QLOOK?A?N?Z?X????

Lesson 00

2010/11/18 Thu
m25


舌に乗る白濁は濃厚で、唾液に混じって口の端から零れる。
溜まっていると言ったのは当てずっぽうだったが、量も濃さもそれを裏付けるように喉に絡んだ。
散々粘膜を苛められたクローンゼロは手の甲で口元を拭うと、そのまま立ち上がる。
立った瞬間に立ちくらみが脳を襲ったが、そんなものに取り合っている場合ではない。
大股で扉まで歩み、叩き落とした書類を乱雑に集めると、今度こそ何も待たずに扉を開いた。
その背中に、オリジナルゼロの弾んだ声がかけられる。

「また私を頼ると良い。無償ではないが、良い働きをするぞ」

クローンゼロの手の中で、ドアノブが壊滅的な音を奏でる。
一瞥もくれることもなくドアを開けると、クローンゼロは足音荒く退室していった。
力任せに閉じられたドアが、破壊音かと思うほどの強さで軋む。
気配は遠ざかっていくにつれ小さくなるものの、殺気は色濃く薄れることはない。
オリジナルゼロは肩を揺らして片手を口元に当てた。


「―――やはり、褒美はお前に限るな」


次にイグニスが仕事から逃げるのは、いつ頃だろうか。
確かな日時は分からないまでも、それは近い内だと確信はある。
きっと仕事をクローンゼロに押しつけていくであろうその日が、今から待ち遠しくて堪らない。
満足気な笑気が執務室を満たしたのち、次回の戯事を楽しみにしながら、オリジナルゼロは再び山のような仕事へと没頭していった。






【オマケ】

自らの執務室へと戻ったクローンゼロは、人が殺せそうなほど鋭くなった視線を床へと捨てた。
否、正確には床では無く、視線の先はもっと下世話な場所である。
クローンゼロは心底忌々しそうに片手を下肢へと当てると、布越しでも分かるほど反応した熱に痛烈な舌うちを漏らした。
多忙を極める身の上なのはお互いの共通事項だ。
オリジナルゼロに溜まっているのなら、それは同じサイクルで仕事をこなすクローンゼロにも当て嵌まる。
散々淫気に中てられた身で、何事も無かったように仕事など出来るわけもない。
クローンゼロは奥歯を噛み締め、手に持った書類を執務机に叩きつけた。

「―――二度とするか……ッ!」

上機嫌に笑いながら仕事を再開しただろうオリジナルゼロと、逃げ出した元凶にあらゆる呪詛を吐きながら、クローンゼロはコートの裾を割った。

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[Serene Bach 2.23R]