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3150万秒と、少し

02 15 *2013 | 雑談::2.5次元

同じ天王寺の予定のスリルミーが今晩だと思い込んで開演時間にたどり着き、しかもチケット買ってたのに発券し忘れるとかよくわからない状態からスタートしました。
結局、何で買ったかも思い出せないし、何より開演時刻過ぎてて申し訳なかったのですが見られないよりは見たい、ということで当券で入りました。
あと10分早くついてれば冷静になって隣のセブンでチケット買ってたんだと思うんですが…。
この失敗を胸に、もう少し舞台は自重しようと思いますはい。

今回の作品は一言でいえば「すごく映画にしたい舞台」でした。逆に舞台でみたい作品の代表はソラオの世界ですね。
たぶん今後評判よかったら映画化されるんじゃないかなぁ…とかぼんやりふんでます。
作品は、お金を二重に支払って頭の中ぐるぐるしてる自分でもうるっと泣けました。
テーマ自体が「クラスの中でただ2人だけ生き残った男子生徒が1年後に死のうと決める」っていうのだったので、感動ものだろうなとは思ってました。

そんな中、二人の「生き残ってしまった」という気持ちを表すのに何度も行われた破壊のシーン、殴りかかる姿、圧巻でした。ふつう舞台上で演じられる怒りの度を越していて、「あ~舞台がこわれるー」とひやひやするほどに。
でもよくある声で怒鳴りあう耳障りな感じはなくて、高校生の、言葉で言い表せないものを暴力であらわしているのがよく出てました。とくに、小澤君の最初は違和感を覚えるくらいのコミュ症気味なせりふ回しが、徐々にばっちと過ごす中で自然体になっていくのが、小澤君って本当にすごいなあの一言です。

あと、周りのキャストも実力派を固めてきたのがよかったのかもですね!出番の量といい、こんなに有名どころ集めてきて必要なのかいなー、とハラハラ見てましたが、2人の心の中に1つずつのきっかけがあって最後に繋がることを思うと、大げさなほどできるキャストじゃないと説得力が持てなかったんだろうなぁとあとから気づかされました。
るいとのダンスもみれたし、さとちゃんも見られたし、あともふもふのヒツジの集団が楽しめたので、とても癒されました。ヒツジかわいい。

と、いまさらパンフレット読んだら元は映画でした。しかも外国の。
でも今回舞台は日本だし、事件が起きたのは「大地震」のあと、ということで本当に今を描いてる作品でした。

オチまで言ってしまえば、最後に二人は約束の「自殺の名所」といわれる崖で、「知ってるか?ここ今まで3人しか戻ってこなかったんだぜ」「そうなんだ」とわかりきったことを笑って話して、飛び降ります。その時の鮮やかな、本当に同じタイミングでなんのためらいもない背中がとてもきれいでした。
「決めたから死ななきゃいけない」「死にたくない」「生きたい」そういうこと全部なく、ただ「そう決めたから、しよう」と飛び降りた姿がこの舞台みてよかったなぁってなりました。

テーマは重いかもしれないけど、ちょこちょこ笑えて、最後はさわやかに泣けるそんな作品でした。

願わくば、…チケット2重払いしなかったらもう一回みれたのになぁ~…というトコロです。

23:02