QLOOK?A?N?Z?X????

誘導尋問

2010/12/17 Fri
m25



無意味に腕を組み、したり顔でうんうんと頷く様子は何処か微笑ましい。
言っている内容にしても、オズワルドとて同意見だったため、緩く首肯する。

「そうですねぇ」

オズワルドの穏やかな低音に力を得たのか、
ウインドが年頃の女性らしくクスクスと笑みながら、たとえば、と前置きして想像を口にした。

「寝てるときとかもピシーッとして動かないイメージですよね」
「そうですか?割と寝相は悪いほうですよ?」

紅茶とチョコレートに舌鼓を打っていたオズワルドは深く考えずに続きを紡ぐ。

「抱きつき癖もありますしね。何か抱いてないとキチンと寝られないようです」

あの天下無敵のパーフェクト・ソルジャーにも人間らしいところもあるものだと笑ったのは随分前になる。
今ではジェネラルが抱きついてこないとオズワルドも深く眠れないのだから、慣れとは存外恐ろしい。
実際は慣れではなく、惚れた弱みという非常に厄介なものなのだが、もう暫くは自覚を遠くに置いておく。
只のしがない尖兵にこれ以上、心乱される姿を晒すのはフェアじゃない。

「…え?」
「はい?」

そんな風にオズワルドが心中で結論を出した瞬間に、ウインドが目を丸くして間抜けな声を漏らした。
その声に、オズワルドは思わず問い返す。しかし、ウインドからの返答はない。
オズワルドとウインドの間を、エアコンから吐き出される温風が過ぎ去り、お互いの一言を待って沈黙が堕ちる。
そして。


「……――――ッ!!!」


いち早く我に返ったのはオズワルドだった。
深く考えずに零した言葉たちはとんでもない爆弾だったと今更ながらに気付いたオズワルドは、彼にしては珍しく、サッと首筋までを朱色に彩った。
その反応に、アレやらコレやらの妄想を書き立てられたウインドは、すかさずネタ帳を取り出し、ボールペンを振りかざした。

「ちょっ!オズさんもう一度お願いします!」
「何を言っているんですか貴女は!!」

羞恥と狼狽で必要以上の大声を出しながら片手を熱くなった頬に当てる。
しかし、その反応は一層ウインドの想像力を駆り立てたようで、
ずずいッとばかりにテーブルに身を乗り出してオズワルドへとにじり寄ってくる。

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[Serene Bach 2.23R]