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081221 マンチェスター・ユナイテッド-リガ・デ・キト

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わたしと今回ご一緒してくれた友人は「共にゴール裏でファンデルサールの勇姿を見よう」と固く誓い合い、クラブW杯決勝のチケットを取りました。なのに…。何故か90分間熱くキトを応援し続けた我々。一体どこで何がそうなってしまったのか。キトの連中のキャラがあまりに立ってるのがいけないんだ!
続き
決勝素晴らしい試合でした。ええと…。マンU応援している方は「なんてつまらん試合だ!」と憤りを感じられるような試合だったろうな、とは思うのですが、キト側から見たらこんなに凄い試合はなかった。そして準決勝観て散々ネタ扱いした皆様にとても詫びたい気持ちで一杯になりました。ルイスはへたれじゃなかったしキャプテンは空気じゃなかったし一番謝りたいのはキーパーのホセ・セバージョス、あんた!一つもネタじゃなかったよ!文句なしの悲劇のヒーローだったよ!

準決勝のネタ試合を観た限り、不可思議な強さは感じるものの、どうやってこのチームがコパ・リベルタドーレスを勝ち上がって来たのかがいまいち分かりませんでした。でもこの試合を観ていて分かった。ものすごい守備とかなり使えるカウンター攻撃と妙な自信で勝ち上がって来たんですね。最終ラインのこの落ち着きっぷりはなにごとだ。そしてセバージョスが止める止める。そしてマンソもボール持つのうまいしいいパス出すし、最初はマンUの選手にばかり注目していた周囲の皆様も、「あのキーパーすげえ」「あの21番怖えな」などとキトのプレーヤーにも注目し始めます。

わたしも友人もキトがマンUに勝てるとは思っていませんでした。ただ、準決勝で最終ラインの強固さを目の当たりにし、これはマンUにもかなり通用するのではないかと思っていました。マンUの準決勝は友人がお仕事の後横浜国際に来るのが無理なので、わたしだけで観戦したのですが、ルーニーのゴールだけはちょっと止めようがないと思いましたが、他は案外止められるんじゃない…?と言ってたんですが、本当にルニの1点が決勝ゴールでしたね…。もう…。セバージョスが伸ばした手があとわずかでボールに届かなくて、本当に悲しかっただろうなと思います。

そして後半はセバージョスも止め続けましたがマンソショーでした。友人もわたしも準決勝でマンソ見て、絶対シュートではなくパスを出す人だと思ってたんですよ。そしたら後半になって、「さあパス出すぞ」と思ったらシュート打ったんですよ!「うおっ!マンソが打った!」と二人でびっくり。しかもそれがすんごいミドルで、それをファンデルサールが横っ飛びでセーブ!悲鳴を上げるわたくし!(かわいそうに…。)で、マンソのミドル3本くらいあったと思うんですが、ことごとくファンデルサールがセーブ。でもマンソ…。あんた…。こんな凄いシュート持っていながら隠して。

マンソは本当に分かり易いファンタジスタと言うか、こういう選手はもう滅びたと思ってました。こんなところに居たんだ…。あとアルゼンチンという国の凄さも感じました。こんな凄い選手がきっと無名のままごろごろ居るんでしょうね。

後半は「キト1点くらい入れられるかな、延長戦行こうよ、PK行こうよ!」って祈ってたんですが叶いませんでした。なんかPKまで行ったらファンデルサールよりセバージョスだと思うんですよね(笑)。名キーパーがPKに強い訳じゃないとわたしは思ってるし。あっ、これじゃあセバージョスが名キーパーじゃないみたいだ(笑)!ファンデルサールはシュートとFKにはものすごく強いですが、PKに関しては普通な気がします。ユーロでメルベリさん止めたけど。

優勝セレモニーはね…。本当にね…。マンUが世界一になったのは本当に嬉しいんですが、でも友人と「もうちょっとだったね…。」「勝てなかったかな…。」「せめて延長行って欲しかったな…。」ってずっと言ってました。もうセバージョスが(泣)。試合後ゴールポストのところに座り込んじゃって…。マンソも座り込んじゃって、そしたら若いスタッフが彼を助け起こしに来てくれた…と思ってたら、ブロンズボール賞の表彰のために連れて行かれたんだと後で分かりました。FIFAの人だったんですね。表彰されるとしたらセバージョスかマンソかなって思ってましたので嬉しかったですが、写真とか見てもマンソ笑顔じゃなかったです。悔しかったんだと思います。マンソが引っ込むまで肩抱いてずっと話し掛けてた丸まっこい禿頭の白髪のおっちゃんは誰だろう。

<小ネタ>
・風が吹き荒れる横浜国際競技場で、いくつものレジ袋が舞い上がり、かなりの数がピッチに侵入しました。ボールボーイやベンチが回収していて、そしてファンデルサールも一つ片付けていたのをわたしは忘れない。

・キトに「バカ」って選手が居ます。しかも二人。エクアドルの「田中」的名前だと思われます。

・前半早々セバージョスが痛みました。担架チームが駆けつけましたが、怪我が大したことないと見るやものっそい速さで引っ込んで行きました。すごくホセにふさわしい扱いだと思いました。

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