目を開けるとそこには修吾君の優しい笑顔。 「・・・・・あれ?私寝てた?」 「クスクス。ううん、ちょっとだけ意識が飛んでた。そんなに気持ちよかった?」 「やっ嘘ッ!そっそそそんなっ・・・・・うぅ、恥ずかしい。」 「俺は嬉しいけど?」 彼は私の髪に指を通しながら、そっと囁く。 意識が飛ぶなんて・・・初めてだよ。もぉ、私ってば。 そんな事を考えながら、ふっと思い出した事が一つ。 「あぁっ!!ねぇ。今何時?」 「大丈夫。日付が変わるまで後5分程あるから。」 「よっよかったぁ。」 「あのまま気を失ったままだったら、揺さぶって起こそうと思ってたんだけど。」 クスクス。と笑われて、俄かに私の顔が赤くなる。 微妙に面白がられてる? 私は掛け布団を引っ張りながら修吾君と同じように体を起こすと、枕を腰に当てながら壁にもたれる。 修吾君は私の肩に腕をまわすと、引き寄せて軽くキスをする。 「もうすぐだよ、美菜。」 「後、何分?」 携帯を開いて時間を見ている修吾君の横から自分も覗き込む。 画面を見ると、以前一緒に写した待ち受け画面が目に映る。 それを見て自然と顔から笑みが漏れる。 修吾君、この待ち受けにしてくれてるんだ。・・・って、誰にも見られてないよね?こんな真っ赤な顔の私と一緒に写ってるのなんて。 そんな事を考えていると、修吾君が、美菜、もうすぐだよ。って声を掛けてきた。 2人で携帯の時計部分をじっと見つめる。 それから程なくして携帯の時刻が11時59分から0時00分へと表示が変わる。 「メリークリスマス、美菜。」 「メリークリスマス!!」 「これからもずっと一緒にいようね。」 「うん!!」 「大好きだよ、美菜。」 「私も、修吾君が大好き。」 修吾君はパタン。と携帯を閉じると、私の顎に手を当てて視線を交えてからそっと唇を重ねてくる。 いつもよりずっとずっと優しいキス。 ――――クリスマスだから特別に感じちゃうのかな♪ + + Happy Christmas♪ + +
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