Green Tea
2010/11/14 Sun
m25
!注意
オズワルド×ジェネラル小ネタ。
直接的な描写はありませんがリバな二人です。
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オズワルドの好物はチョコレートである。
初めて知ったときは意外だったが、噛みしめるようにしてチョコレートを摘まむ姿は微笑ましく、案外似合っていた。
本人はあまり口に出さないが、チョコレートだけでなくチョコレート味も好きらしい。
私には口に入れるものを好きか嫌いかで判別する繊細な嗜好は備わっていない。
けれど、彼は細やかなうえに気配り上手でもあったから特に好む味のチョコレートを見つけると必ず私とのティータイムにも用意した。
お蔭で紅茶の味くらいしかきちんと判別出来ていなかった舌がチョコレート類だけに肥えて、最近は味の違いも分かるようになってきている。
好みと言う程のものはまだないが、オズワルドと共に食べるものが一番美味に感じた。
それは、自分が美味と感じたものをわざわざ揃えてくれる彼の心遣いが何よりの隠し味なのだと、知っていたからだ。
だから、彼が迷いなく緑の葉が描かれたカップを手にしたとき、不躾なことにその動作だけで首を捻ってしまったのだ。
「閣下、どうなさいましたか?」
「……いや」
何がどういった経緯でそうなったかは知らないが、会社からアイスを手土産に持ち帰ったオズワルドは手を止めて問いかけてくる。
用意してある銀のスプーンは二つ、疑問を解消できないながらもオズワルドは保冷剤の詰まった箱を傾けて、どれにしますか?と色とりどりのカップを私に選ばせる。
王道のバニラに、ピンクのストロベリー、ミルククラシックとラムレーズン、それにオズワルドが選ばなかったトリュフショコラ。
「一人六つは絶対だ、と言って憚らないので貰ってきましたが、今度はどこと提携したのでしょうね」
「………君でも分からないのか?」
「調べればわかりますが、私がどうこう口を挟む問題でもありませんから」
此処まで来て、今さら何を言っても。と若干の諦めと絶大な信頼を隠す言葉で締めくくるオズワルドを横目にトリュフショコラを選び取る。
それ以外では味の違いがよくわからないのだから仕方ない。
オズワルドは箱の蓋を閉めて、冷蔵庫へとアイスの群れを仕舞い込み、温かい紅茶を用意してリビングへ戻ってきた。
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