エビル・アイズ
2010/11/17 Wed
m25
!注意
ジェネオズで小ネタ。
何の説明も無く同棲してたりします。
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するり、と黒いジャケットがシャツの上を滑り、丁寧に織られたスーツから長い腕を抜いていく。
慣れ親しんだように、形を整えてブラックラベルのオーダーメイドスーツを吊るすと、今度は節くれだった指をネクタイの結びに掛けた。
ジャケットの下から現れたのは派手な色合いのシャツに合わせた明るい色のネクタイ。
彼の年齢でなくても着こなすのは相当のセンスを要する代物だが、彼にはこの上なく似合っていた。
手間と金が掛けられているのだろうとは門外漢なジェネラルにも理解できたが、同じように合わせて着こなせるかと言えばNOだ。
元々、職業軍人たるジェネラルには疎い方面ではあるものの、それでもオズワルドの紳士然とした姿には自然と眼が惹かれる。
ジャケットを脱ぐと細い腰が強調されるが、赤という強い色味のお蔭で虚弱な細さではなく、無駄を削いだラインだと分かる。
見ているだけでは折れそうに細い腰だが、抱き寄せればしなやかにして力強い体躯だった。
たとえ、どれ程、力を掛けようとも折れることなく、受け止めてくれる。
結びにかけた指は詰るように黄色のネクタイを解き、長い布になったところで襟を立てて引き抜いた。
その後は器用な指先で端からくるくると巻いてしまう、どうやらこれは彼の癖らしい。
渦巻いたネクタイをクロゼットにしまい、とうとうきっちりと一番上まで留められたシャツの釦に指を乗せた。
「………………」
「………………」
「…………あの、」
「……なんだろうか?」
「いえ…、探し物は見つかりましたか?」
シャツの釦に手を掛けたところで止まったしまったオズワルドから視線を外さず、ジェネラルは軽く首を捻って見せた。
僅かばかり居心地の悪そうに見えるオズワルドは指先で釦を嬲るだけで先には進まない。
「ああ、……この資料だが、やはり昨夜ベッドで確認したまま忘れていたようだ」
「見つかりましたか、それは何よりです」
「……………………」
「……………………」
オズワルドに次回出る大会のルールが書かれた資料を見せて軽く振るも、そこで言葉が途切れ、沈黙が流れていく。
その沈黙をはぐらかすようにニコ、と笑うオズワルドからはポーカーフェイスの気配がした。
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