とても静かな夜だった。
静寂と闇に包まれた空間。
窓からうっすらと月明かりが差し込む。
そして、そのほのかな柔らかい光が、うっすらとベッドに横たわる少女を照らし出す。
ほんのり上気させた頬。
色っぽく着崩れたパジャマが、呼吸するたびに上下に揺れる。
時折漏れる甘美の吐息。
そのどれもが、俺の本能を刺激する。
「つばめ……」
俺はその名前を口にした。
鼓動が高鳴る。
抑えきれない衝動。
心の奥底から溢れ出す想い。
どれもこれも、新鮮だ。
「慎一さん……」
つばめも、恥ずかしそうに俺の名前を呼ぶ。
少し困っているような、恥ずかしさに耐えているような視線。
とてもかわいらしい。
「慎一さん……私……私……!!」
「好きだよ、つばめ」
「……はい!!」
つばめは瞳に涙を浮かべながら大きく頷く。
つばめ……俺……!!
俺はそのままつばめに覆いかぶさり……