ベットに一緒に横たわり、キスをしながら服を脱がしていく。
今日は白い薄手の長袖パーカーを頭から被り
下にはブルーのクラッシュデニムパンツを穿いていた。
相変わらず両手首にパイル地のリストバンドを嵌めているが。
こうしてみるとほとんど俺と歳が変わらないように見える。
服と下着だけを脱がすと、俺もさっさと全部脱ぎ捨て
再度隣に横になる。
ベット脇のスタンドに照らされたその体を眺めると、大分薄くは
なって来ているものの、まだまだヨコオにつけられた傷痕が
体中に散っている。
俺のその視線に気付いた淀川(ヨドカワ)は慌てて体を隠そうと
するが、俺はその手を優しく遮りヨコオがつけた痕の全てに
唇を落としていく。
「……もう二度と誰にもこんな事させない……俺が絶対
先生を守るから……」
そう囁きながらこの前ヨコオに切られた胸の傷に舌を這わせた。
淀川は俺のその台詞に、両腕で顔を隠して嗚咽を漏らす。
俺はゆっくりと顔を隠すその両腕を掴むと、リストバンドを歯で
噛みながら引き抜いて両方共外し、いまだに手首に残る縄の痕に
口付けた。
そして止め処なく流れるその涙を何度も何度も舐め取ってやる。
涙でグチャグチャになった顔も、痣だらけのこの体も、
何もかもその全てが愛しい……
淀川が泣き止むと、俺は自分の上にその体をのせた。
正直な所、男同士の勝手はいまいち良くわからなかったし、
俺がリードするよりも淀川がリードしてくれる方が、本人も
安心だろうと思ったから。
最初は照れくさそうにしていた淀川も、想像していた通り滑らかな
その肌に俺が手を這わせていくうちに、少しずつ、こうしてくれ、
とか指示を出してくれるようになった。
言われるまま取り合えず部屋にあったハンドクリームを使い、怪我を
していない左手で、俺に跨って膝立ちになっている淀川のその部分を
慣らしていく。
そして指を3本に増やし、ある一点を突いた時、
突然淀川が声をあげて仰け反った。
その痴態を見た瞬間、脳が痺れるほどの欲望を感じる。
何度も何度もその部分を擦り上げ、淀川が嬌声をあげる。
俺の手で感じてくれる事が心底嬉しかった。
早く淀川の中に入りたくて、二人で一緒に感じたくて
堪らなくなったその時、俺の指をそこから抜き、自分のジーンズに
入っている財布からゴムを取り出して俺のモノに装着し、そして
再度俺の体を跨ぎなおすとゆっくりと腰を落としてきた。
女の子のより遥かにキツイそこは、ハンドクリームの滑りと
淀川の体重の助けを借りてゆっくりゆっくり俺のモノを
呑み込んでいく。
俺は一気に突き上げてしまいたい衝動を必死で抑えた。
やがて全てを埋め終わった時、淀川が体を倒して荒い息を
吐きながら俺に抱き付いてきた。
俺達はしばらくそのまま動かず、俺はその髪を撫で続ける。
「先生、大丈夫か?痛くないか?」
心配して聞く俺に、黙って頷いた。そして
「……名前……」
「え?」
「……名前……呼べよ……」
と照れ臭そうに俺の胸に顔を擦り付けながら言った。
口調は偉そうなクセに態度は甘えている、その様子があまりにも
可愛くて、俺はクスッと笑う。すると
「……嫌なら別にいい!」
と急に怒り出し、俺から離れようとした。
俺は更にクスクス笑いながらその手を引っ張って、
もう一度胸に抱き寄せる。
「……す〜ぐ逆ギレする。
雅史(マサシ)はそういうとこ、ホント子供だよな〜。
普段は偉そうなクセに。」
耳元で囁いて頭を撫でてやると、普段偉そうは余計だろ、と
言いながら耳まで赤くなった。
その後俺達はどちらからともなく動き始め、俺は怪我をしている
右手を雅史の腰に添え、左手で雅史のモノを扱きながら
下から突き上げる。
雅史も俺の胸に両手をつき、顔だけ仰け反らせながら喘ぎ声を
あげた。
男だとか女だとか、そんな事は糞くらえだ。
俺と同じ男を示すモノが、俺の手の中でしっかりと硬く勃ち上がり
雅史の興奮度を証明してくれる事が何より嬉しくて愛しい。
「……雅史、イク…ぞ……!」
俺が言うと同時に雅史が、暁!暁!と叫びながらビクビクと
痙攣し、俺の腹に白濁液を吐き出す。
俺も急に締め付けが強くなった事でもう堪えられず、雅史を
イカせてやれた喜びに震えながらそのまま全てを吐き出した。