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紳士のくちづけ

2010/09/03 Fri
m25



!注意

ルガール運送設定の社長×古参仕分け人話。
社長がGルガなので紳士と言うよりも陽気な子供。
お二人とも堪らん別人臭がするので、要注意。
香る程度に中間中国(男女CP)描写有り


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ガタンッと大きな音が廊下に響きわたり、両手一杯に領収書を抱えていたクリザリッドは驚きに肩を震わせて足を止めた。
急に立ち止まったせいで腕で抱える領収書の束が揺れ、その場で危うい踏鞴を踏む。

「なんだ…? やけに大きな音だったが…」

首を捻りながら銀色の髪を揺らし、視線を辺りに巡らせた。
しかし、見渡してみても何の変哲も無いルガール運送の廊下である。
社長のハマりやすく飽きやすい性格を象徴するかのように増築と改築が行われた結果、
異様に長い廊下が出来たり、用途不明な部屋が幾つもあったりするのだが、
この廊下に面する部屋はどれも書類の保管室が倉庫になっているはずである。
余程の用が無い限り、社員でも訪れないような場所から聞こえた物音。
一応、課長と言う肩書きを持っているクリザリッドとしては物音を確かめねばならない。
……だが…、音巣対綜合警備保障の最新鋭セキュリティを突破して不審者が入り込んでいるとは考えにくく、
社員であるなら態々クリザリッドが確かめることもない。
しかも腕に抱えている領収書は本日中に処理しなければならない。
しばらく責任感と効率の間で揺れ悩み、考えた後、クリザリッドは確認を諦めた。
基本0時退社であるが、今日は久々に美鈴と会う約束が入っているのだ。
そんな日まで残業してたまるかと言う思いから、
領収書を一秒でも早く片付けるべく、踵を返して廊下を進んでいった。


「…行ったようだぞ」
「…そのようですね」

遠のいていていく靴音を聞きながら、
気配ごと息を殺していたルガールとオズワルドはお互い確認するように呟いた。
二人が息を潜めているのは、クリザリッドが今まで居た直ぐ後ろに在る部屋だ。
二人とも別にクリザリッドを避けているわけではないが、今見つかるのは非常に不味い状況だったのだ。
薄暗い部屋は倉庫としても使われておらず、少しばかりほこり臭い。
そんな場所で何をしているかと言えば…、
……本当に何をしているのかとオズワルドは溜め息を吐く。

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