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眠れぬ夜と緑の牧場

2011/01/07 Fri
m25



少し考えてからオズワルドは口を開き、簡単にジェネラルに眠れぬ夜の羊の説明をする。
Sleepに似たSheepを数える事で眠るようにと身体に暗示を掛けているのだとか、
単純作業の繰り返しで飽きがくると眠気も訪れるだとか、
発音が睡眠時の呼吸音に似ているだとか、理由は様々あれど、昔からよく言われる安眠促進の一つだと。
話を聞き終えたジェネラルはふむ、と声を漏らしたが、いまいち納得には至っていないような顔を見せた。

「……私は寧ろ、数を数える事で集中してしまう気がするがな」
「確かに困った時に素数を数えるのは閣下の癖ですね」
「なんだ?」
「いえ」

少しだけ眉を揺らして見せたジェネラルに噴き出しそうになりながら取り繕う。
ジェネラルは僅かの間、微妙な顔をしていたが、気を取り直すように息を吐き出して提案をした。

「もっと気が休まるものを数えては如何だろうか?」
「羊と素数以外でですか?」
「ああ、ゆっくり霊夢くんだとかは良さそうだ」
「ゆっくり寝ていってね!……ですか」

まんじゅうな同僚を脳裏に思い描きつつ口にすると、今度はジェネラルが小さく噴き出した。
クツクツと漏れる密やかな笑い声に、オズワルドは確かに一理あると納得する。
羊に拘らずとも、心穏やかになり、睡魔を誘えれば良いのだ。

眠れ、眠れ、安らかに。
全身から力を抜いて、思い描くのはただ一つ。

一度深呼吸を挟んでから、脳裏に牧場を描いて、ゆっくりと薄い唇を開く。




「………ジェネラナイが一人…、」




無言で起きたジェネラルがミルクたっぷりの紅茶を淹れてくれた。

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眠れぬ夜は七転八倒 >>
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[Serene Bach 2.23R]