いきなりに、目覚める、意識。 僕は、此処に、在る。 そして 僕は 思考する。 おもう、思う、想う ―――― 。 ・・・・・・ざわついた音。 ・ ・ のしかかる空気。 まるで暗い、空の、色。 振り返る其処には、何も無く。 唯、前へと伸びる、道。 遥か彼方に聳え立つ、奇怪な、建造物。 あれは、塔だろうか。 ―――アレは・・・・・×××・・・. 靄の掛かった記憶。 タダ、オモウコトスラ、ママナラナイ
ただ、惰性で、前へと進む。 ――― 否、進むことしか出来ない、僕。 やがて目に映リ込む、キン ノ イロ。 白を纏った金色の天使。 ――― 天 使 の 口 が 唐 突 に 歪 む ―――
唐突に僕は理解した。
目の前の天使の翼が、彼の心の傷の象徴であることを。 其の、歪んだ心の叫びの具現であることを・・・。 . ・・・彼が何者であるかは解らぬままに 僕は進む。 一歩、そして、また一歩・・・・・。 足を踏み出す。・・・金の天使へと向かって・・・。 僕の心が叫びをあげる。
押し寄せる罪の意識、自己憎悪。 . この身を苛む、恐ろしいまでに激しい罪悪感・・・。 . ・・・己が何者であるかも解らぬままに ――― 声 な ら ぬ 声 が 響 い た ―――
誰の言葉? 天使のコトバ? 一体誰の・・・? ――――― ボク ノ ・・・・・ ? そして天使は言った。 ――――― おまえは、知っているはずだ。 自分の罪をいやす方法を。 行け、神経塔へ ――――― |