深夜過ぎたら逢いましょう
2010/10/21 Thu
m25
!注意
グスタフ×ゲーニッツでR18な話。
グスタフさんがかなり腹黒でヤンデレ。
エロは無理やり系なので注意。
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ゲーニッツの眠りは深い。
季節が冬に移り変わるとそれは顕著になり、瞼を下ろせば意識はすぐに霧散するほどだった。
一度眠りに付いてしまえば、仮に異変を察知したとしても身体が動かないのだから、
それは睡眠というよりも意識の消失と言った方が正しいのかも知れない。
身体が蛇の本性に引っ張られているのだろうと思うのだが、まるで人のようにとる性質を、ゲーニッツは密かに嫌っていた。
嫌っていながらも、寒い夜になると柔らかく温かい寝台に懐いて意識を混濁させてしまう。
ゲーニッツ個人が如何に嫌おうと、それはオロチの血を引く者が負うべき弊害の一つなのだ。
それを自覚しているから尚のこと、今夜の事態に誰よりもゲーニッツ自身が驚いた。
「………」
ゲーニッツは眠気を孕んだ空ろな瞳で、視界のほぼ半分を顔を埋めた枕に遮られながらぼんやりと寝室を見回した。
うつ伏せの状態、しかも、夜の闇に閉ざされていては、僅かな陰影で家具の造形を視認するのが精一杯だ。
念を押すように遠くで虫が鳴き、今が間違いなく夜であることをゲーニッツに伝えた。
「………?」
ゆっくりと瞬きをして、滲んできた涙で瞳を洗う。
そうして、少しでも明瞭な視界を取り戻そうと試みるも、視界は掠れて一向に晴れない。
寝起き特有の気だるさを身に纏いながら、月が支配する刻限に目が覚めるとは一体どういうことだろう。と回らない思考で疑問符を飛ばした。
ふるり、とうつ伏せのまま枕に擦り付けるように頭を振る。
柔らかい羽毛をカバー越しに感じながら身体を起こそうと身を捩り、肩でシーツを嬲る。
「―――………」
しかし、数度寝台の中でもがくが、身を起こすことすら間々ならない。
意識は覚醒に向かっているのに、一向に身体が動かない。
今夜は寒いからか、と思考をシフトしかけたところで、異質な音を耳が拾った。
身を起こそうともがく度に、きしッ、と。
まるで、細い金属が擦り合うような―――…
「……」
そう自覚した次の瞬間、ゲーニッツは一気に意識を覚醒させた。
今まで眠気を孕み空ろだった瞳は常の強さに煌き、鋭い殺気を寝室に満たす。
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