紅葉を見せ始める木々達。
その足元には小さく控え目な花が咲く。
青紫色の花を咲かせるリンドウ、風になびくコスモス。


上忍のみで編成された討伐部隊があり、その行方が分からぬと噂され始めたのは、カカシが里を出てから一週間後の事だった。






夏の雷、秋の稲妻 第十二話






それから更に数日後───




「柿、栗、南瓜。紫イモ……」
「アンコさん、書類をヨダレで汚さないで下さいね」

目に浮かべたスイーツを頬張る仕草を見せながら、念仏の様に唱えるアンコに話しかけたのは、彼女の同僚である月光ハヤテ。

「待ちきれなくて、空気まで食うか、お前は」

ハヤテに続いたのは、並足ライドウ。

ここ特別上忍執務室は、もうすぐお茶の時間。
今日は甘栗甘の和菓子ではなく、アンフィーユの洋菓子を所望された、極甘党の姫。
この特別上忍達もアンフィーユの上得意先である。

「だってさぁあー」
「気持ちは分からなくもないけどな」

ライドウは筆を休め、喜々とした表情を見せるアンコに、呆れもせずそう言った。

「全部頼んだんですもんね、アンコさん」
「モチロン。なんせゲンマの奢りだもんね」

滅多に無い事とは言わないが、毎度ある事でも無く、アンコが独特の笑い声を響かせた後、彼らの視線はその人物一点に集中した。
細長い金属を咥えたその男は、集まる視線を感じ、「あ?」と声無く顔を上げ、またその目は机の上の巻物へ戻っていく。

「悪いな、ゲンマ」
「すいません、ゲンマさん」
「今日は、こき使っていいからねー」

絡んで来ないゲンマに三人は返答を求めない言葉を投げかける。
その語感が通じたのだろう。
ゲンマは下を向いたまま、片手を上げた。



少し前──

「アンフィーユの秋の新作、まだ食べてないのよね。食べたいな〜。今日頼んじゃおうかな〜」

昼食を済ませたばかりのアンコは戻るなりそう言って、机の上に顎を乗せた。

今、昼飯、食べて来たばかりだよなぁ?
何処にそんな入る余裕があるんですか?
付き合いの浅い内はそう聞いただろう。
しかし彼女が特上になってから、かなり経つ。
此処にはそんな事を聞く者はもう居なかった。

「丁度いい。俺も頼もうと思っていた所だ」

アンコの前に立ち、そう言葉を落としたのは不知火ゲンマだ。

「あら〜ゲンマが率先するなんて珍しい」

彼も甘い物は口にするし、アンフィーユの素材を生かしたデザートを好んでいる事も知っている。
けれど大抵は口火を切った誰かに誘われて頼む事が多く、自ら頼もうと言い出す事は稀であった。
そのくせ、一人で財布を使う事も、今回の様にあるのだが。

「今日は俺の奢りだ。好きな物頼め」
「きゃ〜ゲンマ話せる〜ぅ。ついでに好きな物だけじゃなくてさぁあ〜」

アンコはゲンマの様子を伺いながら尋ねてみる。

「言い方が悪かったな。好きなだけ頼め」

ゲンマのその発言には、アンコは目を潤ませて、彼を見つめた。

「げっ、げっ、げっ……」
「なんか口から出てくんのか?」

自分の名を呼ぼうとしているのは解るが、アンコのその口ぶりは、如何にも口から何かが生まれてきそうな感じである。
実際生まれたのは、ゲンマを絶賛する言葉だったが。

こうしてアンコは、自分とゲンマとその他の者達のオーダーを取り、いつもの式をアンフィーユへ飛ばした。

時には不眠不休で任務に就く彼ら。
こういう時間があってもいいだろう。







「そろそろ麗しの姫が運んで来てくれるかしら」

血糖値大降下中のアンコは、の気配を探っている様だった。
最近流れてる噂は彼女の耳に届いていないだろうか。
その事で悩んでいないだろうか。
甘い物を見ると浮かんで来ていた事。
でも忙しさから中々会う機会にも恵まれず、時間が過ぎていた。
今日はの元気な顔が見れると良い。
そんな風に考えながら、の到着を待っていた。

「来る!!」

気配を察知し、そう叫んで、アンコは椅子から飛び降りる。
執務室の扉がコンコンと二回音を立てると、間髪入れずドアを開きを招き入れた。

「毎度ありがとうございます、アンフィーユです」
「待ってましたー!」

男性が女性をエスコートするかの様に道を開け、を奥へ促すアンコ。
はこの部屋の長テーブルに、大小三つの宝箱を置いた。
それを子供の様な眼差しで見つめ、今か今かと待っているアンコの様は、にとって嬉しいものである。

開かれた大きな白い箱。
アンコの目には、そこから湧き上がってくるケーキのオーラが見えているようだ。

今日は執務室に特上の姿が多く、アンコの他に居たくの一が、隣接した給湯室に入って行くと、も追いかけるようにその中へ姿と消した。

アンフィーユ厳選の珈琲豆。
特上達の珈琲はコレである。

くの一と二人で淹れたが給湯室を出ようとすると、執務室のドアが勢い良く開いた。
姿を見せたのは息を切らしたアオバ。
彼はこの二週間里外任務に出ており、今日が帰還予定となっていた。

彼の名前を同僚が呼ぶよりも早く、彼は荒い息のまま叫んだ。

「カカシさん達の隊が全滅って本当ですか!!」

開いたドアを片手で押さえ付け、ハアハアと肩を動かす。

ある者は息を詰まらせ、ある者は頭を掻き、ある者は彼の名を叫ぶ。
ライドウと目の合ったアオバが、彼の顎が示した先に目を動かせば、そこに立っていたのは
カカシとの関係をアオバも知っていた。

「あっ……」
「ったく……」

厭きれた声でライドウは言う。
その言葉に続いてゲンマの声が響いた。

「ドアを閉めろ」
「あ、ハイ!!」

ビクリと体を震わせて、アオバは執務室のドアを閉めた。
椅子から立ち上がったゲンマに皆の視線が集中する。
は誰に告げるでもなく、「帰ります」とだけ言い、ドアへと足を進めた。

「その情報には間違いがある」

ゲンマの言葉にの足が止まる。
安堵の息を洩らすアオバ達。

でも次にゲンマが放った言葉には再び凍り付いた。

任務は重罪人の身柄確保。
捕獲対象に接近するべくカカシ達は屋敷内への潜入を果たすが、あと一歩という所で応援を呼ばれたのだとゲンマは話す。
しかし、大角とカカシ達の前に舞い降りて来たのは、無数の起爆札。
「そんなヤツは、もういらないんだよ」という言葉と共に、予め仕掛けられていたかの如く。

「後方支援に回っていた医療忍二名が里へ帰還中。屋敷は大爆発を起こしたそうだ。同時に組織内でクーデターが起こったらしいな」
「で、でも、起爆札なんですよね?」

ある同僚がそう問うが。

「一報にはそう書いてあるな」

ゲンマは険しい表情を見せて答えただけだった。

「上忍部隊ですよ。起爆札の爆発位じゃ……」
「そうですよ。皆さん、素晴らしい術をお持ちですし」

カカシを始め、術に長けた者達の集まりだ。
起爆札での爆死を防ぐ術など幾らでも持ち合わせている。
滅多な事は無いだろうと、予測する者も居るけれど。

ライドウはポツリと独り言のように呟いた。

「二名が里へ帰還中?」

アンコとハヤテもそれに気づいているようだった。

「二名だけなのよね」
「部隊を残して帰還というのは……」

到底有り得ない事。
特別な事情がない限りは。

三人は言葉を濁したままだった。

(ミキ)は?」
「いる」

ライドウの言葉にゲンマの返答。
誰かの名とも聞こえる言葉は、木の幹を指す。
朽ちた木の幹、別名は(むくろ)、亡骸とも言う。
あると言えば、察しが付くかもしれない。
だからゲンマは“いる”と答えた。
普段使わない言葉を使用したライドウも、を気遣ってか。
周りもそれを感じ取り、言葉を繋げる者は居なかった。

「……失礼します」

室内が沈黙に包まれた時、は部屋から出て行った。

「あ、待って!」

アンコの声は扉に遮られ、の後を追いゲンマが出て行く。

さん、ちょっといいですか?」

後ろから聞こえてくるゲンマの声には振り返る事は無かったが、その場に立ち止まった。


思考が纏まらない。
上忍部隊が行方不明だとは、忍達の常駐場所を行き来する自身の耳にも届いていた。
でもそれがカカシである確定はなかったし、そうとは思わなかった。
思いたくなかったから、思わないように努力したという方が正しいかもしれない。
だけど考えたくないのに、頭が勝手に働いては、毎日眠りを妨げてる。

でも今、こんな詳細な情報を聞いてしまって、どうしたらいい?
心でも音に出せない言葉が脳裏に浮かぶ。
必至で消すけれど、それは後を追うように、何回も何回も浮かんで来た。


ゲンマは足を進め、執務室から二つ離れた資料室のドアを開けた。
ここへ入れと、声無く語る。
ゲンマの姿が吸い込まれた資料室へも入り、静かにドアを閉めた。

大きな本棚が幾つも並んでいる資料室は、紙の匂いはするものの、古びた埃臭さは感じられなく、掃除の行き届いた部屋。
奥へと進んだゲンマは、正面にある窓の鍵を開け、両手で左右に開くとには見えない位置で印を結んだ。
結んだ印は、この場所を遮断する結界。
開かれた窓の意味は、密室になるのを防ぐ為の配慮だ。
彼女の警戒心を和らげ、要らぬ詮索や誤解を生まないようにと。

「何か聞きたい事はありますか?」

くるりとに向き直ったゲンマが問いかける。

しかし、これ以上の情報はいらないと、の心は叫んでいた。
決定打なんて貰ったら、自分がどうなるかも分からないのだから。

でも確認したい。

彼の口から聞きたい事が、確証を取りたい事が一つだけ。


「……カカシさんは、大丈夫ですよね」


自分の言葉が、目の前の彼から通り抜けて行くような気がした。
一秒後には届いているのか?と。
二秒後には何か言って下さいと。
三秒後には大丈夫だって笑って言って下さいと、の心はゲンマを問い詰める。
しかし流れる沈黙。
ゲンマが口を開くまでは、が問いかけてから五秒しか経っていない。
けれど、途轍もなく長い時間に感じられた。

「カカシさんを……はたけカカシを信じてやって下さい。俺が言えるのはこれだけです」
「……信じ…る?」
「ええ」
「信じればいいんですか?」

嘆くの声に、頷くだけのゲンマ。
次にはは俯いて唇を噛みしめた。

「今日は休んだ方がいい」

送ります、とゲンマはを通り過ぎ、言うけれど。

「一人で帰ります」

一人にさせて欲しい、ゲンマにはそう聞こえた。

「そうですか。では俺は戻ります」

の後ろで術を解き、ゲンマは執務室へと戻って行った。


カカシが任務に出るとよく遊びに来てくれたパックンは、出立直後、姿を一度表しただけだった。
彼が任務で使役しているのならば、来れないという事は分かってる。
こちらに来れない程の状況なんだと、感じ取っていた。
けれどそれが、使役していたのでなく、使役出来なかったという事になる。


『信じる──?
 それならいつだって彼を、カカシを信じてる。
 だけど今回は…──。』


ポタポタと零れる涙を拭って、は資料室のドアを開けた。
広がる廊下。
目の前の窓からは、色づく木の葉が揺れていた。


そうだ。
いつも信じていた。
だから今回も信じればいい。
絶対にカカシは帰ってくると。

待つ事しか出来ない者の、もどかしさ、不安は大きい。
でも信じる事しか出来ない今、それをやめてしまうわけにはいかない。
信じる気持ち、無事を祈る気持ち、そして待つ事。
そんな気持ち達が、戦地に立つ彼らに気となって届くといい。


私たちは此処で待っているよ。
だから……ね、と。


は青空にカカシを描きながら、アンフィーユへと戻った。






その夜───


後輩達が一人、また一人と、仕事を片付けて帰路に付く特別上忍執務室。
残ったのは中核を担う彼ら。
仕事は終わりつつも、人が少なくなるのを待っていたのだろう。
やっとだ、とでも言いたげに席を離れたアンコは、忍らしく無いツカツカと勢いのある足音を立ててゲンマに近づいた。
そしてゲンマの机がアンコに叩かれ、大きな音を響かせる。

「ちょっと、一体どういうつもりよ」
「何がだ」

ゲンマは顔を上げアンコを睨んだ。

「カカシ達の事に決まってるでしょ!!」

アンコの抗議に、ライドウ、ハヤテ、アオバも近寄る。

「丁度いい。頼みたい事がある」

ゲンマは咥えていた千本を口から離すと、それを指先で器用に回転させた。

───!

八つの目がゲンマを見据える。

「帰還までいましばらくかかるだろう。それまでに慰霊祭の準備をしておいてもらいたい」
「慰霊祭……?」
「ああ、そうだ」

同じくゲンマも彼らを見据えた。






時同じくアンフィーユ。
は最近入ったアルバイトのツクシと、前職場から一緒の友達涼香と閉店の片付けをしていた。

「この前、店の前に来た人って、さんの彼氏なんですよね」

レジ横にあるケーキ用のショーケースを拭きながらツクシが言うと、は集計の手を止めて言葉を詰まらせた。

「見ちゃいました。あそこで」
「えっ…あ……」

ツクシは店の前の路地を指差した。

「あの方上忍なんですか?」
「そうだけど……どうして?」

の言葉にツクシは、自分の周りにも忍が沢山居るのだと話した。

「彼氏が忍って大変じゃないですか?」
「そう…かな?」
「突然任務とかになるし。心配だし」
「そうだね……心配だね……」

さっきの不安だった気持ちがぶり返してくる。
だけど信じるって、改めて誓ったんだからと、は平静を装った。
でもそんなの気持ちを揺さぶるツクシの言葉。

「信じて待ってても、裏切られるし」
「裏切られる…って?」
「どんなに願っても、失ったものは戻らないんですよ。上忍部隊の噂、知ってます?」

重く圧し掛かる言葉には、身体中の血液が音を立て引いて行くような感覚に捉われた。
全身が逆立ち、熱く、そして痛い。
心臓は壊れてしまいそうな程、早く動いていた。
胸が痛くて、呼吸が思うように出来なくて、吐き気も伴う。
倒れそうになるを受け止めたのは、厨房からやって来た涼香だ。

「ちょっと、大丈夫?」
「あ……うん。……ありがとう」
「顔真っ青だよ。後はやるから、座ってなよ。帰り送って行くから、待ってて」
「いいよ……大丈夫。一人で帰れるよ」

ほらっと、は苦笑いを浮かべながら、姿勢を正した。

「ほんとに?」
「うん」
「先上がる?店は大丈夫だから」
「そうさせてもらおうかな」

が言うなり、涼香はの私物を裏から持って来た。

「はい」
「ありがとう……」

エプロンと私物を取り換えっこして、は小さく笑う。

「明日も辛かったら、無理しないでよ。この所休み取ってないでしょ?お客さんには謝っておいてあげるから」

涼香の語尾と重なるようにツクシが付け加える。

「そうですよ。無理しちゃだめですよ。さんの分も私が働いておきますから、気にしないで下さい」
「……ツクシちゃん、お願い…ね」

言葉に詰まりながら返すは入口に向かって歩きだし、涼香が後を追う。
涼香はドアを開いてやり、一旦と外に出た。

「本当に大丈夫?」
「うん。涼香、ごめんね」
「謝らなくていいからさ。それよりアンタの替わりは居ないんだからね。しっかり休むのよ。解った?」

この言葉で胸に詰まった一つが溶けた気がした。
一度に全部無くなった気がしたから。
信じる気持ちも、この場所も。
全てが負の思考で覆われていたから。
仕事覚えの良いツクシが入り、自分の替わりになるのだと。
そう思えば、その後に出る結論は極端なもの。

「ありがとう、涼香。じゃあね」
「うん、気を付けて」

上忍待機所を見上げるを見送って、涼香は店の中へ入って行った。
入るなり、伝票とファイルを広げ、繁々と見つめている。
売上の計算では無いようだ。

「どうかしたんですか?」
「んー除去メニューをね……ちょっと」

との付き合いは長い。
だから涼香にはよく分かった。
あの噂が流れ出してからのは相当まいっている。
それでも店では普段と変わらなく振舞っていたけれど、さっきの様子では限界が近い。

休みたくないというから、この所のは連日出勤だ。
仕事をしていれば紛れるのだろうと涼香は思ったし、様子も伺えるから何も言わなかった。
しかし強制的にでも休ませておけば良かったかと、後悔の念も。

「米粉のパンね、が作ってるのよ」
「そうですね」
「美味しいのよ〜、が作るのは」

カフェであるアンフィーユは珈琲や紅茶の他にもケーキなどのデザート類があり、ランチや軽食も取り扱っている。
ケーキ作りは目下店長が行い、他のメニューにいたっては、と涼香そしてアルバイトが行うが、除去メニューを考案したのはだ。
小麦粉の替わりに米粉を使うパン。
小麦粉を口に出来ない人の為にとが作り始めた。
が居なければ、ライスメニューのみとなる、除去メニュー。

「後は、配達ね。お休みだったら、取りに来てもらいましょ。忙しいけど、力と体力、スピードはあるし」
「配達なら、私がやりますよ」
「勿論お願いするわよ。あんまり無いけど、忍者さん関係以外はね。」
「どうしてですか?」

なぜ忍関係への配達は出来ないのかと、ツクシは問う。

「一店舗に一人なのよ。里から入館許可が出るのは。警備の関係でね。だからしか入れないの。それに全てのお店に許可は下りないわ。彼らの御用達になるのは大変なのよ」
「そうなんですか……」
「ツクシも上がっていいわよ」
「でも…一人で大丈夫ですか?」
「粗方片付いてるし、大丈夫」
「では、お言葉に甘えます」

ツクシは奥へ、帰り支度をしに入って行った。
少しして出て来たツクシは「お疲れ様です」とレジに居る涼香に声をかける。

「お疲れ様……」

お辞儀をして帰るツクシを涼香は呼び止めて。

「ねぇ、ツクシ。さっきの話、聞こえちゃったんだけどね」
「さっきの?」
との」
「あぁ……ハイ」
「その事もそうだし、色々含めてだけど、相手がどう思うかを考えてから話した方が、接客上手くいくと思うわよ。世の中クレーマーなんてのが居るからねぇ。まぁ舐められても困るけど…ね」
「……はい、分かりました。すいません」
「じゃ、明日もよろしく。お疲れ様」
「お疲れ様でした」

閉まるドアを見つめた後、涼香は店に居る時のの笑顔を思い出していた。



←BACK NEXT→

2008/06/09 かえで


BGM Silent Love