姉さんの言っているのは、女性が上になる騎乗位というやつだ。
　ひょっとしたら姉さんは、この体位が好きなのかもしれない。
　俺は言われるがまま、身を横たえた。
　猛々しく勃起した男根は、天を向いている。
「これでいいの？」
「ええ。それでいいのよ」
　姉さんはにっこり微笑む。
　そして俺にまたがり、肉棒を掴んだ。
「それじゃあ、挿れるわね」
　ちゅぷ
　姉さんは男根を陰唇にあてがうと、ゆっくりと腰を落として胎内に沈めていった。
　当然、その様子は俺にもはっきりと見えている。
　性的興奮がますます高まっていくと同時に、陰茎をより大きなものへと成長させていく。
　じゅぷ
　見る見るうちに、男根は蜜の滴る花弁の中へと呑み込まれていく。
「あっ……んんっ……」
　やがて、根元まで埋没した。
「うわぁ……姉さんの中に、全部埋まっちゃった」
「こうすると、いつもやってるのより、もっと気持ちよくなることができるの……」
「それは、姉さんがってこと？」
「ええっ……そうよ……それに、まぁくんもね……」
「そうなんだ？」
「まぁくんの、とっても大きいわね」
「そりゃ、姉さんの中が、とっても温かくて気持ちいいから」
「そう……それじゃあ、動くわよ？」
「う、うん」
　姉さんはゆっくりと腰を上げ、男根を先端まで引き抜くと、同じようなスピードで再び根元まで埋没するよう腰を落とした。
　じゅぷ、じゅぷ
「あっ、あっ……」
　姉さんは長髪を揺らしながら、徐々にスピードを上げていく。
　じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ
「あっ、んぅ……はぁ、い、いいっ……ひゃ、あああっ、んぅ……あっ、はぁ、んんぅ……」
　姉さんの表情が恍惚のものになっていく。
　俺のことは眼中無しといった様子で、独り快楽に走っていた。
「姉さん……」
　俺は戸惑いながらも、何か自分に出来ることはないかと考えた。
　さっきのは俺のミスとはいえ、こうまで自分世界に走られると、ちょっとムカッとするものがある。
　俺に出来ること……何か……何かないか……ん？
　ちょうど揺れる乳房が目にはいった。
　俺は無意識にのうちにその乳房をわしづかみにすると、軽くもみしだいた。
「ああっ……ま、まぁくん……」
「姉さんがとっても気持ちよくなれるんだったら、俺も手伝ってあげるよ」
　俺は揺れる乳房を揉み続ける。
　手に柔らかく弾力のある、心地よい感触がはっきりと伝わってきた。
　じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ
　結合部からは愛液がトロトロと流れ出し、俺の腹部を汚していった。
　普段見ることの出来ない新鮮な光景に、俺は感情を昂ぶらせる。
「あ、あああっ……んぅ、はぁ……くふぅ……い、いいっ……ひゃぁ、んんぅ……んぁ、ああっ……んはぁ！！」
　姉さんの喘ぎ声が、その感情に一層の拍車をかける。
　俺は恐る恐る腰を動かした。
「はぁっ！！」
　突然の俺の行動に、姉さんは驚きと快楽の入り混じった嬌声を上げる。
「やぁ……お、奥まで……奥まで入ってくる……」
「ね、姉さん！！」
　俺は姉さんの動きに合わせながら、ぎこちない動作で腰を振り続けた。
　姉さんが腰を落とせば突き上げ、浮かせれば引く。
「はぁ……い、いいっ！い、イッちゃう！！だ、ダメ……はぁぁ！！」
「ね、姉さんっ！！」
　じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ
　姉さんは髪を大きく左右に振りながら、腰を動かし続ける。
　激しい腰の動きと膣壁の強烈な締め付けが、一気に俺の躰と心を絶頂へと誘った。
「ね、姉さんっ！！俺！！」
　姉さんが腰を浮かすと同時に、俺はペニスを引き抜いた。
　どぴゅ、どぴゅ
　そのまま亀頭の先端から精液が激しく飛び出し、姉さんの顔や乳房、腹などに降りかかる。
「あああっ、あぁぁぁぁぁぁああああああああああっ！！
　姉さんは嬌声を上げると、そのままうなだれるように座り込んだ。