君の瞳に乾杯
2010/10/17 Sun
m25
!注意
ジェネラル×オズワルド小話。
閣下の酒癖注意。
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オズワルドは長い足を組んで、ソファに身を預けていた。
皮手袋に包まれた手でグラスを持つと、ガラスと氷がぶつかり澄んだ音を奏でる。
香りの強い酒で僅かに唇を潤せば、微かな笑気が耳を打つ。
視線を音源に向ければ、ジェネラルが紳士的かつ男らしい笑みを浮かべながら、オズワルドを見つめていた。
「……閣下」
「何だ?」
低く呼びかければ、上機嫌な声が返ってくる。
僅かに肩を竦めると、音もなく立ち上がったジェネラルがオズワルドへと近寄ってくる。
別段、意識していないのだろうが足音を殺し切っているのは彼なりの癖なのだろう。
何とはなしにその動きを追っていると、ジェネラルはオズワルドの前で肩膝を付いた。
まるで、御伽噺の騎士が、姫君にするかのような仕草は酷く気障だったが、それが嫌に似合っていて
オズワルドは気恥ずかしさから眉を顰めた。
「―――呑みすぎです」
「そうだろうか?」
「はい」
はっきりきっぱり言い切ると、ジェネラルが可笑しそうに笑った。
ジェネラルは酒類に弱く、酒に呑まれる性質だった。
それを考慮して、オズワルドが酒を愉しむのは一人の夜に限定していたのだが、今夜は任務明けのジェネラルが
予定していた日程より早く帰宅して、そのままなし崩しに酒席へと発展してしまった。
疲れた身体には酒の回りも早いと忠告したにも関わらず、大方の予想通りに酒に呑まれてしまったようだ。
酒に浮かされた視線は熱っぽく潤んで、オズワルドを熱心に見つめていた。
「酔っている私は嫌いかね?」
「閣下に奔放になられると、色々と支障が出るんですよ」
「ほう?」
ジェネラルの手がオズワルドの頬へと至る。
オズワルドの声を強請るように、親指の腹で唇をなぞる。
込み上げてくる熱に翻弄されないよう、目に力を入れると、無理にでも呆れたような声を作った。
「いい加減に下戸だと自覚なさって下さい。そう何度も酔っ払った姿を晒したくないでしょう?」
「私は何時もオズに酔っているぞ?」
「閣下、話を逸らさないで頂きたいのですが」
酒精に犯された手は熱く、オズワルドは心音を苦労して抑えた。
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