Macademia Nut
2010/11/29 Mon
m25
「―――…手前ェの日ごろの行いの所為だろうがよ」
「馬鹿が。女の変わりに貴様を抱くわけじゃねぇ」
ニヤニヤと笑うバルバトスに追い討ちまで掛けられれば、それ以上の追撃は出来なかった。
それでもなんとか、言い返そうと口を開くともう一口アイスを口に運ばれる。
ほんのりとした甘味の中にごろごろとしたマカダミアナッツが入っていた。
静かにしていたと思ったら、こんな甘たるいものを買いに行っていたのか。
そう思うと病魔ではない熱が胸のうちからこみ上げてくる。
頬に添えられた手で、柔らかく撫で上げられれば尚更だ。
「―――…ああ、それに貴様はデザートなんぞでなく、メインだろうが」
さらっと吐かれた言葉は、アイスよりも甘くて、染まった頬をバルバトスが楽しげに笑う。
メットがないお陰で、赤くなる頬も隠すことが出来ない。
「風邪が治ったら、お望みどおり相手をしてやるよ」
囁かれる低音にジャギの頬が更に熱くなる。
こんな凶悪なツラが赤く染まるのを見て、笑うバルバトスも大概だ。
ゆる、とバルバトスの指がジャギの顎を掬い、持ち上げる。
脳内で言い訳を連ねながら羞恥を誤魔化そうと、バルバトスの唇が触れる直前に、奥歯をかみ締める代わりにマカダミアナッツを噛み砕いた。
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師走の恋人 >>
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