僕の腰の下に腕を入れ、ヒョイとうつ伏せにする。
そして腰だけ高く上げる格好をさせられた。
シュウさんの顔の前に僕の一番恥ずかしい部分を見せる形に
なってしまう。
いくらなんでも恥ずかしすぎるっっ!
そう思って逃れようと思った僕をしっかりと腰に回した手で抑え、
「こうしないと辛いでしょうから、少しだけ我慢してくださいね。」
と、その声に思わず振り向いてしまった僕に、
モデルのような顔で微笑みながら僕の双丘の間に舌を這わす。
……撃沈……
男同士がどこの場所を使うのか、それは確かにわかっていた。
でも、元々その為に作られた場所ではないのだから、
そんな所で感じる筈がないと思っていた。
それなのに……
丹念にその場所を舐められ、
指を1本ツプっと挿し込まれて出入りを繰り返しながら痛みがない事を
確認した後、2本3本とどんどん指が増えていった。
「んんん…あぁ……や…いや……」
最初は痛みがないだけで変な感じしかしなかったのに、
ある一点を擦られた時、僕の腰は跳ね上がった。
そこを執拗に擦られながら、同時に前の方も一緒に扱かれ、
目が回るような快感に喘ぎ声を抑える事が出来ない。
もう少しで達するという時、いきなり僕自身の根元を
ギュッと掴まれた。
「もう少し待ってくださいね。今度は一緒にイキましょう……」
後ろから覆い被さったシュウさんが僕の耳元で囁く。
「あぅっ!」
3本入っていた指を一気に抜かれ、思わず声が漏れてしまう。
「……力を抜いてくださいね……」
そう言って既に熱く猛っているシュウさん自身をゆっくりと
挿入してきた。
「……く…あ……」
指とは圧倒的に違うその質量に、
痛いんだか苦しいんだかよくわからない感覚が僕を襲う。
しっかりと腰を抑えられているので逃げる事も出来ず、
シュウさんに言われるまま出来るだけ体から
力を抜くように努力する事しか出来ない。
どれ位経ったのかわからないが、シュウさんがふっと小さく息を吐き、
「……全部入りましたよ。」
と後ろから僕を抱きしめてくれた。
僕の中に確かにシュウさん自身の熱を感じる。
それまで枕にしがみついていた僕は、少し顔をあげ、
シュウさんの顔を振り返った。
「あぁ、泣かないで……私を許してくださいね」
そう言っていつの間にか目尻に浮かんでいた涙を舌で拭ってくれる。
そのまま優しく僕にキスをし、
「可愛いユヅキ、もう私のモノですよ……」
と耳元で囁きながら、少しずつ動き出す。
「ん…や…んん……」
耳やうなじを舐められ、背筋に舌を這わせられて僕は背中を
仰け反らせる。
萎えかかっていた僕自身をまた扱かれ、先程までの熱が
一気に蘇って来た。
「……やぁっ!」
探るようにゆっくりと出入りを繰り返していたシュウさんが、
僕の中のある場所を見付け、執拗に攻めてくる。
「……く…はぁ……いや……」
僕自身の先端からは絶えず透明な液がポタポタと零れ落ちていた。
「……シュ……シュウさん…僕…も……ダメ……」
「……私もそろそろ限界です。ユヅキ、私を感じて……」
僕の腰を抱えなおしたシュウさんは、先程とは全然違う速さで出入りを
始めた。
グチュッ、グチュッ、と卑猥な音が響く。
もうダメだ、と思った時、シュウさんは一度抜けるギリギリまで
腰を引いた後、一気に最奥まで突き上げてきた。
「ああああああ……!」
僕の口から咆哮が漏れ、勢い良く2度目の精が放たれる。
シュウさんも2、3度強く挿入を繰り返した後、
ユヅキっ、と僕の名前を呼び、小さくブルッと震えて僕の中に精を
吐き出した。
その事に涙が出そうな程の感動と快感を感じながら、
僕はそのまま布団に崩れ落ちた。
月が僕達を優しく照らし続けている……