キスをしたまま抱き上げられ、隣りのベッドルームへと運ばれる。 角度を変えながら浴びせられるキス。 いつも以上に新一を求めている私がいる。 あの話をされたからかもしれない。 新一が傍に居る事を確かめたくて…愛されている事を信じたくて。 「んっ…新一っ…ぁっ…」 「姫子っ…」 新一も同じ事を思っていたのかもしれない。 いつも以上に激しく貪るようなキス。 身体の芯が熱く火照り、頭が次第にボーっと霞んでくる。 着ているものを脱がされて、新一の唇が首筋を通り、肌を這い出すと俄かに自分の身体に痺れが走る。 いつもより激しく、いつもより優しい刺激に私はもう何も考えられなくなっていた。 「今日は…姫子を壊しちまうかも…」 そう言ってくる新一の表情が凄く色っぽくて切なげで…私はその頬に手を添わせてニッコリと微笑む。 「壊れるくらい愛して?私が新一のモノだって…深く深く刻み付けて。私が不安にならないように…安心させてよ」 「姫子…」 すごく大胆な事を言ってると思った。 だけど、全然恥ずかしくなかった。 心の底からそう思ったから。 やっぱりどこか不安でいる私がいるから…。 だから… 新一はそう言って微笑む私を愛しげに見つめて、新一も私の頬に手を添わす。 「不安にならなくてもいいって言っただろ?でも、不安に思うなら刻み付けてやるよ。お前は俺のモノだって事…俺は姫子だけのモノだって事を。離れないし、離さないって事をな」 「新一…」 ゆっくりと顔を近づけると、柔らかい唇を重ねてくる。 舌先を絡め、それを伝って奥へと進む。 しっかりと味わうように丹念に舌を絡め、吸い上げる。 長い長い新一からの深いキス。 いつも以上に深い濃厚なキス。 唇を離して、首筋から鎖骨を伝って新一の唇が下へと向かう。 そう…一つ一つくっきりと痕が残るように強く吸い上げながら。 『俺のモノ』と言う紅い印を私の身体に刻み付けるかのように。 「ぁっ…しん…いちっ…あぁんっ…」 新一から刺激を与えられる度に私の口から甘い声が漏れる。 「姫子…気持ちいい?」 「ん…いい。新一も…気持ちよくなって?」 私はゆっくりと身体を起こして上体を屈めると、新一の反り勃ったモノを掌に包み込み先端を口に含む。 「ぅぁっく…姫子っ…」 そんな声と共に新一自身がビクンと一つ脈を打つ。 それを口内で感じながら、掌と舌を使って刺激を与えはじめる。 まだぎこちないけれど、新一が気持ちいいと思ってくれるなら… 気持ちよくしてあげたいと思った。 「姫子…ヤバイって…お前にそんな事されたらっ…俺っ…」 色っぽい顔を覗かせながら、新一は私の髪を優しく撫でる。 「気持ちいい?…新一」 「あぁ…すげっ…気持ちい…ぁっぅ…ひめ…こっ…」 新一はそのまま体をベッドに倒すと、体勢を変えて私の体の下に入り込んでくる。 そして、私の脚を自分の顔を跨がせるような形に持って行くと、腰に腕をまわしてギュッと引き寄せる。 「あぁっん!し…いちっ!!」 「続けて…姫子…すげー気持ちいいから…俺も気持ちよくしてやるよ…」 そう言って脚の間に顔を埋めると、舌と指を使って熱く潤った秘部と、快感で膨らみ始めた突起部分を刺激してくる。 お互いの部分から漏れる吸い上げる音と、クチュクチュっ、と言ういやらしい水音。 時折私の口からは甘い声が…新一の口からは色っぽく吐き出される息が耳に届く。 最大限に膨らんだかのように思える新一自身。 自分に与えられている刺激に限界を感じつつ、口に含みきれずに根元部分は手で刺激を与えていると、急に新一が体を引いて上体を起こす。 「もっ…無理っ!…これ以上されたら姫子の口ん中でイク。姫子…もう這入らせて…」 そんな掠れた声と同時に一気に後ろから中を突かれる。 「あぁぁぁんっ!!」 限界の近かった私の身体も、新一の大きな存在を感じる事で一層中が大きく反応を示して快感の波に攫われそうになる。 「すげっ…姫子。最高だよ、やっぱお前は…すげー気持ちいいっ…」 「あんっ…あぁぁんっ!し…いちっ…もっ…イっちゃう!イっちゃうぅぅ!!ひやあぁあんっ!!!」 激しく後ろから奥を突かれて、私は甘い声を部屋に響かせながらあっけなく一度目の果てを迎える。 新一は何とか持ちこたえたようで、ぐったりとうつ伏せる私の身体の向きを仰向けにすると身体に覆い被さってゆっくりとした律動を送ってくる。 「…一回で済むなんて…思ってねーよな?まだっ…俺イってねーし?」 ニヤリとした笑みを浮かべる新一に対して、少し後悔が過る。 やっぱり余計な事を言ってしまったかもしれない…と。 「あの…新一?」 「覚悟しろよ?俺でしか感じないように身体に刻み込んでやるから…まあ尤も他の誰にもこの身体は触らせてやるつもりねーけど」 新一はそう言って頬に一つキスをしてから、身体を起こすと腰を掴んで激しく律動を送り始める。 「あんっ!あぁぁんっ!!新一っ…あぁあぁぁんっ!!」 激しく揺さぶられる私の小さな身体。 身体がぶつかり合う渇いた音と、繋がる部分から漏れる卑猥な水音を耳に捕らえると自然と身体が再燃し始める。 「新一っ…新一ぃっ!!あぁぁんっ!!」 「姫子っ…愛してる…愛してるよ…っくぁっ」 「私も…愛してる…新一っ…いやっ…いやっ…もっ…あぁぁぁっ!!」 「俺もっ…ぅぁっっく!!」 新一は身体を折って私の身体を強く抱きしめると熱いキスを送りながら激しいくらいに奥を突いて、私が2度目の果てを迎えたとほぼ同時にお腹に温かいモノを吐き出した。 私たちは夜が開けるまで何度も何度も激しく愛し合った。 それこそ本当にお互いの身体に自分の存在を刻み付けるように激しく。 解放された私の身体には新一の残した紅い印がくっきりと体のいたる部分に残り、その存在を主張している。 そして、新一の首筋から胸元にもまた同じような紅い印が幾点か残る。 お互いに気だるい体をベッドに横たわらせて、それでもまだ抱きしめあって軽いキスを交わしていた。 「これで少しはお前の体に俺という存在を刻み込めたか?」 「充分…刻まれたと思うけど…」 これ以上と言われると、正直私の体が持たない。 今でさえ意識が朦朧としているのに……いつもより数倍激しかった。 「クスクス。そっか?まあ…正直、全然足りねぇって言われてももうデキねーけどな。さすがの俺も」 いや…絶対言いませんから、そんな事は。 もう何時間ぶっ続けだと思う? 外はホラ…あんなにも明るく…… 新一が夜景を見るために開けっ放しだったカーテンの合間から漏れる朝陽の柔らかな光と共にチラッと見える木々に積もる白い雪。 「あ…雪…」 「え?雪??うわ、マジ積もってんじゃん…いつの間にか降ってたんだ。ホワイトクリスマスか…姫子、窓際まで行って景色見るか?」 「……無理。動けない…」 「じゃあ運んでやるよ」 そう言って新一はバスローブを羽織ると、私にも同じものを着せて軽々と体を抱き上げ、窓際に連れて行ってくれる。 嘘…その体力はどこから? それでも眼下に広がる銀色の世界に言葉を失い、暫し視線を奪われる。 「綺麗〜」 それが唯一私の口から漏れた言葉。 新一も私の体を抱えながら、すげーな。と声を漏らす。 まだ誰も踏み入れていない銀色の世界は、朝陽に照らされてキラキラと輝きダイヤの粒を散りばめたように光っている。 私がそれに見惚れていると、囁くような声が耳元から聞こえてきた。 「メリークリスマス…姫子」 それにニッコリと笑って、私は新一の頬に一つキスをする。 「メリークリスマス、新一」 「ずっと一緒に歩いて行こうな、姫子。俺がお前の手を引いて歩いてやるから…ついて来いよな?」 「うん。その手を離さずにずっと一緒に歩いて行くから…新一も離さないで?」 「ったりめーだろ?」 私たちの未来は、まだこの雪景色のように真っ白でどんな道へと繋がっているのか分からないけれど、それが新一と一緒なら怖くないと思った。 2人で手を取り合って進む道だから、私は前を向いて歩いて行ける――――新一と共に。 *・'゚☆。.:*:・'☆ Shinichi&Himeko’s White X’mas'・:*:.。.:*:・'゚:*:・'゚☆ ←Back Home |