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耳7

奥まで全てを埋め込んで、雅史の直の熱さをこれ以上ないというほどに感じ、俺だけが雅史を占領しているという征服欲が満たされていくのを感じる。
だがその反面、少し辛そうに自分の両腕に顔を埋めて体が慣れるのを待っている様子を見ながら、俺のせいで雅史に無理を強いてしまっているのが申し訳なくなり、浅く呼吸を繰り返しているその背中をそっと抱き締めた。

「……悪りぃ……俺、やっぱガキだから……
 あんなに必死な告白を聞かされて、何事もなかった
 ように平然と雅史を見ていられるほどまだ大人に
 なれない。
 自分で認めるのは悔しいが、俺だけを見てくれと
 言えるほどの自信も、まだ、ない。
 だから雅史が誰かに取られそうなのがいつも怖い。
 それでも少しずつ頑張るから。
 だから……もう少し待っててくれな?」

今の思いをストレートに伝えると、雅史は自分の両腕に顔を埋めたまま首を横に振り、『……待たない』 と呟く。
そして突然机に手を突っ張って少しだけ体を起こし、背中を抱き締めていた俺の腕を強引に緩めさせると、赤くなった顔だけ振り返りながら目を丸くしている俺を真っ直ぐに見据える。

「子供でいいし、嫉妬してもらえるのも嬉しい。
 色々悩む暁も、それでも一生懸命頑張る暁も、
 その全部を愛しいと思う。
 ……だから待ってやらない。
 俺は教師という職業を自分の天職だと思っているが、
 それと引き換えにしてでも暁のモノでいたい。
 それに暁を待ってやれるぐらい俺が大人だったら……
 ……今こんな事してない……」

最後の方はボソボソと、子供のように口を尖らせながら拗ねたようにそう言うと、プイッと顔を逸らしてまた自分の腕に顔を埋めてしまった。

……ったくコイツはどこまで俺を夢中にさせれば気が済むんだよ?

はぁ〜、と盛大な溜息を吐いてからその背中を強く抱き締めなおし、苦笑を漏らしながら柔らかい髪に何度も何度も唇を落とす。
そしてすっかり真っ赤になってしまった雅史の耳にそっと口付けながら囁いた。


「ありがとな」


****************


雅史の体が慣れたのを見計らって、赤くなったままの耳にもう一度口付ける。

「……動くぜ」

静かに上半身を起こし、雅史の腰を両手で掴んでゆっくりと抜き挿しを始めた。

「ん……っ」

一瞬ピクッと震えながら小さく声を漏らす雅史の背中を見ながら、俺はホトホトコイツに参ってるよな〜……と思う。
どんなに背伸びをしてもまだ大人にはなれない、かといってもう子供にも戻れない中途半端なガキである俺は、些細な事ですぐに自分という存在がぐら付く。
だがその分淀川雅史という存在からこんな幸せな言葉をもらえるなら、ガキな俺もそんなに悪くないか……


「……っ…ぁっ……」

ゴム一枚無いだけでこんなに違うものかと思うほど雅史の中は熱く、その熱さに包み込まれる感触と艶っぽい微かな声が直に脳に響いていく気がする。
滑らかな双丘を撫でながら薄い肉を押し開き、先程よりも更に深く奥まで突いていくと、雅史は眉根を寄せて下唇を噛みながら時々抑えきれない声を漏らし、何度も俺を締め付けて来た。
そろそろ二人共ヤバくなり始めたのを感じ、一緒にイく為に、背中に覆い被さりながら雅史の前に手を伸ばそうとした時だった。


※次は18禁※苦手な方はご注意を