「あああ……あ、熱い……はぁ……はぁ……」
 精液を振り掛けられ、躰を白く汚した姉さんは、しばらく余韻を楽しんでから顔をあげた。
「姉さん、とっても気持ちよかったんだ?」
「ええっ……まぁくん、よく我慢できたわね」
「さっき失敗しちゃったから」
「偉い偉い」
 姉さんはまるで俺を子ども扱いしてるかのように、俺の頭を撫でる。
 まぁ、こんな時くらいはこんな姉さんの行動を大目に見てあげてもいいかな?
「ふわぁ〜……なんだか眠くなってきちゃったね」
 姉さんは俺の頭から手を離すと、大きなあくびをした。
「ちょっと勉強しすぎて疲れちゃったから、一眠りしよっか?」
「えっ?勉強……って、あっ!!」
 俺は試験勉強のことを思いだし、一気に血の気が引いていった。
 ヤバイ……マズイよ……!
 このままじゃ確実に補習だ!!
「もぅ、そんな顔しないの」
 姉さんは、能天気に自分の人差し指を俺の唇にあてる。
「今日の勉強はおしまい。ゆっくり眠って、明日に備えましょ」
「えっ!?そ、そんな!!」
「いいからいいから。勉強ちゃんとしっかりしたんだから大丈夫よきっと」
「勉強って、試験勉強じゃなくってエッチなことじゃないか!!」
「細かいことは気にしない」
 姉さんはいつものように優しく微笑むと、ベッドに横になった。
「じゃあ、しっかり勉強頑張らなくっちゃダメよ?」
「えっ!?」
「おやすみなさーい」
「ちょ、ちょっと!?姉さん!?」
 姉さんは5秒と経たないうちに、スヤスヤと寝息を立て始めた。
 そりゃないよ姉さん……
 俺は心の中で恨み節を言いながら姉さんに布団をかけると、着替えて机に向かった。
「気合入れて頑張るぞ!!」

 そして翌日。
 俺は見事に試験で赤点を取り、補習を受ける羽目になったのであった……


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