【情事を連想させる5つのお題】
暗闇に響く水音
揺れるスプリングと舞い上がるリネンの香り。
それと同時に腕の中にあるの柔らかさと、彼女の香りがゲンマの心を擽る。
「おい・・・大丈夫か?」
「う・・ん・・・。お・・・お水・・・。」
「待ってろ、今持って来てやる。」
一旦の上半身を起こさせ、片手で枕まで覆い被さる上掛けを引き剥がすとシーツの上に横たわらせた。
真っ白な布の上に咲くという華。
思わず手を伸ばして愛でたくなる。
その思いを押し殺して軽く上掛けを掛けてやると、ゲンマは冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出した。
「ほら・・・って・・なんだ、寝ちまったのか・・・。」
窓の前にある丸いテーブルにペットボトルを置くと、そのまま横にある椅子に腰を降ろす。
カーテンの開け放たれた窓から差し込む月明かりが、ゲンマの前に自身の影を作り。
その影の直線状にはの寝顔。
―― ったく・・・安心しきった顔で寝やがって。
襲われても知らねーぞ・・・。
なんてな・・・。
頬杖を付くゲンマの影が僅かに揺れた。
「ゲン・・・マ・・・?」
「もう、起きたのか。」
「ん〜お水、頂戴・・・。」
目を擦りながら起き上がるの膝にペットボトルを放り投げる。
「ゲンマ・・・飲ませてくれないの?」
「水くらい一人で飲めねえのかよ。」
口調とは裏腹に笑みを浮かべたゲンマは、ベットの淵に腰を降ろし、口に含んだ水をの口内に流し込んだ。
「ん・・・」
「もっと飲むか?」
「・・・う・・ん。」
再び与えられた水により喉の渇きは癒え、の唇は艶を取り戻す。
「は・・・あ・・・。」
「ちゃんと飲んどけよ。脱水起こしちまうかもしんねーしな。」
「な・・・んで・・・?」
「これから分かる。」
言葉を落としたゲンマの唇はの耳を甘噛みし、差し込まれた舌の奏でる水音が直接脳に響く。
それはピチャ、ピチャと行為の最中に響く水音その物。
暗闇に紛れて届く音とは違い、直接鼓膜を刺激するその音は全てを解かす。
「んっ・・・ん・・。」
執拗に嬲った舌がの耳から離れるとゲンマの熱さが消えて、残った唾液が体温を奪いながら気化していく。
ふわり。
ゲンマに支えられながらベットに押し倒されると、シーツの上に置かれていたペットボトルが鈍い音を立てて床に落ちた。
の上に馬乗りになったゲンマは自分のシャツを脱ぎ、前屈みになっての唇を貪る。
熱いゲンマの舌が絡みつき、口内を余す所なく愛撫する。
その間、ゆっくりと剥がされていくの衣服。
時折素肌を撫でるゲンマの大きな掌。
空気に晒された肌の心細さよりも、これから与えられるであろう快楽を期待して肌が粟立つ。
自分の全てを脱ぎ捨てたゲンマは、に残る最後の一枚に手を掛け、それを足から引き抜いた。
「やっぱりお前は・・・その姿が一番綺麗だ。」
満足げな言葉と同時にゲンマの唇が降りてきて、の首筋に紅い華を咲かす。
チクリと吸われ、唇が離れると甘く広がる軽い痛みに全身が震えた。
「ん・・・あぁ・・。」
「随分と感じやすいな。」
ゲンマの唇は徐々に移動を始め、色づく頂の手前でピタリと止まる。
唇の僅かな動きに触れた頂が、更なる快楽を求めてそそり立つ。
「何か・・・今日は・・・変・・・。」
「何がだ?」
「おかしくなりそう・・・。」
「いいぜ。最高だ。」
―― 息付く暇さえ与えてやんねぇ。
狂っちまう位、乱れてみろ。
ゲンマは優しく微笑み、目の前にあるそれを口に含んだ。
「ん!あっ・・・・。」
口の中で激しく踊らされる乳首。
反対の乳房は下から掬うように揉まれ、人差し指が固くなった乳首を弾く。
一度ゲンマの暖かさを感じた乳首は、唇が離れると急激に冷やされ、より硬度を増す。
今度は反対の乳首に吸い付き舌を絡め、硬度を増した乳首は二本の指の腹で圧迫する。
「あ、あん・・・はぁ・・ん・・」
二つの頂を同時に攻められて、繁みに隠れた丘にはゲンマの重みが掛かり、それだけでいきそうになる――
トロトロと、じわじわと、体内に留まりきれなかった蜜が流れ出す。
その感触が自分でもはっきりと分かって。
乳房を揉みしだくゲンマの片手は脇腹を滑り落ち、待ち望んだ場所へと到達した。
綺麗に咲いた華。
態々奥まで取りに行かなくとも、相手を誘う甘い蜜は溢れ出していて。
下から上へと撫で上げるだけでゲンマの指を濡らす。
「すげえ濡れてる。」
ゲンマの一言が更なる蜜を呼び、滑った中指が丘の中央にある芽を捕らえると、の体がビクンと震えた。
「あっ!あっ・・・ん。」
ゆっくりと円を描き、優しく擦り上げる。
「ふ・・・はぁ・・・ん・・。」
柔らかく泥濘るんだ粘膜の中にある小さな芽。
少しづつ指の回転を早めると、の腕に力が篭る。
「まだだ・・・。」
人差し指と薬指が壁を広げ、中の溝を刺激しながら滑り落ちる。
湧き上がる水源。
そこは、到達した中指をくぷりと音を立てて飲み込んだ。
「はあ・・・・んっ・・・。」
挿入された中指が膣内で蠢く度にくちゃくちゃと淫らな水音を響かせ、二人を一層煽り立てる。
「ほらな、こういう事だ。だから水分補給しとけって言ったんだ。
どんどん溢れてくるぞ、お前の此処。」
「い・・や・・・言わない・・で・・よ・・・。」
「恥ずかしがる事じゃねーよ。俺を感じてくれてるって事だろ。嬉しいんだぜ。」
「・・・ゲン・・マ・・・。」
「もっと見せてくれ、の乱れる姿。」
の頬に口付け、更に追加する指。
「ん・・・あ・あ・・。」
二本の指が出入りを繰り返して。
「――!! んあぁぁ!!あっう・・・。」
親指が小さな芽を捕らえて押さえ込む。
膣内に入り込んだ二本の指を鍵状に曲げると、硬直したの体から力が抜け、そこは激しくゲンマの指を締め付けた。
「はぁっ・・・はぁ・・・。」
「これからだぞ。」
収縮を十分に味わった指を引き抜き、ゲンマはの秘部に己を宛がうと一気に腰を沈める。
いきなり最奥を衝かれ全身にビリビリと電流が走って、一瞬悲鳴にも似た声がの口から漏れた。
「ああ!!・・・あぁ・・・ゲン・・・マ・・・んっ・・・。」
ギリギリまで引き抜かれ、再び衝かれる。
強い圧迫感と、貫かれる快感が交じり合う。
「っ・・。そんなに締めるなよ。いっちまうだろ・・・もったいねぇ。」
ゲンマはの顔の横に手を付いて、何度も腰を打ち付けた。
肌のぶつかり合う音と、お互いの息遣い、そして淫らな水音が暗闇に響く。
「ゲンマ・・・もう・・・だめ・・・。いき・・・そう・・・。」
「ああ、俺も限界だ・・・。」
「はぁ、んっ・・・ぁっ・・・あ・・・。」
―― 見せてくれ、俺に・・・。
お前の、最高の表情を・・・。
「・・・・ゲン・・・マ・・・。」
「・・・ゲン・・マ。」
「・・・ゲンマ。」
「ゲンマ君〜。」
己の名を呼ぶ愛しい声が、今一番聞きたくない相手の声に変わって、ゲンマはその声の主を振り仰いだ。
「カカシさん・・・。何時から・・・」
「今さっきだけど。」
ゲンマはゆっくりと視線を動かして室内を眺め、大方窓からでも入って来たのだろうと推測した。
目に映ったミネラルウォーターのペットボトル。
の膝に放り投げて、その後床に落ちたはずのペットボトルが、開封されぬままテーブルの上で汗を掻いていた。
それはあれが夢だったのだと、物語る。
―― 俺も随分勝手な夢を見ちまったな。
申し訳なさそうに視線を送ればスヤスヤと眠るの姿。
寝返りを打ってゲンマの方を向いた唇がカカシの名を呼んだ。
「はいはい。一体どんな夢を見てるんだろうね〜。」
腕を組み、壁に背中を預けていたカカシは、の隣に腰を降ろす。
チラリと見えた右目が優しく弧を描いて。
「カカシさんに文句でも言ってるんじゃないですかね。」
スッと立ち上がったゲンマは窓枠に手を掛けて外を眺めた。
「なによ、ソレ。」
「あなたの悪口を肴に盛り上がりましたから。」
「ひどいねぇ〜二人共。」
「結構飲んでますよ、そいつ。」
「そっ。任務終わったんでしょ。いいんじゃないの?」
「まあそうですが・・・。」
振り返ったゲンマはテーブルの上にある温んだ水を持ち、音を立ててキャップを開けると自分の体に流し込んだ。
「起きたら水、飲ませてやって下さい。待ってる間に寝ちまったんで。」
再び見上げた夜空。
五つの星から成るWの星座と、その横に細く輝く北極星。
その位置で時刻を計るなど忍には容易い事。
まだ夜は長い・・・。
「悪かったね〜ゲンマ君。」
カカシの声に反応して、起き出しそうなの気配。
ゲンマはそれを見ると飲みかけのペットボトルを持って部屋を歩き始めた。
夢でさえも見れなかった、最後の表情。
それはこの部屋に居るもう一人の男のもので。
タイミングが良いのか、勘が良いのか。
偶然なのか、故意なのか。
知ってか、知らずか。
それは分からないけれど。
只一つ分かる事は、きっとこの男がこの後、それを目にするだろうという事。
「いえ、別に。
待ち人来る・・って事ですから、俺は先に戻ります。には任務が入ったとでも言っといて下さい。」
「ああ、分かった。」
客室内の短い廊下の前でゲンマは歩みを止めて。
扉を見つめながら口を開く。
「がカカシさんしか見てないのは知ってますから。
・・・無い事を願いますが、泣かせたりはしないで下さいよ。」
「えっ?ゲンマ君・・・それは無理でしょ。」
「そういう意味じゃありません。蹴られたいですか?」
「イヤ・・・遠慮しとく。」
カカシはゲンマに送っていた視線をに戻して。
「十分心得てるよ。」
そう言いながらの髪を掬った。
「じゃ、俺はこれで。」
部屋の死角に入ったゲンマが扉を開ける音が聞こえて、流れの変わる部屋の空気と差し込むホテル内の明かり。
無遠慮に入り込んだ二つとゲンマの体を、オートロックの扉が遮った。
ゲンマ VS 管理人 VS カカシ のスペシャルトーク??
オイ!ちょっと待て!そこの管理人!!
はい・・・なんで御座いましょう;;
ど〜いう事だ?
えっと・・・一応カカシ夢ってことですのでね、この連載。ありがちな夢落ちっていうヤツでして;;
そうじゃねぇ!不発じゃねーか、不完全燃焼だ。
お怒りはごもっともで;;
どうしてくれんだよ。それによう・・・オレもっと優しいぜ。時間を掛けてゆっくりとだな・・・って聞いてるか?
あははは・・・そうだと思うんですが、男が見た夢って事でね。
責任取れよ。
えっ///(ポッ)
お前じゃねぇ!
ハハハ;;失礼しました;;でわ忍服屋の彼女の所にでも行かれたら・・・
おう、そうだな・・・ってオイ!あっちも寸止めじゃねーかよ!
あれれ・・・そうでした。
そうでしたじゃねーよ、ったく。
だって、ほら、ゲンマってカッコイイし〜ちゃんと書けるか心配で、気後れしちゃったんだもん。ま、追々と…ね。
ああ、そうかい。もういい。オレは寝る。じゃあな〜おやすみ。
あ、ちょっと・・・
という訳で、ゲンマの逆鱗に触れてしまいました、今回の私。
貴女の愛の拍手が、愛の言葉が私を救います。
よろしくね。
は〜い、ちょっとまった。メインをお忘れではありませんかね。
いえいえ、そんな事は!!
ま、いいんだけどね〜。あれ?ゲンマ君帰ったの?
はい。
あ〜んな夢見ちゃったらねぇ〜たまらないでしょーよ。
あッ!やっぱりカカシ知ってたんだ。
ま〜ね〜。オレも男だから分かっちゃうのよ。でもオレが知ってる事はゲンマ君にはナイショ。
そうなんですか・・・。
そ、オレって優しいから。雷切発動しそうになったけどね。
はあ・・・。
それは置いといて、これからはオレの時間でしょ。
それは勿論!!
じゃ、チャクラ蓄えとかなくちゃね〜。オレも管理人さんも。
あっはい。では休んできます。これにて、ドロン。
またね〜って行っちゃった。
じゃ、オレも戻りますか。そろそろ起きる頃でしょ。
たっぷり愛してあげるから。
オレにもチャクラ分けてね♪