「・・・こんな状況になったのも、全てはあの無駄にロール巻き髪をして鬘だろと突っ込みを思いっきり入れたくなる父上のせいだな」
日本に来る為になったことを思い出し、現状の焦りのためか意味不明なことを言い出す俺がいる。
まだ部屋の外---正確には部屋のドアの前の喧騒はまだ続いていた。
「ん〜如何し様か?ルルちゃん籠城しちゃったし・・・」
「会長、許可を頂ければドアをブチ破りますが?」
マテ、スザク!!
そんなことしたら、皆に捕まるじゃあないか!!
しかもドアの修理代誰が払うと思っている!!
この俺だぞ!!
「なるべく強攻策使いたくないのよね〜・・・あっ、そうだナナちゃんがお願いしてドアを開けて貰うとか。ルルちゃんナナちゃんには可也甘いから簡単にことが進みそうだしw」
「今回は難しいと思います、ミレイさん。」
ぐっ!!ナナリーのお願いは全力を持って答えたいが、今回ばかりは勘弁してくれ!!
「でもナナリー。これじゃあラチがあかないよ?」
この声は・・・?
「でもアリスちゃん。お兄様意外と頑固なとこあるから・・・」
なるほど、中等部でナナリーの面倒をよく見てくれている子か。
ナナリーは、意外とお転婆だからな。
彼女の存在を知った時、よかったと思う反面・・・少し寂しかったなあ。
「じゃあ、ここでシャーリーがストリップショーで一枚ずつ脱いで、ルルちゃんを部屋から誘き出すとか?シャーリーってナイスバディだから、絶対ルルちゃん出てくるわよ!!w」
「どうしてそうなるんですか!!しかも、セクハラですし!!会長もっと真剣に考えてください!!」
・・・・・・如何しろと?
興味がないわけじゃあないが・・・今の状況じゃあ意味ないだろうが。
「このドアの鍵ってないんですか?あればそれで開けられると思いますが・・・」
「すみません、カレンさん。お兄様がドアの鍵を改造して、特殊キーがないと開けられないんです。」
すまない、ナナリー。流石にある程度のプライバシーは欲しいんだ。お前だけなら特殊キーなんぞをつける必要なかったのだが!!
それにしてもまだ特大な猫を被ってるのか、カレン。
直人さんが今の猫被り姿のお前を見たら、色々な意味でイチコロだろうに・・・
で、井上辺りが嫉妬で大暴れの図が浮かぶ俺がおかしいのか?
絶対、玉城はそれに巻き込まれて被害受けてるな・・・そして扇は、特大の溜息をはくわけだ。
「あのミレイちゃん、やはりナナリーちゃんのお願いを頼むのが一番かと・・・」
「ニーナさん、それ以外にも良い方法があると思いますわ。」
「ユーフェミア様!!」
ユフィ、何故にそこにいる?!!
「ユフィだけではない、私も居るぞ。」
「コーネリア様まで!!」
なっ?!・・・ってユフィが居る時点で居るはずだよな。
・ ・・セットみたいなものだし。
・ それにしてもミレイ、驚きすぎだぞ。
・ しかしなぜ・・・・?
「ユフィ姉様、コーネリア姉様!!」
「応援要請ありがとね、ナナリー。」
「ナナリーから頼まれた人も連れてきたぞ。」
「はい、ありがとうございます!!」
何いぃぃぃぃぃ?!
な、ナナリーが・・・呼んだ?
「ほら、久しぶりの会うのだろ?ナナリーの前に出て顔を見せるといい。」
「ありがとうございます、コーネリア様。」
あれ?この声何処かで・・・?
「お久しぶりね、ナナちゃん。元気だった?」
「セシルお姉さん!!」
「セシル・・・ルルーシュ様やナナリー様と知り合いと聞いていたが、ホントだったのか。」
「酷いわね、ヴィレッタ。信じてなかったの?」
「そう考えるのが普通だぞ?」
何?!!セシル姉さんまで来てるか?!!
これは流石にまずい、籠城じゃあなくここから脱出しないと!!
絶対に部屋に踏み込まれるし、特殊な料理を食いたくない!!
外見はまともな料理なのに、なんで中身とかが特殊なんだ?!
くっ、この部屋だと窓から逝くしかない!!
ルルーシュくん、不幸?! A
write by 蒼來(ソウライ)
泣くミレイとそれを見て怒るナナリーをなんとか宥めて、ナナリーと家に戻り早速日本行きの準備を始めたのだが・・・・
「お兄様、着替えの他に何を持っていったら良いのでしょうか?」
と聞くナナリーに答えられなくて、考え込んでしまう。
すまない、ナナリー。俺にも解らない。
と情けなく考え込む・・・
何せ自分たちは皇族であり、旅行などの準備は全て執事のおじいさんやメイドさん達が行っていたからだ。
今回は母上の病のため、ある程度の人数は伝染しないようすでに他の皇族の屋敷で働いていた。
残りの人達は母上の世話で忙しく、こちらには来れない様子だ。
危険な場所で見返りもないのに、しっかり仕事をしてくれている人達には本当に頭が下がる。
他の皇族の屋敷へ働きに出た人達も残って母上の世話をすると言ってくれたが、「病の伝染は最小限にしなくてはならない」との執事のおじいさん言葉で何とか納得してくれた。
そのような経緯で、ナナリーと俺は日本行きの準備が全く進まず悩んでいた。
「あらあら、二人とも考え込んで如何したの?」
呼びかけられて、声のした方向に顔を向けると・・・
「どうしたの?ルル君、ナナちゃん。」
「セシルお姉さん!!」
ああ、助かった。
セシル・クールミー
先程も出た執事のおじいさん・・・の孫娘になる。
最初はナナリーの遊び相手としてこの屋敷に来たのだが、何時しか俺やナナリーにとっても姉的な存在になった。
なので、セシル姉さんも俺やナナリーに様を付けずに呼ぶ。
まあ、ナナリーがセシル姉さんにお願いしたことなのだが。
「今日はもう学校終わったのですか?」
「うん、おじい様に頼まれたもの持ってきたから・・・」
「そうですか・・・すみません、母のせいで来ても会えないことになって・・・」
俺がそう謝ると
「ルル君、謝ることはないわ。マリアンヌ様の病気を一刻も早く回復させないとね。」
と返された。
本当に頭が下がる。
「で、何を悩んでいたの?」
というセシル姉さんの問いに、悩んでいた理由を話す俺。
「流石にルル君やナナちゃんには難しい問題ねえ。・・・うん、時間もあることだし私も手伝うね。」
と言われた。
「「すみません、お願いします」」
とナナリーと共にお願いをする。
「うん、任しといて!!」
流石だ、流石セシル姉さんだ。
1時間かからずに仕度ができてしまったが・・・
「えーと、セシル姉さん。何で荷物がこんなに・・・少ないのですか?」
そう、セシル姉さんが仕度してくれたのは大きめのトランク4つ分だけだった。
「だってルル君とナナちゃんだけで行くんだよ?あまり荷物になったら持てないでしょ?こっち(ブリタニア)では良いかもしれないけど、日本だと手伝ってもらう人に多いと悪いから・・・それに足りないものは向こうで買えば良いしね。」
なるほど、確かにそうだな。
あまり荷物になって、ナナリーに持たせるなど言語道断だしな。
「でも淋しくなるなあ・・・ルル君達が居なくなると・・・」
セシル姉さんはしんみりとそう呟く。
「大丈夫ですよ、母上の病気はそんなに長くないと思いますから。勘ですけどね。」
「そうですよ、お母様の病気が治ったらすぐに戻りますし。」
「うん、そうだね。」
俺とナナリー、セシル姉さんはそう明るく話す。
もちろん一時的とはいえ、別かれるのは淋しいのだが・・・
もう会えないというわけではないし。
母上の方は判らないけど・・・・
「うん、じゃあまた会える為のおまじないをしとくね。」
元気になったセシル姉さんがそう言うと、両手を俺の両頬に添える。
どんなおまじないだろう?と考えていると・・・セシル姉さんの顔が近づいてきた。
子供ながらおでこあわせかな?とか考えたが・・・
え、ちょっと真正面だ?!あ、何か良い匂いが・・・
ぶちゅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!
・ ・・・・思考回路停止。
口の中にセシル姉さんの舌が侵入してきて・・・・
唾と舌でくちゅくちゅという音が聞こえる・・・・
結局俺はセシル姉さんに2分近くキスをされ、口の中を舌で陵辱されました・・・・
「クスッ、ご馳走様ルル君
?」
あうあうあうあうあうあうあうあうあうあうあうあうあうあうあう??!!
その後
「セシルお姉さんだけずるーい!!ナナリーもお兄様とするー!!」
「じゃあ、変わりばんこにしようね♪」
ナンデスト??!!
結局その日の夕飯まで、口の中を2人に何回も陵辱されました・・・・
「ルル君、私のファーストキスだからナナちゃん以外の人としちゃあ駄目よ♪」
「大丈夫です!!私が見張ってますから!!」
・ ・・なんか俺の人生決まっちゃった?!!
つづく
おまけ
「クスクス、ルルーシュったらモテルのねえ。」
「ええ、マリアンヌ様。しかし家の孫娘でよろしいのでしょうか?」
「全然問題ないわよ、セシルちゃんいい子ですし、ルルーシュには勿体無い位だわ。」
「ありがとうございます。」
「ううん、お礼を言うのはこっちの方です。私のわがままで、仮病に付き合ってもらってるんですもの。」
「勿体無いお言葉です。しかし、ミレイ様のこともありますし・・・」
「でもナナリーが宣言しちゃったしねえw」
「完全にお忘れになっておりますなw」
「ホントに。意外とおっちょこちょいなんだから。あの人に似たのかしら?」
「・・・皇帝陛下にですか?」
「ええ・・・可也ドジなとことあるんですよ、あの人。」
「・・・想像できませんな。」
「大抵の人はそうでしょうね、ゲンブさんなら同意してくれそうだけど。」
「クルルギ首相ですか・・・あそこの家にも確か・・・」
「ええ、婚約者が居るわよ?」
「大変ですな。」
「まあ苦労するのは、ルルーシュとその女性達だから・・・とりあえずセシルちゃん大幅リードとっ。」
「トトカルチョでは中穴ぐらいだったんですが・・・」
「まあ、このまま行かないわよねえ・・・」
「ちなみに、この方が本命というのは無理がありませんか?(汗)」
「そーでもないのよ、色々ルルーシュと遊んでるし。」
「はあ・・・(大変でございますな、ルルーシュ様)」
あとがきってみた
・・・・切腹!!w
・・・つうかエロくないが一応R15指定した方が良いのだろうか?(−−;


