Cookie&Cream
2010/11/13 Sat
m25
数秒間心臓を止めた口付けは、小さなリップノイズを挟んで唐突に終わる。
離れていく身体を呆けるように眺めていると、両肩に手を添えられて体勢を戻された。
あのまま離れられたら絶対に引っ繰り返っていただろうな、と場違いな思考が頭をよぎる。
「珈琲をつけたら、食ってやらんこともない」
両肩に添えられた手は離れ、キッチンの扉が閉まる音が小さく響く。
そろり、と背後を伺えば、既に誰もいない。
傍若無人で自分勝手で我侭な物言いに腹が立ち、目に力が篭る。
同時に、胸に灯るのは嬉しさや愛しさといった温かいものばかりで、頬に熱が集まった。
「―――み、ミルクと砂糖、入れてやる……ッ!」
緩やかに頬に集まる熱に翻弄されながら、珈琲とは名ばかりの飲み物を入れることを誓うと、漸く荒熱の取れたクッキーに甘いクリームを絡めたのだった。
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Green Tea >>
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