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師走の恋人

2010/12/03 Fri
m25



!注意

ジェネラル×オズワルド小ネタ。
オズさんが甘えたでジェネ様が甘いです。


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オズワルドの仕事は、神無月を過ぎると一気に忙しくなる。
全部署が年度変えの準備と年末処理に追われ、皆一様に無言で仕事を黙々とこなし、
果てがあるとも思えない膨大な量の荷物へと果敢に挑み、そのうちの何人かは体力が尽きて志半ばで倒れ病院へと運送される。
それに耐えたとしても、自らが処理しなければならない仕事に加えて、お歳暮シーズンが津波を起こし、追撃として年賀の運送が始まり、
春になれば新生活を始める人々が引越し荷物の運送を留めのように依頼してくるため、やはり一定数は耐えられずに津波に呑み込まれていく。
現世の地獄で、文字通りの雪解けの季節を待ちながら、オズワルドは疲れきった身体を引き摺るようにして自宅の扉を潜った。

「――――ただいま…戻りました…」

扉を潜ると同時に足から力が抜けて、そのまま玄関へと倒れこむ。
しかし、オズワルドが廊下の冷たさを感じるより早く、力強い腕に抱きとめられた。
ふわり、と香る紅茶の芳香に、身体の力が一層抜けていき、ジェネラルの腕に掛かる負荷が増す。

「オズ、お帰り」

迎える言葉を紡ぎながら、無音で甘える恋人の身体をしっかりと抱き直した。
途端にぐにゃり、と力の抜ける痩躯を支え、腰を抱き上げると手馴れたように革靴を脱がせて寝室へと運んだ。
器用にドアを開け、キングサイズのベッドにオズワルドを座らせると手早くコートとマフラーを取り去り、ジャケットとネクタイも解いてしまう。
皺にならないようにクローゼットに仕舞いこむと、ぼんやりとしている隙にサングラスも外して、酷使しただろう瞳に労わるようなキスを乗せた。

「さて、食事にするかね?それとも風呂を先にしようか?」
「―――……寒いです」
「そうか。では温まってくると良い」

短い選択の声に笑みを深めると、しっかりと締められた貞淑なベルトを緩め、スラックスを長い足から抜いていく。
外気が素肌を撫でて、ふるり、とオズワルドの肩が揺れた。
シャツだけを身に纏った肢体を冷気から守るように抱き寄せて、横抱きにする。
瞼を半分下ろしたオズワルドを寝室から連れ出し、振動が伝わらないように細心の注意を払いながら浴室へと移動する。

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[Serene Bach 2.23R]