次の愛撫を身体が意識する。
期待が記憶を掘り起こし、まだ与えらぬ快楽にざわめき出す。
だけどカカシの手はから離れ、親指がキッチンに向いた。
「、あっちの電気消して来てくれる?」
「・・・うん。」
疼く身体を起こしては歩きだし、明かりを消した。
Please show it only to me 4
「、ストップ。」
十時の方向から戻ってきたにカカシが声を掛けた。
カカシまで、あと約二メートル。
そこで投げられた声にの足が止まる。
「も脱いで。」
カカシの立てた片膝。
剥き出しの素肌が、自分は事を澄ませたと物語る。
「自分で?」
「そ、自分で。」
「・・・全部?」
「全部。」
異を唱える事の出来ない扇情的な瞳で見つめられて、覚悟を決めた。
シャツ型のワンピース。
カカシのパジャマも良いけれど、足元が心許無い。
だからこの部屋に持ち込んだ。
袖口から服の中に腕を入れて動くを見れば、スカートの中から床に落ちる一組の下着。
また袖口から戻るの腕。
それを見たカカシは、飲んでいたジントニックをテーブルに置いて笑った。
「なに?」
「いや、器用に外すなと思ってね。」
「なんか不満そう・・・。」
「そんな事はないけど。ま、らしいよね。」
「どうせ、色気ないですよ。」
一歩踏み出すと、カカシの笑いは消えて。
がワザと小首を傾げれば、二色の瞳が語りかける。
それには静かな笑みで返して、はワンピースの前ボタンに手を掛けた。
一つ、また一つ、ゆっくりと外して。
肩を滑り落ちた布が、床でドレープを刻んだ。
「綺麗だよ。。」
カカシの視線が絡み付く。
恥ずかしさで身体が熱くなると同時に強くなる疼き。
自然と力が籠るその場所は、カカシを待ち侘びて溢れるほどの涙を流して。
触れられていないのに。
カカシの視線に犯される。
見えない愛撫が、伝わらない筈の快感を送り込んで身体が捩れた。
「おいで。」
カカシが手を伸ばして。
赤と蒼の愛撫を受けながら、はその手を取った。
「色気がないわけないでしょ?」
誘われるままにカカシの前に行けば、自ずと見えるそれ。
天を仰ぐ程育った雄がまた火を付ける。
ね?とカカシが発した一文字。
それにが恥ずかしそうに頷けば、その身体を自分へと引き込む。
足の隙間に腰を落とさせ、後ろから名前を呼んで。
「・・・。」
耳元で名前を呼ばれただけで、中が溶け出してくる。
カカシの掌が、肩を撫でながら降りて行けば、ざわざわと波紋が広がって。
ペロリと首筋を掠めた舌先に、が吐息を漏らすと、カカシはそこにしゃぶり付いた。
全てを味わうように。
唇で挟み込み、熱い舌を滑らせて、軽く歯を立てる。
「あっ・・・ぁ・・・。」
ビクンと震えるを包み込んで、白い背中に赤い痕跡を落とす。
「はオレを想って濡れてくれるの?」
背中から首筋を啄むカカシの唇が語る。
それに吐息でしか答えないの首筋を、激しく貪って。
「寂しいねぇ。オレはを想うだけで膨らむのに。」
わざと物悲しく語る声がの返事を引き出した。
「・・・・・・・・・ある・・・。」
「ん?」
「カカシの事考えて・・・濡れた事・・・。」
「そう。」
カカシの喜ぶ声が近づいて、耳にありがと、と言葉を送り込んだ。
低い声が身体中に響いて、
「んっ・・・。」とは息を詰める。
自分の声にまで反応するが愛おしくて堪らない。
半ば強引に顎を持ち上げて、カカシは唇を塞いだ。
伝えきれない想いを口付けに込めて。
激しく貪り、舌を絡め合う。
念入りに口内を味わうカカシのキスに、舌の付け根が痺れてくる。
混じり合う唾液が溢れて、煌く糸がの唇の端から零れた。
「・・・・はぁ・・・。」
唇を離すと甘い吐息がカカシを追いかける。
彼女の頭を片腕で優しく抱いて、自分の肩へ誘う。
カカシの身体が作るなだらかな傾斜に、は身を委ねて。
脇から回り込んだカカシの掌が、双房を包み込む。
柔肌を楽しむように指先が動いて、掌がゆっくり胸を揺らす。
やんわりと揉まれる乳房。
それに応えるの息。
互いが欲情を煽る。
優しく乳房を掴むカカシの掌は、一度揉む毎に強さと早さを増して。
その度にの口から喘ぎが漏れ、カカシの手は更に荒々しく蠢く。
「あ、あっ、あッ・・・あん。」
胸の先端を摘まれれば一際高い声が上がって。
カカシの指の腹が乳首を挟み込んで泳がし、押し潰したかと思えば、小刻みに撫でで。
また掌が胸を優しく覆うと、右手が中心に降りて行った。
きつく閉じたの足。
力を緩めれば、忙しく騒いでどうしようもないから、封じていただけ。
「。足、開いて。」
カカシの言葉と腕の力に、合わさった膝がゆっくりと離れて行った。
「触ってあげるね。」
のこめかみにキスを落として、指先を温かい粘膜の間に沈み込ませれば、くちゅんと音が鳴る。
「沢山出てる。がオレを愛してる証拠。」
溝に沿って指を滑らせると、ぴちゃぴちゃと答えて。
そこから離れたカカシの手がの手を取り、自分の指に絡み付いた蜜を彼女の中指に絡めた。
「ほらね。」
つるりと滑る爪と滑り ( ぬめ ) を感じる指先。
「・・・や・・。」
反射的に引くの手の甲をカカシは握りしめて、中指を絡め合った。
「これが気持ち良くさせてくれるんだよ?」
の胸を弄っていた左手が湧きだす泉に降りて、透明な水を汲み取る。
粘りつくその水を胸の先端に塗りつけて、指を滑らせた。
「・・・ぁ・・んっ・・・・。」
先端から伝わる快楽にの力が抜ける。
するとカカシは、そのままの右手を染み出す溝に埋めた。
「ひゃぁっ。」
途端に驚いたような声がの口から上がる。
カカシの中指に重なった自分の中指が、熱さと滑りを感じたから。
「いっぱい濡れてるね。」
「カカシ・・・や・・・め・・・・・・あっ・・・。」
自分の指がぬかるんだ溝を上下に滑る。
「気持ち良いでしょ?ヌルヌルしてて。・・・ここがね、の好きな所。」
カカシに捕らえられた指先が、頂きの突起に触れた。
誘導されて、くるくると円を描く。
自分で肉の芽を嬲る感触と、駆け上がる快感。
同時に伝わるそれに、は何時に無く切なげな声で啼いた。
「あとはね。」
水源まで降りた指。
カカシの指がの指を押せば、ぴちゃぴちゃと音がする。
そして、くぷっと沈む二本。
「・・・あ・・・きゃッ。」
狭い内部を進んだかと思えば、突然内壁に縛られる。
「そうやってはオレを締めるの。分かった?」
「分った・・・から・・・。も・・・う・・・」
「まだあるよ、の感じる所。」
カカシが膣 ( なか ) での爪を押す。
「ここ。上がザラザラしてるでしょ?」
言われてみれば、柔らかい粘膜が細かく隆起した部分があった。
それがどこまで続くのか分からないけれど。
「ここを擦るの。オレもね、ココが気持ち良いのよ。」
そう言ってカカシは二本の指を抜いた。
それに安心する間もなく、再び自分の指が突起を擦る。
「あっ・・・あん・・・。」
「分った?感じる場所。」
「・・・う・・ん。・・・あぁっ!」
「まだ他にも沢山あるけどね。」
早くなるカカシの手の動きは、の指をも早くする。
だけれど次第に緩やかになる動きと、絶妙に外されるポイント。
今まで添え物だったの指に、力が籠り始めた。
「んっ・・・ぁっあ・・。」
カカシによって動かされていた指が意志を持って。
自らを責め始める。
「あっっ・・・カ・・カシ・・・。」
「気持ち良いね。」
カカシはの言葉を代わりに放つ。
今、添え物なのは、カカシの指の方。
―― 上手だよ・・・。
もっとオレを想って感じてごらん。
そう。
もっと、濡らして。
もっと垂らして。
「・・・っ・・・んっ・・・・あっ・・・。」
激しさを増す指の動きはカカシが教えたもの。
円を描いて。
左右に揺さぶって。
「あん・・・や・・・。」
が羞恥の言葉を口にすれば、カカシは指に力を込める。
彼女にその自覚があるから、漏れる言葉。
それを軽くしてやる。
あくまでもしているのはオレだと、伝えてあげる為に。
―― 恥ずかしがらないでいいんだよ。
を感じさせているのはオレなんだから。
その証拠に、自分の腕は見えないでしょ?
「・・・。愛してる。」
そう囁きながら、カカシは髪に唇を落とす。
指は重ねたまま離さず。
その下で熱く蠢くの指。
「・・・ん・・・カカシ・・・愛してる・・・。」
―― ほんとに可愛いよ。
こんなに垂らして。
音たてて、オレを想って感じてるんだから。
早くそこに、喰らいつきたいよ。
声に出さない言葉が左手に宿る。
の胸は激しく形を変えて、カカシの高まりを伝えた。
「あっ・・・っん・・カカシ・・・。」
「もっと呼んで、オレの名前。」
「カカシ・・・。ぁんっ・・・。・・・カカシ・・・。」
「蕩けてるね。温かくて柔らかくて、ヌルヌルしてる。」
襞 ( ひだ ) の間に滑り込み上下に動くの指が、くちゅくちゅと音を鳴らして。
「良い音。の身体がオレに感じてる。最高だよ、。」
カカシが居る限り溢れ続ける愛の水。
を求めて枯渇するカカシを潤して、自分自身も満たされる。
「オレを想って濡れるが大好きだよ。」
「・・・カカシ。んっ・・・あっ。」
再び指先が突起を嬲って。
「んっ、んっ、あッ・・・。」
一気にの身体が熱くなり、その時が近い事を告げた。
「カカシ・・・もう・・・だめ・・・・・・。や・・・。」
間に滑り込んだカカシの指が、粒を捕らえて磨きを掛ける。
そこから抜け落ちたの手は、カカシの腕を強く掴んで、駆け上がる。
敏感な粒に規則正しい摩擦を送られて、の身体がビクビクと震えた。
片腕でを抱き締め、痙攣が治まるまで責め続ける。
最後にビクンと大きく揺れると、の身体から力が抜けた。
収縮を起こすの其処。
その度に蜜を湧かせて。
カカシの指は溝の隙間に入り込んで、ゆっくりと動く。
―― これからは見えないオレの手でも、大丈夫だよね?
の瞳には映らない笑みを再び浮かべて、頭上に唇を落とした。
身体を入れ変え、の足の間に入り込んで覆い被さると、胸にキスの雨を降らせる。
ツンと起ちあがった胸の先端を口に含んで、舌先で転がして。
きつく吸い上げ甘く噛んでやれば、美声が響く。
その声にカカシの塊はドクンと跳ねて、欲望が滲み出た。
「・・・きゃ・・・。」
カカシによってソファーに上げられた足。
押さえられ広げられた太腿。
カカシの目の前に咲くの華は、湧きだす蜜に花びらを濡らして、期待に口が喘ぐ。
「・・・や・・・・・・っ・・・だめ・・・。」
突き刺さる視線に蜜が誘われ流れ出す。
ソファーに預けたの首が、背凭れの上で仰け反り、左右に動いた。
「恥ずかしい?厭らしいカッコだもんねぇ。でも恥ずかしい事すると気持ち良いでしょ?」
そう言いながらカカシは太腿の内側に吸い付く。
本気で嫌がっている訳じゃなく。
言葉を掛けて欲しいだけ。
カカシから言葉を貰ったは、大人しく身体を預けた。
太腿に浮き出る赤い印。
「。オレにもっと奥まで見せて。」
滑落するカカシの親指がの華を広げた。
「綺麗だよ・・・。舐めてもいい?」
「やだ・・・聞かないで・・・。」
「なんで?オレ、お行儀良いでしょ?」
「こんな・・・時・・・ばっかり・・・。」
開いた花びらに風が吹く。
風の主はカカシ。
「んっ・・・・・・。」
「いい?」
声に出せない返事。
は天井を見つめながらコクリと頷いた。
「ありがと。」
カカシは声で返して。
言い終われば、舌の帯が下から上に這い上がった。
「ひゃあぁん・・・んっ・・・はぁ・・・。」
一瞬大きく見開かれたの瞼が、快感の強さを語る。
「あん・・・あ・・・んっ・・・」
そしてゆっくり閉じられる瞼。
快楽の海に身体を泳がせる。
「んっ・・・カカシ・・・。」
カカシの舌が襞の隙間を丹念に舐めて。
自身が納まるべき場所に舌を捻じ込み掻き回す。
止めどなく溢れる自分への愛の水を、存分に味わう。
蠢く舌が奏でる甘美な旋律と、それに重なるの歌声が流れる部屋。
中央に飾られた小さな宝石に揺さぶりを掛けた。
「はぁぁ・・・。・・・んっ、んっ・・・。」
口に含んで舌先で刺激し、吸い上げる。
「ひゃぁ・・・ぁっ・・あぁあ・・・。」
花びらを広げていた右手の親指が入り口にそっと触れた。
くぷんと入り込んだ中指の第一間接。
それを押し出そうとするの内壁。
でもそれは喜んでいる証拠。
その抵抗を感じながらカカシの指は奥まで進み、内部を掻き回す。
「、凄い締まってる。力抜いて・・・。」
ゆっくり抜けて行くカカシの指と、聞こえた言葉に少し身体が解れた。
そして挿し込まれる二本の指が、緩やかな往復を繰り返す。
「・・・・・・んっ・・・・。あッ・・・。」
入口の隙間から熱い液体が溢れ出して。
肌を伝って下まで流れ落ちるその様を、カカシは指と瞳で楽しんだ。
また締め付けるのタイミングに合わせて、挿し込んだ二本の指をぐちゃりと曲げる。
「あッああ!!」
上壁を擦り掻き乱して、引く抜く。
「・・・や・・・カカシ・・・。」
埋まらない隙間を埋めようと入口の扉が忙しなく動いてる。
「どうしたい?。」
「・・・・・・いかせて・・・。」
「何でイキたい?こっち?それともコレ?」
入口に触れたカカシの指と、宛がわれた硬直。
どちらが欲しいかなんて答えは出ているのに、声にならなくて。
口籠るの身体をカカシは反転させる。
膝に感じるラグの毛足と、胸を預けたソファーの感触。
カカシの手が自分の腰を掴む。
「夢では言えたんでしょ?さっき教えてくれたよね。もう一回聞かせてよ。」
そう言いながら、の入口を先端で突っ突く。
早く欲しい、早く乱して。心で叫んで。
「・・・入れて。カカシの・・・。」
言い終わると挿し込まれた先端。
浅く繋がった身体がまた離れて、再び繋がって。
入口に引っかかる大きな先端がくぷんと抜けた。
「・・・や・・・意地悪・・・。」
「そうだよねぇ。意地悪だよねぇ・・・。」
「・・・?」
「オレは早く奥まで入りたいよ。もういい加減、限界。思い切り中で暴れたい。」
そうしてまた先端が沈んだ。
「は?もっと欲しくないの?」
「・・・欲しいよ・・・。全部欲しい。奥まで来て、カカシ!!私の中で暴れて!!」
一気にカカシの雄がを貫いた。
「あッ・・・きゃあぁ!!」
真っ直ぐに突き抜ける快感。
「っ・・・。」
言葉でも、
身体でも、
カカシは押しと引きを巧みに使い分ける。
押して欲情を煽り、引いては追いかけさせる。
「あっ・・・、カ・・・カシ・・・。」
ぐるりと腰を回しては奥までねじ込んで。
良く締まるというよりも、締め続けるの内部。
出入りするカカシの肉棒が濡れて光る。
「今回はそんなにもたないよ?オレ。に飢えてたから。」
大きくグラインドさせるカカシの腰が、何度も肉の楔を打ち込む。
「ッ・・・私の方が・・・もう・・・。」
の肌が桜色に染まった。
息を詰めて、ソファーに指先が食い込む。
「一緒にいこうね、。」
カカシの律動が早まれば、肌のぶつかる音が大きくなって。
それに混じる水の音。
「あッ・・・カカシ・・・。」
跳ね上がる身体を追って、カカシを飲み込んだ口が痙攣を起こす。
それに合わせてカカシの雄が、迸る液をの体内に注ぎ込んだ。
ソファーに頬を当てて、荒れた息を整えるの身体を、
カカシは抱き上げ、寝室のベットに横たわらせた。
すぐに隣に寝転び、胸に抱く。
「。」
名前を呼ばれて見上げると、カカシの少し困った可愛い顔。
「あのね・・・。」
頬を指先で掻くカカシに、から笑いが零れる。
なによ?とカカシの瞳が語って。
「今度はカカシを見ながらイキたいな。」
の唇がカカシの唇を掠めた。
一瞬大きくなったカカシの瞳が今度は孤を描く。
「目、開けてられるの?」
「・・・う〜ん??・・・無理かな。」
それじゃダメじゃないと笑ったカカシは、軽くキスをして。
再びの体内に入り込んだ。
ゆっくり贈られる快楽。
覆いかぶさるカカシの身体が熱くて心地良い。
カカシの掌はの頬を包み込んで、触れるだけのキスを何度も贈る。
「?」
「・・・ん?」
「待機所でのうたた寝は、オレが居る時以外しちゃだめだよ。」
「どうしたの・・・・急に・・・。カカシが居る時にしか出来な・・・んッ!」
一際深く挿さる愛の象徴。
「その表情 ( かお ) はオレだけのもの。オレだけに見せてね。」
―― 愛してるよ、。
Please show it only to me ・・・ END
2007/07/04
涙の数だけ続編 「Please show it only to me」 これにて終了です。
お付き合いありがとうございました。
あはは;;「涙」はシリーズ化決定ですので、この先もチラホラ現れます。
また書いた時には付き合ってね。
別館が多いと思いますが・・・(笑)
リク主さん、私をビビとさせてくれた「悪魔の笑顔」これをさらりと言ってくれた某様、
そして最後までお付き合い下さった皆様へ捧げます。
かえで
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