ハムさんのおもいで
ハムさんは人様からもらった犬です。 
前の飼い主さんが放し飼いしていてその辺をふらふらしてはごみ漁っていたので、
野良だと思い込んだ我々が拾って飼い始めました。
その後飼い犬と判明し、話し合いの末我が家に迎え入れる事になりました。
以前のおうちにいた時からハムを知るご近所の皆さんの話によるとうちに来た時点で12歳↑
それから5年、17歳になるまで我が家にいてくれました。
そんなハムさんの思い出です。
←我が家に来て一週間頃。
最初はさわらせてくれない犬でした。
初めて獣医さんに連れて行った時は
(さわるとかみつくので)
麻酔を打たないと診察が出来ない状態でした。
なんか表情もちょっと険しいような。
足の腫瘍はうちに来た時から
かなり目立つ状態でしたが
最初の頃はよく歩きました。
一時間くらいかけて毎日
遠出の散歩をしたものです。
3人で歩いていると、いつも私が遅れました。
そのたびハムさんふりむく。
下っ端(私)が遅れないよう
気をつけてくれていた模様です。
ふりむく
ふりむく
中々私が来ない時は
このように角で待ってることも。
ちゃんと行きますから
まっすぐ前向いて歩いてください(笑)
早く門開けれ〜と散歩の催促。
実家のキムと。
一緒に散歩していると
同じところに鼻突っ込みたがる。
ハムとキムはそんなに
折合いがよかったわけではないのですが
今こうして写真で見るとなかよしっぽいですね。
なでられ中。
腹出して「もっとなでれ」と催促。
仔猫のちゃげと。
大人になったちゃげと。
ちゃげはよくこのように寝転がっては
ハムに向かってお愛想していました。
あんまり相手にしてもらえていませんでしたが…(笑)
わらとはあまり接点がありませんでした。
これはかなり貴重なツーショット。
再び実家のキムと。
キムは実家の両親が旅行などで家を空けるたび
うちに預けられていました。
最初はこちらが心労で倒れるんじゃないかと
思うくらいの険悪ぶりでしたが、
(ハムが怒り狂ってキムに噛み付いたりしてた)
何度かくり返すうちにまあまあ慣れてくれました。

←無視しあう二人。
しかしこれも初期に比べれば
かなり円満な感じ。
やっぱりキムが気になるハムさん。
キムばっかりかまってると
こうしてお手をしてアピールを。
いつも猫どもの後ろで控えめにしているハムさんが
キムにはかなり激しく「私が上よ!」と
アピールしたのには最初かなりびっくりしました。
自分の縄張りを荒らされると思ったのかな。
でも普段がかなり控えめだけに、
たまにそんな面を見せられると可愛かったです。

キムはうちにいる間ずっとこんな風に目を伏せて
小さくなっていました。
ちょっとかわいそうでした(笑)
年をとってきて段々散歩の距離が短くなり、
寒さに弱くなりました。
玄関に入れて鎖でつながなくても
勝手に家に上がりこむ事などなかったのですが
このように上がりこむようになったり。
トイレは昼か散歩時に外ですませ、
夜の間は我慢できていたものが、
粗相をする事も増えるようになりました。
ある朝起きたらこのように
リビングにまで上がりこんでいた事も。
最後の頃は腫瘍がかなり大きくなり
毛並みもばさばさになり、体重も減って
撮るのが可哀想な感じで、
あんまり写真が残っていません。
記憶している限りでは、これ→が最後の一枚です。

ハムさんのお見送りをしたのは2005年1月31日です。
最後の方はずいぶん体重も減り、寝たり立ったり、ごはんを食べたり
ほぼすべてに介助がいる介護生活でした。
その最後の時期の印象が強く、
私はハムを最初から要介護な老犬だったように錯覚していたのですが
こうして今写真を整理していたら、たくさん歩いたり走ったり、毛並みもよく元気いっぱいで
今見るとまぶしいような時期もあったんだって事を思い出しました。
当時はそれが特別なことだなんて思わないで、昨日も明日も同じように続いていく
変わり映えのしない毎日だと思っていたのですが。

最後の方の大変だった日々も、今こうして思い返してみると
ハムさんがいてくれただけですごく輝いていたように思えるのです。
そういうのって過ぎてみないとわからないのかな。
過ぎたからこそそう思うのかな。
今この時の事もいつか、そういう感慨を持って思い返す日が来るのかもしれませんね。

ハムさんうちに来てくれてありがとう。とてもとても楽しかった。
もう天国に着いたかな。
それとも散歩の時のように、途中でふりかえって待っててくれてるかもしれませんね。
2005.2.5

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