仔猫、拾われる

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「は…はぁ……」
 市丸はの柔らかい耳たぶを口に含み、そこから首筋、鎖骨へと舌を滑らせた。乳首の輪郭をなぞるように舐め回され、もどかしさに身体が小刻みに震える。
 の反応にクスリと笑った市丸は、チュッと音を立てて胸の飾りに吸い付き、舌先で敏感な先端をくすぐるように刺激した。
「…ァッ………」
 思わず甘い声を上げたは、首を横へ逸らし、ギュッと目をつぶって快感に耐えようとするが、市丸の手に熱を持ち始めた中心を布越しに包まれ、ビクリと腰が跳ねる。
「ヤッ…、ャ………ン、ァ………」
 胸への刺激を続けたままやわやわと中心を揉まれる。のそれはみるみる膨らんでいくが、まだ達するには程遠い刺激だった。
「う、ンッ…んん…、ンッ…」
 空いている手でもう片方の胸も刺激される。
 敏感な三ヶ所へ同時に与えられる快感に、耐えられなくなるのに時間はかからなかった。
 痛いくらいに張り詰めた屹立が開放をねだる。
 市丸は両手の動きはそのままに胸から顔を上げた。快感に頬を染め、無意識に身体をくねらせるの姿はひどく扇情的で、市丸は、自身の唇をぺろりと舐めた。
「…ヤ…ァっ………」
 イクにイケないもどかしさにが首を振ると、市丸が首筋から耳へとねっとりと舐め上げた。
…、イキたいんか…?」
 そして耳穴へ息を吹き込みながら囁かれ、は震えながら頷いた。
 市丸は口元に弧を描くと、の腰から帯を引き抜き、着物の前を完全に開いた。
 さすがに恥ずかしくなった脚を閉じようとするが、市丸の身体がそれを邪魔した。
 市丸は右手での内股を撫でながら胸、腹へと口付けを下げていく。最後に内股にチュッと口付けられ、快感と期待にビクリと身体が震えた。
…」
 脚の間から市丸の声がする。熱を持った自身を見られていると思うと、叫びだしたい程の羞恥を感じるが、今はそれよりも、この熱をどうにかしてほしいという渇望の方が強かった。
「アッ…!」
 桃色の先端に市丸の熱い舌が触れる。
 市丸は先端から溢れる雫を舌先で何度も舐め上げた。ぴちゃぴちゃと卑猥な水音が、静かな部屋で耳に響く。
「ア、アァ…、ンッ、く、ふ…」
 しかし、先程よりも刺激は強いが、まだこれではイケない。
「ヤァッ…、ギ…ンッ」
 ねだるような声を上げると、市丸はようやくそれに応えて屹立を口に含んだ。
「…アッ、ハァ…、ンアッ…、ギン…ギンッ、…アッ!」
 熱い粘膜に激しく扱かれ、既に限界寸前だった弓なりに背中を反らせて、市丸の熱い口腔内に吐精した。
 市丸はゴクリと喉を鳴らしての愛液を飲み込むと、満足そうに口の端を舐めた。

「…は…、は…はぁ…」
 解放の余韻に朦朧としたまま天井を見上げていると、突然市丸の手でうつ伏せに反された。
「なっ…、何…?」
 獣のような恥ずかしい体勢に、力の入らない身体で抗議するが、上から圧し掛かられて抵抗を封じられる。
「まだ終わりやないで。…これからが本番や」


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