...BAROQUE ▼






















いきなりに、目覚める、意識。




僕は、此処に、在る。





そして 僕は 思考する。

おもう、思う、想う ――――









・・・・・・ざわついた音。         ・ ・ 
のしかかる空気。
        まるで暗い、空の、色。





振り返る其処には、何も無く。
唯、前へと伸びる、道。

遥か彼方に聳え立つ、奇怪な、建造物。

あれは、塔だろうか。
―――アレは・・・・・×××・・・.







靄の掛かった記憶。
タダ、オモウコトスラ、ママナラナイ





ただ、惰性で、前へと進む。
――― 否、進むことしか出来ない、僕。

やがて目に映リ込む、キン ノ イロ。
白を纏った金色の天使。









――― 天 使 の 口 が 唐 突 に 歪 む ―――




『  コ  ロ  セ  』











唐突に僕は理解した。


目の前の天使の翼が、彼の心の傷の象徴であることを。
其の、歪んだ心の叫びの具現であることを・・・。    .


                  ・・・彼が何者であるかは解らぬままに











僕は進む。
一歩、そして、また一歩・・・・・。
足を踏み出す。・・・金の天使へと向かって・・・。











僕の心が叫びをあげる。


押し寄せる罪の意識、自己憎悪。            .
この身を苛む、恐ろしいまでに激しい罪悪感・・・。   .


                  ・・・己が何者であるかも解らぬままに












――― 声 な ら ぬ 声 が 響 い た ―――




『   タ  ス  ケ  テ   』









誰の言葉?

天使のコトバ?

一体誰の・・・?



――――― ボク ノ ・・・・・ ?













そして天使は言った。













――――― おまえは、知っているはずだ。

自分の罪をいやす方法を。

          行け、神経塔へ ―――――













BAROQUE
... 歪んだ妄想




















... Next Chapture ?


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