見知らぬ天井
2010/10/19 Tue
m25
そのまま腕を伸ばすとジェネラルはささやかに灯していたスタンドライトの紐を引いた。
軽い音がして、光が落ちる瞬間、ジェネラルはずっと気になっていた違和感の正体にたどり着いた。
「………? 閣下…?」
「いや、」
気配に聡いオズワルドは、ジェネラルの変化を正確に読み取って疑問の声を投げる。
だが、今のジェネラルはそんな恋人の聡明さが恨めしかった。
「体温が」
「気のせいだ」
ぴしゃりと言い切り、みなまで言わんとするオズワルドの言葉を遮る。
ぐんぐんと止め処無く上がっていく体温を持て余し、誤魔化すようにオズワルドを強く抱きしめた。
閣下、と今一度、オズワルドの声が、熱い鼓膜に響いたが、今度は声も返せない。
返事のないジェネラルの体温を心地良さそうに抱きしめてくる腕さえ居た堪れない。
まさか、以前見た天井は貴方の肩越しだったのだな。と、言えるはずも無く。
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深夜過ぎたら逢いましょう >>
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