浴室の扉を開けると、正面にはフックに掛けられたシャワーと鏡。
窓のある左側面には大きなバスタブ。
擦り傷や切り傷に効く入浴剤を入れたお湯は象牙色で、の身体を覆い隠す。

曇りガラスに溶けたカカシの姿がすぐに消えて、再び戻ってくると、浴室の扉が開いた。





Please show it only to me 2






口布を下げ、手甲を外したカカシの手には、コップに入ったお水と一錠の薬。

の事だから、薬はまだ飲んでないでしょ?」
「あ、うん。ありがとう。」

カカシが持って来た薬は、鎮痛剤と炎症止めから成る忍の常備薬。
がそれを受け取ろうと右手を差し伸ばすと、カカシは座り込んで一粒の薬を指先で摘んだ。

「はい、あ〜ん。」
「・・・自分で飲めるよ。」
の手、濡れてるけど?」
「あ、そうか。」

水に濡れた薬剤は口の中で苦味を残す。
その事を一瞬で思い出したが素直に口を開くと、カカシはその中に白い錠剤を一つ落とした。

「ん!」

一文字で水を要求するの手にコップが渡される事はなく、
カカシはの肩を抱くと、自分の口に含んだ水をの口内に流し込んだ。

仰け反った喉が上下に動いて、薬と水を体内に送り込む。
温まった身体の中を冷たい塊が落ちて行った。

「もっと飲む?」
「ううん、大丈夫。」

唇が触れるすれすれの距離で問い掛けたカカシは、再びの唇を塞いだ。
何度も音をたてて唇を吸われて、の口から吐息が漏れ始める。
するとカカシは、熱く蠢く自分の舌をの口内に送り込んだ。
舌先で徐々にの領土を侵していく。
舌全体を絡め合う頃には、二人の混じり合った雫が、大きく開いたの唇の端から流れ落ちていた。


唇を離したカカシは、もう一度チュっと口付けを落として、待っててねと甘く囁く。

「・・・うん。」

は立ち上がるカカシを目で追いかけて。
カカシが扉に手を掛けると、は躊躇いがちに言葉を投げかけた。

「・・・此処の電気は・・・消してくれる?」
「了解。」

振り返る事なくカカシは答えると、再び浴室の扉が二人を遮った。




ふと落ちた浴室の明かりに、逸る心臓が少し落ち着く。

脱衣所から漏れる光と、窓から零れる僅かな月明かり。
それだけでも十分、浴室内は見渡せる。

黒から肌色へと変化したカカシの身体は、三度扉を開けた。


飛び込んで来たカカシの姿に、ドクンと身体の芯が震える。
カカシの裸を見たのは勿論初めてじゃないけれど、それはいつも甘く酔わされた後。
男らしい骨格と、綺麗な筋肉には目を奪われる。
だけれど、ふと下りた視線の先にあったのは、腰に巻かれた小さなタオル。
思わず、の唇の端が上がった。

「な〜に?。」
「ううん。なんでもない〜。電気消してくれてありがとね。」

が微笑んで、真横に立つカカシから視線を外すと、彼に向った耳がシャワーの音を拾った。

「カカシの事だからさ・・・。」
「ん?」

聞き取れなかったのだろうか?
それとも相槌なのか。
どちらとも取れるカカシの返答に見上げると、頭上から降る温かい雨がカカシの銀髪を濡らしていた。

「やっぱりいいや。」

『カカシの事だからさ・・・。』
この後に続けるつもりだった、すぐには消してくれないと思った・・・という言葉。
それをが呑み込んで微笑むと。

「本当は点けといた方が良かった?」

悟ったカカシが、髪を洗いながら意地悪そうに尋ねた。

「ううん、とんでもない!」
「オレは点いてる方がいいけどね。ま、それは、今後楽しませてもらいます。」

耳に届いた言葉にが頬を染めている間、カカシは髪を洗い上げ、ボディソープに体を包み始める。
その様子には、くるりと浴槽の中で向きを変え、カカシに背を向けた。

「な〜に?どうしたの?」
「・・・洗ってる所って見られたくないでしょ?」
「別に?」
「私は恥ずかしいもん、だからカカシのも見ないの。」
「ふ〜ん、これからオレが洗うんだけどね。の身体。」
「・・・・・・。目を閉じててよ。」
「そりゃ無理ってもんでしょ。」
「やっぱり?」

が言い終わると、シャワーの流れる音が浴室に響いた。

?洗ってあげるから、出ておいで。のぼせちゃうよ?」
「カカシは温まらないの?」

こんな事はただの時間稼ぎにすぎない事は分かっているのに、出てしまう言葉。
それをカカシはやんわりと切り返す。

「オレはいいから、早くおいで。」
「・・・うん。」

漸く心構えの出来たがゆっくり向き直り立ち上がれば、光の粒を纏って煌く白い肌がカカシの瞳に映り込んだ。
薄暗い浴室に入り込む僅かな光は、その透明な粒達を一際煌かせ、の肌を飾る。
時折、肌を伝い、流れては落ちて行く雫が嬌艶で、カカシの血液は一点に集まろうと流れを変え始めた。

浴槽の縁を跨ぐ仕草の一コマ、一コマをカカシに見られているようで、視線を落とせば目に飛び込む半分眠った雄の象徴。
何度も自分を貫らぬいた最強のそれは、武器に成り得るほどの硬さは今の所宿してはいなく、
ぶらりと下がった大きな矛先が床を差していた。
その光景に、の肌は一層赤く染まる。
おずおずと自分の前に立ったの身体をカカシはそっと抱きしめ、その髪を優しく撫でると温かいお湯を含ませた。

「強さは?こんなもんで平気?」
「うん。カカシ、シャンプーするの上手いね。」
「そ?」
「うん。」

適度な力加減で頭皮を洗われるのは気持ちが良い。
性的な快感ではなく、このまま眠りに付きたいような心地良さ。
いつもきれいに切り揃えられたカカシの爪は、頭皮を傷つける事なく、指の腹で丁寧に汚れを落として行く。

髪を洗い終わったカカシは腕の中にを閉じ込めたまま、泡立てたボディソープを手に取り、の身体に手を這わす。

「・・・え?手で洗うの?」
「そうだよ、所々に擦り傷があるんだから。」
「擦り傷って言っても、腕と足にちょっとあるだけ・・・。」
「い〜の。」
「・・・はい。」

こういう時のカカシに何を言っても無駄だというのは、経験上知ってる。
だから無理に逆らう事は避け、素直に従った。

腕に抱いたの背中を洗っていたカカシの掌は滑り落ち、ウエストのラインをなぞると、ヒップラインへと伸びて行った。

「・・・ん。」

白い双丘を撫で回され、僅かに吐息が漏れるけれど、カカシは特に気にも留めない様子での身体の向きを変えた。
そのまま傷口を刺激しない様慎重に足を洗った後、たっぷりと泡を手に取りカカシは立ち上がった。

自分の胸にの背中をぴったりと付けて首筋を洗うと、その掌は肩から腕へと伸びて行き、指の間まで念入りに洗う。
次にカカシが手に取った泡は両手に溢れる程で、の両方の乳房を覆い隠した。
横から持ち上げる様に揉みしだき、つるんと掌が滑ると、カカシの手首はの乳首を擦り上げる。
その刺激で立ち上がった乳首の縁取りを、指先で丁寧に撫で回した。

「・・・んっ・・・カカシ・・・?」
「よく滑るんだよね、ココ。」
「・・・いい・・から・・・・そこは・・・。」
「ダ〜メ。」

カカシの指は縁取りを滑り、乳首をぷるんと震わせては離れて。
十本の指が自分の乳房の上を蠢く様を直視出来ず、は天井を見上げ、甘い吐息を漏らした。

「・・・ぁっあ。」

その瞬間に二つの乳首を摘まれて弄られる。

「ああっ、あ・・・」

ツルリと滑る感触と、いたぶられる乳首への刺激は、その信号を子宮へと送った。

「ほら、。前を見てごらん。」

カカシが首で合図を送れば、は何?と前方へ視線を投げる。
そこにあったのは、鏡に映った二人の姿。

「綺麗でしょ。」
「や・・・。」
「ほら、ちゃんと見て。」

閉じた瞼をカカシの指示に従い再び開けば、カカシの二本の指の間に挟まれた乳首と、左右から鷲掴みにされた自分の乳房。
持ち上げられ、カカシに揉まれる乳房は、変幻自在に形を変えて。
その淫猥な自分の姿に益々腰が疼いた。

掌を乳房の丸いカーブに添えて、カカシの親指と人差し指はぷっくりと紅く立ち上がった乳首を摘む。
摘まれたそれは、カカシの指の動きに合わせて向きを変えた。

「んっ・・・あっ・・あぁん。」

次にカカシは、固くなった二つの乳首を、掌で円をかきながら優しく撫でる。
そしてスルリとお腹を撫でたカカシの右手は、繁みへと伸びて、その隙間に指先を送り込んだ。

「ひゃ、あぁぁん。」
「ココもちゃんと洗っておかないとね。」

泡を絡めたカカシの指先が溝をかき分け、その上にある小さな粒を捕らえた。

「あ、あん、ダメ…そんなにしないで…。」

カカシはの言葉には答えず、ビクリ、ビクリと震える彼女の身体を抱え込んで、神経の集中する粒を撫で回した。

「あ・・・んっ・・・あぁ・・・。」
「これで全部洗えたかな?じゃ流すよ。」
「・・・あ、うん。」

声のトーンが一段階落ちたにカカシは心で笑って、そのままシャワーに手を伸ばし、二人の身体に付いた泡を流す。
近づいては離れるシャワーの水圧。
それがまた違う快楽を呼ぶ。
乳首に宛がわれたシャワーヘッドに熱い吐息を漏らし、少し離して緩やかな雨に晒された秘部の刺激に身を捩る。
カカシは左手にシャワーを持ち替えると、右手での花を咲かせて、中に入り込んだヌメリを取り除いた。

「んっ・・・」
?なんかヌルヌルだけど、これは石鹸じゃないよね?」

カカシは低い位置にあるフックにそのままシャワーを掛け、の花びらに忍ばせた指を再び動かし始めた。

「どうしたんだろうね?のココ。」
「や・・・。」
「教えてよ。」
「・・・カカシが・・・。」
「オレが何?」
「触るから・・・。」
「触るとどうなるの?」
「・・・カカシに触られたから・・・濡れちゃったの・・・。」
「もっと濡らしていいよ。後できれいにしてあげるから。」

溝に這わせた二本の長い指は上下にゆっくりと動き、溢れ出る愛液を絡ませて、再び小さな粒を小刻みに揺らした。

「ああ、はあん、んっ・・・カカシ・・・。」
「気持ち良い?」
「・・・う・・ん・・・イイ・・・。」
、ココ好きだもんね。あとココも。」

笑いを含んだ声でカカシは囁くと、粒を撫で回していた中指がの膣内に入り込んだ。
耳を澄ませば、流れるシャワーの音に混じって聞こえる別の水音。
のそこがくちゅん、くちゅんと啼き声を上げていた。

のナカ、スゴイね。オレも指が気持ち良い。」

カカシは甘く耳元で囁くと、のそこに誘われるように薬指を埋め込んだ。
人差し指と小指は外側の花びらを押さえつけ、親指は粒を弾く。
二本の指でピストンの刺激を送った後、指の腹に感じる内部のザラつきを激しく擦った。

「ひゃあぁぁあ・・・。」

やわらかく開いたの中を激しく掻き回せば、粘度の低くなった愛液が滴り落ち、カカシの掌をぐっしょりと濡らした。

「ああっ・・・カカシ・・・もう・・イク・・・。」

乳首と膣内、そして敏感な粒の三点を同時に攻められて、の身体が痙攣を起こすと中に居るカカシの指を締め上げた。



絶頂を迎えたの身体は自分を支える事が出来なく、ガクンと膝が折れる。
それを支えたのはカカシの腕。

「大丈夫?」
「・・・うん。」
「思いっきりイってたね。」
「・・・もう!そういう事言わないで。」
「なんで?」
「・・・恥ずかしいからに決まってるじゃないのよ・・・。」

頬を染めながら、自分を支えるカカシの左腕をは叩いて。
すると、さっきまでは酔わされて感じなかった熱さを肌が拾った。

「カカシは?」
「ん?」
「だって・・・。」

は向き直ると、荒狂うカカシ自身にチラリと視線を送る。

の身体を見て、こうなるのは当然でしょ?」

まじまじと見た事がなかったカカシの硬直。
下腹に付くほど立ち上がった肉の棒はビクン、ビクンと脈打ち、先走りの液が小さな口から湧き出している。
その様に恐怖や、慄きは感じられず、里に居る間は毎夜これに愛されていたのだと、愛おしさを感じた。

「・・・しないの?」
「オレ、そこまで野獣じゃないよ?」
「ウソだ〜。」
「今回はホント。怪我してるは抱けないよ。」

カカシは穏やかに微笑み、の身体をそっと抱き寄せた。

「これ位の怪我、平気だよ。」
「オレの事はいいから。」
「でも、辛くないの?」
「大丈夫、しばらくすれば治まるからね。」
「・・・それに私だけなんて、いやだもん。」

自分だけ乱されるのは、何だか居心地が悪い。
やはり相手にもそうなってもらいたいと考えるのは、可笑しな事ではない筈。

はカカシの背中に回していた掌を前に潜り込ませて、そそり立つカカシ自身をそっと包み込んだ。

「・・・こうすれば楽になる?」

カカシの身体に唇を落としながら膝を付き、目の前にある象徴にそっと口付ける。

?嫌じゃないの?」
「・・・恥ずかしいけど、カカシのなら。でもね・・・あの・・・した事ないから、よく分からない。」

カカシはの髪を優しく撫でると、笑みを浮かべて。

の好きなようにしてごらん。」
「・・・うん。」

その言葉を聞いたは、カカシの肉棒に舌を這わせた。
内部の硬い塊を覆う皮膚は柔らかく、唾液を含ませた舌がよく滑る。
先端のでっばりを丁寧に舐めまわし、鈴口を舌先で突っつくとカカシの味がした。

圧倒的な大きさに戸惑ったのは、ほんの一時だけ。
は大きく口を開けてカカシを頬張り、前後に揺らす。
歯を立てない様に気を配りながら唇を絞めて、何度もそれを繰り返した。

その行為に少し疲れを感じれば動きを止めて、口内のカカシを舐めまわし、頬が引き攣れば唇で愛撫する。
直立したカカシの硬直に指を添えて、太い根本から先端に向けて唇を這わせていくと、上からカカシの声が聞こえた。

「どう?」

カカシは自分がする初めての事に懸念を感じて、問いかけて来たのではないのかと、は思う。
いつも羞恥心に溢れる自分を、カカシは言葉で軽くしてくれる。
だからカカシにも同じ言葉を送った。

「美味しいよ。カカシの・・・。」

言うが早いかの全身に火が走り、閉じた足の間から新たな蜜が染み出した。

そう思うのは、経験の浅いだからこそ。
これはカカシによる言葉の攻めに他ならない。
その身体に触れる事なく、を煽り、駆り立てる。

「ホント?」
「・・・うん。すごく美味しいの。」

自分の言葉に燃え上がり、は再びカカシの肉棒を口いっぱい頬張った。

の可愛い口が、オレのを咥えてるよ。」

その言葉はの体温を更に上げ、粘膜から溢れる愛液が太腿を伝う。

「気持ち良いよ、・・・。」

一段と膨れ上がったカカシの雄に喜びすら感じる。

・・・そろそろ・・・。」
「ん・・・。」

カカシが腰を引くと、の右手はカカシの肉棒を上下に擦り上げる。
くっ・・・っとカカシが声を漏らしたその時、の身体に白濁した液が飛び散った。


「・・・ありがとう。でもごめんね、飛んじゃった。」
「そんなの気にしなくても・・・。」

カカシはシャワーを手に取り、を立たせて彼女の胸に付いた自分の精を洗い流した。

「まだココは、きれいにしてあげてなかったね。」

シャワーを止め、自分の片腕にを閉じ込めたカカシは、花びらをそっと撫で上げる。

「あっ・・・。」
「また溢れてきてない?」


―― こうやって一つ一つ覚えていこうね、



の瞳に映る事のなかった悪魔の笑顔。

カカシは浴槽の縁に座るようを促すと、膝を割らせた間に座り込み、花びらを広げる。

「・・・だ・・・め・・・恥ずかしいよ・・・。」
「恥ずかしくても、がんばって。オレがスッキリさせてあげるよ。」


開かせた花びらと蕾を舐める、静かな水の音。

内部に入り込んだカカシの指が奏でる、激しい水の音。

静まる浴室内に、この二つとの嬌声がしばらくの間響いた。