「どうしたの?」
姉さんは不思議そうに俺に尋ねてきた。
「え、えっと……姉さんの躰、とっても綺麗だなぁって思って……」
俺は自分の思ったことを正直に答える。
「……ありがとう……恥ずかしいな……」
姉さんは恥ずかしそうに頬を紅らめた。
その仕草に俺の心臓が一段と高鳴った。
「まぁくん……」
姉さんは瞳を閉じると、唇を少し尖らせた。
「姉さん……」
俺もその意味をすぐに察し、姉さんに覆いかぶさると、唇を重ね合わせる。
「んっ……」
姉さんは両手をまぁくんの首の後ろに回し、舌を出した。
「はぅ……んんぅ……」
舌は、まるでそれ自体が意思を持つかのように、俺の唇を這っていく。
「はんぅ……」
俺はあまりのくすぐったさに身を震わせ、離れようとした。
しかし、姉さんは両手をしっかりと俺の首の後ろに絡ませ、離そうとしない。
姉さんは俺の唇を舐め終えると、今度は口内へと舌を侵入させてきた。
「んぅっ……」
舌が触れ合い、俺は慌てて舌を引っ込める。
「んっ……」
何故か姉さんも、呼応するかのように舌を引っ込めた。
再び唇が触れ合うだけのキスが続く。
ひょっとして……姉さんは俺が舌を絡めてくるのを待っているのか……?
「…………」
俺は恐る恐る舌を出し、姉さんの口腔内へと侵入させた。
「んぅ……」
すると姉さんは艶かしい声を上げ、口を大きく開けると、俺の舌に自らの舌を絡ませた。
俺も口を大きく開け、感情の昂ぶりを覚えながら、姉さんの舌を求めた。
「ん……んふぅ……」
チュパ、チュパ
舌と唾液の絡み合う音が部屋の中に響き渡る。
「んんっ……ちゅぱ……ちゅぱ……んんぅ……」
姉さんの舌は、俺をエスコートするかのように、俺の舌の動きにあわせて絡み付いてくる。
それはまるで、俺の躰に自分の味を覚えこませようとしているような動きであった。
姉さんの舌遣いに、俺は甘くとろけるような気分になっていく。
「ん……んっ……ちゅ……んぅ……ちゅぱ……んんぅ……」
姉さんの口から吐き出された甘い吐息が、俺の顔にかかる。
「んぅ……」
姉さんは俺の首から手を離すと、そのまま下半身へと持っていった。
そして隆々としている俺の男根を優しく掴む。
「!?」
あまりの突然の出来事に、俺は唇を離した。
舌に絡みついた唾液が、姉さんの顔へと垂れ落ちる。
「キス……気持ちよかった?」
「う、うん……」
俺は素直に頷いた。
「あたしも……気持ちよかったよ……」
姉さんは頬を紅潮させ、恥ずかしそうに呟いた。
「まぁくんって、キスが上手なのね」
「そ、そんなことないよ。姉さんの教え方がよかったから……」
「そう?」
姉さんは男根から手を離すと、潤んだ瞳で俺を見つめた。
「姉さん……」
俺はそのまま起き上がる。