシの舌に、の体はピクリと震えて。
僅かに唇を離したカカシがクスッと小さく笑った。

「余計なモノは全部取っちゃおうね。」

甘いキスと引き換えに、の身体は覆うものを失くし、床の上にはベットの上の二人と同じく重なり合った布。

「・・・やっ・・・。」

自分の肌をカカシの唇が貪る。
その感触に肌が粟立った。

「嫌なら跳ね除ければいい。今のオレは丸腰だよ。ならそれが出来るでしょ?」
「・・・っ・・・。」

口から出た言葉は、心とは全く逆のもの。
身体と心は同じ。



カカシの全てが自分を酔わせた。

甘い唇も、熱い舌先も、軽く歯を立てる感触も。
重なるカカシの素肌が熱かった。
自分の身体に触れる手が優しくて、次第に何処かへ導く。


「・・・んっ・・・はぁ、ぁんっ・・・・・。」

暗闇にの喘ぎが溶けた。
胸の先端を吸われる刺激に、切なげな声が混じって。
その声はカカシの耳をくすぐり、直接脳を撫でる。
駆り立てられ、煽られ、自制心など殆ど残っていない。

「好きでもない男に抱かれてもこうなるの?」
「・・・・・・なら・・な・・・んッ・・あぁ・・・」
「オレの事、好きじゃないんでしょ?」
「・・・・・・。」
「他の男でも感じるの?」

カカシの言葉に、は首を横に振った。

「じゃ、なんで?」
「・・・・・・。」
「だってすごいよ。触るたびにビクビクしちゃって。こんなに濡れて。」

カカシの指は溝をかき分け、ゆっくりと上下に滑らす。
その度に溢れる愛液が音を立てて、それに答えた。

「ほ〜らね、聞こえるでしょ。何の音だろうね?これは。」

身体の中心から水の音がする。
カカシを喜ばし、煽る音。
自分の羞恥心に火を付け、更に溢れさせる音。

「後から後から溢れて来て、誰でもいいんだ?」
「違う・・・。それは・・・カカシだから・・・。カカシだから感じるの・・・。
 カカシじゃなきゃ、気持ち良くない・・・。」

両手で顔を隠して答えるの名前を、カカシは静かに呼んだ。
するとその手がゆっくりと開いて。
涙混じりの瞳にカカシはキスを落として、甘く囁く。

「ハイ、良く言えました。って事は?オレの事はどう思ってる?そろそろ素直になろっか。」
「・・・・・・・すき・・・。」

の告白にカカシは微笑んで、滑らせていた一本の指を体内にゆっくり埋め込んだ。

「・・・は・・・・んっ・・・。」
「オレもが大好きだよ。」
「・・・あっ・・・んッ・・・」
「まったく・・・素直に最初から言えばいいのに。」

ぴちゃぴちゃと音を奏でる花園は二本の指の進入を許し、それを締め付ける。
カカシは掘り起こすように快楽を与えて、を追いこむ。

「あッ、あッあっっん・・・ぁっ・・・。」
「今からそんなに声出してちゃ、最後までもたないよ。待たされた分、激しくいかせてもらうから。」

指を引き抜き、猛り狂う己をの其処にあてがった。

「・・・!」
「しっかり刻みつけてあげる。オレが最後の男だって。」

そして一気にの華を開く。

「あぁッ!!・・・ぁ・・・っ・・・。」
「それにね。お前だけ他の奴を見る余裕があったなんて、ズルくない?」
「・・・な・・・に・・?あっ・・・。」
「此処に来るまで寄り道したでしょ?オレが知らないとでも思う?」
「・・・・・・。」
「全部忘れてもらうよ。オレ以外の記憶なんて必要ないでしょ?」

カカシの腰が最奥へ突き進み、の身体を大きく揺さぶった。

「あッ、あッ・・・カ・・・カ・・シ・・・。」
「もう誰の手にも触れさせない。」

熱を帯び、汗をかき、カカシは幾度となく精を吐きだす。
それを受け止めるも、何度高みに登りつめたか分らず。

「・・・カカシ・・・んっあッ、ああッ・・・」
・・・。」












パチッ!
自分の瞼が開く音、それが聞こえたような目覚めだった。

カカシと共に居続けた室内の住人達は、個々の色彩を鮮やかにし、カーテンの隙間から陽の光が差し込む。

最初に飛び込んで来たのは、見慣れた腕とそれ越しに見える机の映像。
そしてすぐ、大好きな声が降ってきた。

「おはよう、。」

ベットの縁に座って、を覗きこむカカシの姿は、彼の言うところのフル装備。

「・・・お、おはよう。」
「な〜に?不思議そうな顔して。オレはこれから任務。」
「そ、そう・・・。」
「生徒達と牧場に一泊してくるから、帰りは明日の夜だよ。は今日、休みでしょ?」
「うん。」
「明日が待機だったら、ここで待っててね。」
「分った。」
「じゃ、行ってくる。もう少し寝てな。」

カカシはの頭を優しく撫でると、頬に口付けて任務へと向かった。




―― び、びっくりした・・・・・・。


夢なのに、かなりリアルで。
一瞬、そんな事があったかと、考えるほど。
でも今のは夢。
    
それにしても、カカシとしている夢なんて初めて見たなと。

夢ではよく思いがけない事が起こる。
記憶の端っこに居た小さい頃の友人。
もう何年も思い出す事なんてなかったのに、突然夢に出てきたりして。
勿論、夢の中の彼女は、昔のままの幼い子供姿。

好きでも何でもない相手とデートしてたり。

何かから逃げてたり。
そんな時は大抵、水の中を歩くように足が重くて上手く走れなかったり。

今まで見てきた不思議な夢を思い出して、
さっきの夢は自分の願望なんだろうか?と考える。
夢のように素直になれば、あんなに悩む事もなかったのだから。

でも、今は幸せだから、いいかと。

あの夢の続きはあるのだろうか?
あるならば見たい。
夢の中でカカシに抱かれるのも、悪くないから。

そして、一つの考えに辿り着く。


―― なんだかんだ言って、結局してないんだった・・・。


繋がる事が出来なかった身体が、奥底が、見せた夢なのではないかと・・・。
濃厚に愛し合った筈なのに。


―― カカシ不足なのかな・・・?


心でポツリと呟き、はまた眠りに落ちた。
あの夢がまた見れますようにと、僅かな期待を胸に抱いて。















「「「乾杯〜!!」」」

グラスを合わせる涼しい音色ではなく、缶ビールを合わせたズンという鈍い音がテーブルの上に落ちた。

此処はアンコの部屋。
の休みを聞き付けたアンコからのお誘いで。
落し物探しの任務に出ていた紅も、帰ってきた早々アンコに捕まった。

「今日は朝まで飲むわよ〜。女三人なんて滅多にないしね〜。」
「何言ってるの。私より先に潰れるくせに。」

紅はそう言うとビールを喉に流し込んだ。

「私よりも先に寝ちゃう子がここにいるじゃん。ね〜。」
「今日は平気だもん。昼間たっぷり寝たから。疲れたけどね。」
「休みだったもんね。寝過ぎ?」
「まあね・・・っていうか・・・夢の中で動いてたし・・・。」
「何してたの?」
「え?運動??」
「運動?」
「二度寝したら、ガイが出て来てね。一緒に修行してる夢を見たんだけど、なんだかめちゃくちゃハードだった。」
「そりゃ、疲れるわ。」
「そうね・・・。」
「でしょ?ダイナミック・エントリー炸裂だよ、もう・・・。」


女三人寄れば姦しい・・・。
夜明け前、気絶したように意識を飛ばした三人。
翌朝、アンコは通常の業務に。
紅は8班との待ち合わせ場所に。
は待機所へと体を引きずった。







今日は待機のみで終了。
腕の傷も完全に癒えた。
同じく待機だった友人と軽く食事をして、約束通りカカシの部屋へ向う。
部屋の主はまだ帰って来ていないようだ。



湯を張り、ゆっくりと湯船に浸かった。
水面に軽く掌を置いて、その柔らかさを楽しむと。
ピチャン、ピチャン
の掌が離れる度に、そんな音がした。

その音は記憶の音と似ている。

カカシに愛された時の音。

一昨日はカカシの舌と指に翻弄された。
今でもこの浴室に響いた水の音が、耳に残っている。

それを思い出せば、段々と身体が熱くなって行って。
カカシが欲しい・・・と、中心がざわめきだした。


お風呂から出たは髪を乾かし、ソファーに身体を沈めれば、次第に襲って来る睡魔。
は静かに夢の中へ落ちて行った。










「・・・もう・・んっあ・・・ねぇ・・カカシのがいい・・・。」

立ったまま、浴室の壁にもたれ掛り、哀願する自分の姿。
カカシの左手で持ち上げられた自分の右足。
身体の中心を蠢くカカシの右手。

「何?足りないの?こんなに美味しそうに飲み込んでるのにねぇ、オレの指。」

ホラ、とカカシが中で指を曲げれば、ぐちゃと卑猥な音が上がった。

「ね、喜んでるでしょ?」
「・・・あッ・・・でも・・・もっと・・・。」
「もっとなあに?」
「・・・大きいのが・・・いい。」
「じゃ、おねだりしてごらん。」

カカシはそう言うと、名残惜しそうに蜜を垂らすその場所から指を引き抜いた。

「・・・おね・・だ・・・り?」
「そう、おねだり。上手に出来たら入れてあげる。の欲しい物。」
「・・・?」
「何処に何が欲しいか、オレにちゃんと伝えなきゃね。」

分らないでしょ?との耳元で囁いて、灼熱の塊を身体に押し当てる。
自分の耳をの口元に近づけて、耳を澄ませば。
は小さく、淫らな言葉を放った。

「上出来。」

カカシは笑みを浮かべて身体の中心を射抜く。

何度も、何度も。

深く、より深く。

唇が言葉を紡げなくなるまで・・・。










?」

自分を呼ぶ声に瞼を開くと、逆さまのカカシが目に飛び込んできた。
逆さまなのはカカシではなく、自分がソファーに横になっていたからなのだけれど。

目が合った途端、恥ずかしさで目が泳いで、慌てて上体を起こした。

夢で見た事。
カカシの其れが欲しいと、強請り、懇願し、放った淫らな言葉。
その後で貫かれ、何度も蜜を流したカカシの言葉。
まだ鮮明に残ってる。

「どうかした?」

カカシが優しく問い掛けてくれるけれど、正直に答える訳にはいかなくて、
でも本当の事だから、もう一つを伝えた。

「だって、帰って来たの知らなかったし、カカシ裸なんだもん。」
「風呂入ってたからね。寝てたから。でもこんなの見慣れてるでしょ?」

上は裸でも肩に掛けられたバスタオル。
下は、いつもの紺。
見慣れていると言えば、そうなのだけれど。
あんな夢を見た後だから、心臓に悪いのも事実で。

「まあ・・・そうなんだけど・・・やっぱり・・・ね・・・。」

が口籠っていると、カカシはダイニングに移動して冷蔵庫を開けた。
リビングの明かりは落ちていて。
暗闇に慣れていた瞳には、あちらの光がやけに眩しかった。

「何か飲む?」
「うん。カシスがいいな。」

パタンと冷蔵庫の扉が閉まって、カカシはの隣に座る。
手渡されたカシスソーダ。
カカシの手にはジントニック。
二人で笑いながらプルタブを開けて、小さく乾杯の音頭を取った。

「で、どんなの?」
「ん?」
の見た夢。」
「うへぇ?あ、え?」
「そんなに驚かなくてもいいでしょーよ。」
「え、え、えー??何で??なんで私が夢見てたって、知ってるの??」
「昨日の朝も見てたでしょ?」

カカシはニヤっと笑って、ジントニックを口に運ぶ。

「なんでよー!ちょっと、教えて!!」

はカカシの身体を揺さぶり、バシバシとその腕を叩いた。

「ちょっと、零れるから。」

慌てるをよそに、カカシは至って冷静。
飲みかけの二人の缶を少し離れたテーブルの上に置くと、カカシは座り直してを片腕の中に抱き入れた。
髪に唇を一回落として、口を開く。

「目だよ。」
「目?」

問うようには顔を上げて、カカシの瞳を覗きこむ。

「オレの目じゃなくて、の目。」
「私??」
「そう。レム睡眠時の急速眼球運動。」
「なに?それ??」
ちゃ〜ん?アカデミーで習わなかった?勉強した筈だけど?」
「え?そうでしたっけ??医療系は、とんと疎くてですね・・・あはは。」
「お前・・・それでよく、暗部やってたね。ま、の場合、感覚の方が大きいか。知識より?」
「ひどっ!!まぁね・・・何も言えませんけど・・・。で、教えて下さいよ〜カカシ先生。」

カカシは一呼吸置くと、簡単な授業を始めた。

「睡眠には二つあるのは知ってる?レム睡眠とノンレム睡眠。」
「うん。浅いのと、深いのだよね?」
「そう。レム睡眠の時に瞼は閉じてても、目が動くの。それを急速眼球運動と言います。」
「は〜い。」
「その時に覚醒するとね、大抵見ていた夢を覚えているわけ。」
「へぇ〜。」
の目、動いてたよ。昨日も今日も。それにね・・・。」
「なに?」
「色っぽい顔してた。」
「うそ・・・。」
「ホント。」

見ていた夢を思い出すと、顔が火照ってくる。

はカカシから視線を外して、唸りながらカカシの肩に顔を埋めた。
その頭を優しくカカシは撫でて。

「教えてよ、の見た夢。オレにも見せて。」
「・・・え?・・・やだよ・・・。」
「なんで?」
「だって・・・エッチな夢なんだもん。」
「相手はオレでしょ?」
「・・・うん。」
「じゃ、問題ないじゃない。夢のオレは、どんな風にを抱いたの?それともが襲った?」
「ちがうってば!!」

は顔を上げて弁解を試みる。

「オレにも知る権利ない?それに教えてくれなかったらねぇ・・・。の見た夢よりもスゴイ事、想像しちゃうよ。」

意地悪な笑いと言葉になんとなく、誘導されて。
カカシの手に落ちる。

「・・・もう意地悪。」
「教えてくれる?」
「でもその前に、欲しいものがあるんだけど・・・。キス一つ頂戴。酔わせてくれたら教えてあげる。」
「お安いご用ですよ、姫君。」

回した左腕での頭を抱き、右手が軽く顎を持ち上げる。
焦らすように、少しづつ、ゆっくりと、カカシの唇が降りた。

唇が離れてが瞼を開けば、瞳の色が変っていて。
色彩的にではなく、情欲を含んだ色に。

さっきまでカカシによって塞がれていた唇が、昨日見た夢を語り出した。





「ガイが出て来たってのが、気に入らないけどね。」
「なんでガイと修行なんだかさ・・・。」
「もっと激しい事がしたかったとか?」
「なっ!なに言うのよ〜!もう・・・。起きた時、すごく疲れた気分だったんだから。」
「頭が疲れたんだよ。そういう時のエネルギー消費率は、覚醒時と大体同じだからね。」
「そうなんだ・・・色々知ってるんだね、カカシ。」
も知ってなくちゃいけないの。」
「アハハ・・・。」
「さっきのは?」
「・・・さっきの?」

はテーブルの上にあるカシスソーダを一口飲むと、またカカシの腕の中に戻った。

「そう、さっきまで見てた夢。」

にあんな表情をさせたのは、夢の中の自分。
その自分の言動に興味が湧く。

「お風呂でしただけたよ?」
「ただオレに抱かれてたんじゃないでしょ?」
「・・・・・・う、うん。」
「何してたの?」
「・・・あのね・・・色々教えてもらってたの・・・。私はここが感じるんだよって。」
「それで分かった?」
「あんまりその辺は覚えてないや・・・。」
「じゃ、後で教えてあげるね。」
「・・・!?」

その瞬間、の体温が上昇したのを、カカシの身体は敏感に捉えた。

「あとは?」
「・・・・・・まだ話すの?」

俯き、下に流れるの髪をカカシはすくって、耳にかけてやると。
むき出しになった耳に、湿った声で甘く囁いた。

「全部聞かせてよ。」

ピクリと動くの身体。
耳のラインにそって舌を這わせれば、その声に吐息が混じる。

「・・・んっ・・・えっちな事、言ってた。」
「どんな事?」
「カカシ・・・のが・・・いいな・・・って。」
「あとは?」
「・・・大きいのがいいって・・・。そしたら・・・」
「そしたら?」

カカシの声色が変わった。
意地悪に攻め立てる声。
欲の色を濃くしたカカシの声が、身体の芯に響く。

スカートの裾から入り込んだカカシの掌は、の太ももを撫でながら、
さわりさわりと欲の中心へ向かう。

「あっ・・・んっっ・・・おねだりしたら・・・いいよって・・・。」
「ちゃんと言えた?」
「・・・・・・うん・・・言ってた・・・。」
「なんて言ってたの?」
「・・・カカシ・・・のを・・・私の中に・・・入れて・・・って・・・。」
「いい子だね。よく言えました。」

耳を舐め、全体を口に含んで、舌を滑らせる。
ざわざわとした音に混じるのは水の音。
熱くなった耳が外気の冷たさを感じ取ると、鼓膜にはまた駆り立てる淫らな音。
差し込まれたカカシの舌が熱く蠢く。

「・・・んっ・・・ひゃ・・・ぁあん。」
の中って何処?このオレにも教えてよ。」

カカシの指が下着の上を撫でる。
軽く押して、滑らせて。
隠れた芽を押しつぶす。

「ぁッ・・・ぁあ・・・。」
「何処?」
「・・・なか・・・。」

言葉を発する度、カカシの指先が動く度に、その場所が濡れて行く。
ジンと痺れて、下腹部が固まる。
早く解放して欲しいと、蜜を滴らせながらその場所は語った。

ショーツの隙間に入り込んだ指が、夜露に濡れた繁みの上を撫で回し。
全体を覆った掌は蠢くだけで、その中心には触れて来ない。
親指の付け根は隠れた芽を揺さぶり、長い指先はもう其処まで降りているというのに、強弱を付けながら揉むだけで。

気持ちが良い・・・。
けれど、もどかしい。
早く駆け上がりたいと、全身が叫ぶ。

「もっと・・・なか・・・を・・・。」
「どうして欲しい?」

そう言いながらカカシの指はバラバラに動き、閉じた華を弄る。

「あっ・・・んっ・・・さわって・・・。」

のこめかみに口付けて、肩に凭れさせる。
愛おしそうに頭を抱いて、髪に口付けて。
ゆっくりと溝に中指を落とせば、くちゃりとした温かい粘膜の華が出迎えた。

?わかる?濡れてるの。」
「・・・うん・・・。」
「いっぱいだね。」

カカシの声は優しく、とても嬉しそうで。
ヌルリ、ヌルリと、溝の隙間に沈んだカカシの指が動くと、待ち望む場所から愛液が止めどなく溢れた。

「こんなにオレを待ってたの?」

は熱い吐息を零しながら、カカシの問いにコクリと頷く。


「そろそろ夢より気持ち良い事、しよっか?」
「・・・・・・うん。」



   


  

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