消失地点
2010/12/16 Thu
m25
!注意
ゲーニッツ×グスタフで18禁話。
出血表現、性的描写有り。エロは無理やり系と言うか強姦。
若干バッドエンド的なのでハッピーエンド以外を受け付けない方は回避推奨。
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深夜、グスタフは弾かれたように寝台から飛び起きた。
その顔は血の気が失せて青白く、息は今まで寝ていたとも思えないほどに浅く早い。
寝着は冷たい汗でぐっしょりと濡れ、冷気が絡んで一層寒かった。
「―――は…ッ」
グスタフは寝室を見回して、何も変化もないことを確認すると、無意識の内に詰めていた呼吸を再開させた。
けれど跳ね回る心音は止めようもなく、グスタフは震える手で額を押さえつける。
無論、そんな程度で収まるような類のものではないが、出来る限り無駄な所作を交えて少しでも冷静に戻る時間を稼ぎたかった。
「はぁ…っ」
脳裏に浮かぶのは、今のような暗闇の中での記憶。
いつもと変わらない寝室で起こった、現実の出来事。
あの夜と同じ時間になると、悪夢を見ては飛び起きる。まるでフラッシュ・バックだ。
グスタフは額を押さえた手を滑らせて、前髪を荒々しく掴み、シーツに溜息を落とした。
目に痛くなるほど白いシーツを眺めていれば思い出したくもない記憶は勝手に甦り、グスタフは視界を闇で覆った。
最初の記憶は、深夜。
唐突に腕を引かれ、寝台へ引き摺り込まれたことに始まった。
いつものように、眠りにつくゲーニッツの為に寝台を整え、頭を下げたところで逆らいようもない引力を感じて重心が傾いた。
視界は容易く反転し、気がついたときにはグスタフはスプリングの軋みを背に感じていた。
何がどうなったのか、事態を把握して驚愕する間もなく、降ってきたのは変わることのない低音。
「今夜は特に寒いので、少し、暖めて頂けますか?」
そう、笑みのままに紡がれて、グスタフは困惑しながら頷いた。
スーツ越しに伝わる手は冷たく、違和感を覚えながらも湯たんぽ代わりくらいなら、と身体から力を抜いていく。
無論、遥か上位に位置する導き手と寝台を共にするのは湯たんぽ代わりといえど憚られるが、他でもないゲーニッツからの下命ならばグスタフに否はない。
柔らかい寝台に横たわりながら、ゲーニッツが眠りに落ちるのを待つ。
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