………………。 一体どう、表現すればいいのか…。 私は先輩の履いているトランクスを少しずらし、その下に隠れているモノを恐る恐る引っ張り出した。 というより…勝手に起き上がってきたものに手を添えたと言ったほうが正しいかもしれない。 その、はじめて見る物体に、私は暫く唖然と口をあけたままだった。 「ククッ…どう?はじめて見る男のナニの感想は…」 先輩は見られていることに全く動揺も見せず、逆に私の様子を楽しむように意地悪く笑いながら私をソファの上から見下ろした。 どうって…聞くんですか…。 …………… ……グロいです。色といい、形といい…なんか、わかんないけどエロっちぃです!! って、言えるわけがないでしょうに。 なんと答えていいものやら、真っ赤な顔をして戸惑っていると、赤黒い色をした天に向けて聳え立つそれが、私の手の中でクイクイっと少し動いた気がした。 「ひゃぁあっ。なっなんか、今動きましたけどっ?!」 「クククッ。早く舐めろってソレが訴えてんだよ」 「そそそそんなっ…どうやったらいいのか、わたしっ…」 「どうやったら?さっき教えてやったろ、特別ご褒美として」 「特別ご褒美って…」 まさか、さっきのキスのこと? そう言えば… ────里悠…こうやってしゃぶれよ? ────俺の、舐めるとき… なんて言ってたっけ。 あれはそういう意味だったのか。と、この時はじめてハッキリと理解した。 私ってば気付かぬうちにあんな形でレクチャーを受けていただなんてっ。 先輩の言葉と同時に仕草が脳裏に蘇り、俄かに自分の鼓動が早くなる。 え…エロすぎる。 舌使いといい、立てる音といい…思い出すだけで顔から火が噴き出しそうだ。 あんな風に私にもやれと? むむむっ無理っ!絶対無理っ!! それじゃ、まるで… 「それに、何のためにあのエロビデ貸してやったと思ってんだよ。あれを思い出してそのままそっくりやりゃ出来んだろ…ククッ、あのAV女優みたいにな」 あぅ…先に言われてしまった。 そう、まるであのビデオに出てきた女の人みたいだって思ってしまって。 私に出来るの?あんなに色っぽくて、えっちっぽくて…大人な行為を。 先輩のものを手にしたまま、頭の中でグルグルと考え事をしていると、頭上から先輩のポツリと呟かれた声が落ちてきた。 「チンタラしてっと萎えんぞ」 「え…なっ萎えるって…」 なにっ!?え、どういう意味?? 「時間かけてしゃぶるつもり?まあ、それでも俺は構わないけどさ。クスクスッ…なんならお前の口でイチからおっきくしてみる?」 「…は?え、はい?」 いや、意味不明!な、何?イチからおっきくするって…え、どういうこと?? 「つーか、こんだけ間があくと本気で萎えてくるし。わかんだろ、お前にも」 先輩は視線で私の手の中の存在を指し、少し呆れたように言葉を零す。 「あ…」 確かに。なんとな〜く、先ほどの勢いがなくなったというかなんというか。 微妙に、テロ〜ンとなった気もする…って、何を言ってるんだわたしはっ。 一人、顔を真っ赤に染めていると、先輩が指先で私の顎をクイっと持ち上げた。 「早く舐めて元通りにしろよ、里悠」 「えっ?」 「俺を気持ちよくイカせることが出来たら今日は合格。今度会うときは、また次の特権を与えてやる」 「私が…先輩を…?」 「そ、俺を。ククッ…イカせることが出来るかな?お前に」 「そんな…」 無理とちゃいますか…。いや、何故関西弁? 私にそんな、先輩を気持ちよくイカせられる高等技術があるように思えませんが? 第一、先輩がイクって… 「あの…先輩がイクって…どういう風に…その、なっちゃうんですか?」 ビデオでは驚愕のあまり最後まで観ることができなかった。 声を荒げながら「イクッ」と言っていた男の人の声と、頬を窪ませながら行為に及んでいる女の人のどアップは鮮明に脳裏に焼きついているけれど、それからどうなったのかは私は知らない。 だから思わず口にしてしまったのだけど… 言ってて恥ずかしくなってきた。 イクだなんて言葉、自分の口から言うなんて…いや、先輩に散々教え込まれた言葉だけれど。 「さあなぁ?やってみりゃわかるんじゃねえ?」 先輩のその含みを持たせた言い方が少し気になるところ。 でも、そこから深くはつっこめなかった。なぜなら先輩が、 「とりあえず、考えるより先に行動しろって」 と、急かしてきたから。 「あ、あっ…すいません…」 「まあ…ビデオも参考に俺がさっき教えたとおりにやれば、とりあえずイケんだろ。ただし、歯は立てんなよ?そこ、デリケート部分だから」 と、ニヤリと口角をあげて先輩がいう。 うぅぅ。そんな難しいことを言わないでください。 でもでも、先輩の為に頑張らなくちゃいけないんだよね。 私は手の中にある存在を暫しじっと見つめ、えいやぁ!と、心の中で気合を入れると、思い切ってその先端をチロッと舌先で舐めてみた。 うん…無味。って、違うっ!味は関係ないでしょうにっ。 私はなんとなく初めて体感する感触を舌先に感じながら、またチロっと舐める。 頭の中で、先ほど先輩がレクチャーしてくれた内容を必死で思い出しながら実践に移す。 舌先で先端を舐めながら、唇でそれを挟んでチュプッと口に含み吸い上げる。 角度を変えて、また舌を這わせながら今度は先ほどよりも少し深くそれを口に含み吸い上げる。 た、確かこんな感じだったよね。 先輩を気持ちよくさせてあげようとか、どうしたら気持ちよくなるんだろうとか一切頭になかった。 そう…ただ、必死で。 でも、びっくりしたことが一つ。 舌を這わせるたび、角度を変えて吸い上げるたびに、手の中の先輩の存在がどんどん大きくなってくる。 しかも段々硬くなってきている気がして唇に受ける弾力の違いに戸惑いさえ覚える。 な、なにコレ…どうなっちゃうの? 「里悠…もっと奥までしゃぶれよ」 「…ふっ……ぐっ…んっ…」 むっ無理です…奥までって、どこまでですかぁっ… 先輩に言われた通りに出来る限り奥まで口に含んでみたけれど、限度と言うものがある。 ホの字になっている口が最大限にあいて顎が痛い気がするし、先端が喉の奥につきそうになると、うぐっと詰まってしまう。 到底全部は含みきれなかった。 だけど精一杯頑張ってみた。 途中から手と口で刺激を与えてみたり、手だけを動かしてみたり。 全部先輩の指導の下だったけれど、言われた通りに動かしていると次第に先輩の口数が減ってきた。 代わりに自分の掌や口元から漏れる水音が増していた。 くちゅっ、くちゅっ、くちゅっ… じゅるっ…ぐちゅっ…ぴちゃっ…くちゅっぅ… ヘッドホンから聞こえていたあのいやらしい音が、リアルに自分の元から漏れている。 頭の中で、あの映像が流れた。 女の人の色っぽく妖艶な表情。男の人の、切羽詰ったようなあの声。 今まさに、自分も同じようなことを先輩としている。 それを考えると体が段々熱くなってきた。 いつしか私は目を閉じ、口の中に存在する先輩のモノを全身で感じ取るように意識をそこに集中させていた。 私の唾液が先輩のモノを濡らし、そこから更に自分の手までも濡らして肘まで伝って流れていく。 ドクドクッと、脈打って更に大きさが増したように思う先輩のソレを、舌を這わせてちゅぷっと吸い上げる。 必死さはもう、無くなっていたと思う。だって、無心だったから。 しばらくそうして卑猥な水音を立てていると、先輩の掌が私の額を押し、少しだけ顔があがる。 「俺の顔を見ながらしゃぶれよ…エロい顔してしゃぶってる姿、見といてやるから」 そういって私を見る先輩の表情が、今までに見たことがないほどに色っぽく思えて。 思わず先輩のモノを口に含んだまま、その表情に見惚れてしまった。 「お前、意外に呑み込み早いじゃん。褒めてやるよ…」 「へふはい…」 先輩。と、言ったつもりが口に含んだままではうまく発音できなかった。 それに先輩は、フッと鼻先で笑うと、優しく額を親指の腹で撫でてきた。 「気持ちいいよ…里悠」 その言葉が胸に染み渡った。 先輩が気持ちいいって言ってくれた。 私が初めて挑戦するこれを気持ちいいって… もしかしてその表情も、私がさせているんですか? 今までに見たことがないほど色っぽいその表情を。 そう感じると、とてつもなく嬉しさがこみ上げてきて。 嬉しさのあまり泣きそうになって、目頭が熱くなって鼻の奥がツンと痛くなった。 「ただし…たまに歯があたるけどな」 と、ポツリと付け足された言葉に即座に涙が引っ込んだ。 あぅっ…すいません。 私は、恥じらいながらも先輩と視線を絡ませながら、再び水音を立て始めた。 喉の奥にあたるくらい深く口に含んだり、舌を出して舐めあげたり、顔を傾け根元部分から這い上がるように唇を這わせたり。 次第に、先輩の口から色っぽい息が吐き出されるようになった。 何かを訴えるように、熱い眼差しを向けられているような気がした。 私はその先輩の姿をもっと見たくて、手も口の周りも自分の唾液で濡れてベタベタになるのも構わずに色んな角度から刺激を与え続けた。 「おまえ…あのAV女優よりエロい表情(かお)してしゃぶるのな」 私をジッと見たままニヤリとした笑みを浮かべた先輩が、独り言のようにポツリとそう零す。 その先輩の声が少し掠れていて、セクシーだなぁなんてちょっぴり思った。 「んっ…ぐちゅっ…くちゅっ…」 「はぁっ…そろそろか。クッ…意外に早かったな。クスクス…ハジメテにしちゃ上出来じゃん。才能あるんじゃねえの?お前。はぁ…里悠?俺がイクときどうなるか…教えてやるからちゃんと見とけよ?」 「んっ…んっ…じゅるっ…んっ…」 先輩は、私の頭を両手で軽く持つと自らの意思で少しずつ腰を動かしはじめる。 そして理解しがたい言葉を口にした。 「お前の口の中に出すから」 「ふぇっ?!」 だっ出すってなにを?! 「一回ぐらいそういうのも経験しといて損はねえだろ。で、嫌だと思ったならこれに関しては今後は強制しない。俺って優しいオトコだろ?」 クスクスと笑いながら腰を動かす先輩。 優しいオトコだろと言われても、これから行われることに関して全く予備知識のない私にとっては、うん。とも、ううん。とも言えないわけで。 先輩のなすがままの今の私は、歯だけは立てないようにと唇に神経を集中させることに意識を半分持っていかれていた。 「里悠…こぼさずっ…飲めよっ?」 こぼさず飲めって…えっ、の、飲むのっ?! え、なにを?なにを飲むっていうのっ 私の戸惑いをよそに、先輩の腰の動きが段々早くなってくる。 「んっ…ぐっ…くちゅっ、じゅるっ…んぐっ、ちゅくっ」 溢れ出る唾液を飲むこともままならず、口の端からツーッと顎を伝ってそれが零れ落ちる。 それさえも零しちゃいけない気がして、掌でそれを受け、あとのも零さぬようにと必死で唇に力を入れて吸おうと頑張った。 「ぁっ…くっ…いいね。もっとそうやって吸えよ…はぁっ…も、そろそろイクぞ、里悠…っ」 切なそうで、それでいて色っぽく艶のある先輩の表情。 吐き出される息遣いや、掠れた声がとてつもなく胸を締め付ける。 はじめて見る先輩のその姿と、はじめて聞くその声色。 自分の体が熱く火照り、中心が疼くのを感じた。 ソファがギシギシッと先輩の腰の動きに合わせて軽く軋む。 口の中の存在が、ドクドクドクッと更に力が漲って最大限に張り詰めた気がした。 次の瞬間ッ──── 「ぁっ…クぁッ……」 短く吐き出された蒼斗先輩の声。 だけど、その声が一番印象的だったように思う。 グッと眉間にシワを寄せて切なそうに瞳を閉じる蒼斗先輩。 同時に、どぴゅっ。と、何かが飛び出して、唾液に混じって口の中に溜まった気がしたけど、暫くその状態のまま、先輩の姿に見惚れていた。 ふぅっと色っぽい息を吐き出しながら、先輩は私の口からそれを抜くと、ゆっくりとソファに背中を預ける。 そして意味深な笑みを浮かべながら私を見た。 「飲んだ?」 そう聞かれて、未だに口の中にあるものが溜まったままだと気付く。 まだ飲んでません。と、首を振って答えると、早く飲めば?と、先輩が意地悪く笑う。 「それ、美容にいいらしいぜ?飲んだらお肌がツルツルになるんだと」 嘘。え、ホント? 「まあ、ほんとかどうかは知らないけど?」 そう言いながら、先輩はソファ横にある棚の上からティッシュを数枚引っ張り出すと、その内の何枚かを私に差し出し、あとの残りで自身を拭き取る。 うぐぐぐぐっ。本当に美容にいいと言うなら是非とも試してみたい気はするけれど… だけど…あそこから出てきたものを飲んで大丈夫なんだろうか。という不安もある。 私は未だに口に含ませたまま、チラッとその先輩が拭き取っているものに視線を移す。 と、その視線に気付いた先輩が、クスクス。と小さく笑った。 「ソレ、飲んだって害はねえよ。まあ、でも嫌なら吐き出せば?」 そこに。と、先輩が私に手渡したティッシュを顎で指す。 そう言われても…先輩の前でティッシュに吐き出すのも申し訳ない気もするし。 かと言って飲むのも正直躊躇われる。 むむむむむぅ…どうしよう。 いや、うん。先輩が言うように、1度くらいは経験しといてもいいかもしれない。 嫌だったら今度から強制しないって先輩も言ってくれたし。 こんな貴重な経験は、なかなかできないかもだし。ましてや大好きな先輩の…だし。 そうだよね、うん。そうそう… 私は無理矢理自分を納得させ、思い切って、ごくん。と、それを飲み込んだ。 ………が。 うげぇっ!まずーっ!!しぶぅ〜〜〜〜っ!!! なんとも形容し難い味わいが喉の奥に張り付き、途端に渋さで顔が歪む。 それを見た先輩が、おかしそうに声を立てて笑った。 「あ、やっぱマズイ?」 なんて言って。 知ってたんですかっ!なら、なんで飲めなんて言ったんですかぁっ!! ジトっと先輩に視線を送ると、まあまあこれでも飲めよ。と、棚に置いてあったペットボトルのお茶を相変わらず笑ったまま差し出してくる。 いつまで笑ってんですか… 私は軽くため息を漏らしつつそれを受け取り、コクコクッと勢いよく飲んで喉を潤し口の中を浄化した。 「貴重な経験できて良かったじゃん。俺の、飲めて嬉しいだろ?」 嬉しいわけないじゃないですかっ。 いくら先輩のものでも、これは嫌です。マズイですっ!! って、言えないんだよなぁ。 あの先輩の姿を見られるのなら、この先も頑張ってしちゃうかもしれない。 そう思っている私は、やっぱり相当重症だと思った。 先輩から渡してもらったティッシュで口元を拭っていると、突然脇の下に手を差し入れられグイッと体を持ち上げられた。 「えっ?」 戸惑う私を、先輩は自分の腰の辺りを跨がせその上に座らせると、私の手からティッシュを取ってクシュッと丸めてから棚の上に置く。 「里悠、今日は俺をどうしたら合格だっけ?」 「え…あの、気持ちよく…イカせられ、たら?」 「じゃあ、合格…だな」 「ホ、ホントですか?」 「あぁ、合格ってことにしてやるよ。意外にヨカッタしな?お前にしちゃ上出来」 うそ…意外にヨカッタだなんて、お前にしちゃ上出来なんて。 こんなに褒めてもらえるなんて思わなかった。 だから自然と自分の顔に笑みが浮かび、えへへ。と、照れ笑いも漏れる。 「…ホント、嬉しそうに笑うのな。そんなに嬉しいか?」 「はい!嬉しいです」 だって先輩に褒めてもらえたんだもん。嬉しいに決まってるじゃないですか。 ニコニコ顔の私を見ながら、先輩はフッと鼻先で笑うと、再びゆっくりと背中をソファに預けた。 「里悠…」 「あ、はい」 「キス…」 「はい?」 「キスしてやるから、舌しゃぶれよ。俺のをしゃぶったみたいに、いやらしくな?」 「え゛っ」 何故にまたそんなことを… 「お前の気分を高めてやるためにはキスからしてやったほうがよさそうだし?」 「え、気分を高めるって…?」 今日の特権はもう終りなんじゃ… 「そういや、今日はお前の中に指を入れてねえなぁって思ってな。そこをほぐしておかないと、いつまで経ってもコレ、入れられないだろ?」 そう言って先輩は、随分とサイズの縮んだモノをトランクスの下から再び出してくると、ピトッとその先端を私の秘部に当てた。 「えっ、えぇっ?!」 そのサイズの違いにもびっくりしたけど、突然秘部にそれをあてがわれたことに心底びっくりして腰が引ける。 それを逃すまいと先輩の腕がガシッと私の腰を捉え、ぐいっと更に引き寄せた。 そして、先輩は自分のモノを持ったまま指先で私の秘部を撫でると、ニヤリと笑った。 「なんで濡れてんの?」 「なっ、なんでって…」 「俺の舐めてたら濡れてきたってか?クククッ。エロい女」 「そ、そんな…ちがっ…」 いや、多分違わない。きっとその通りだと思うけど、恥ずかしくてそうだと言えなかった。 「クスクス。入れて欲しかったんだ?ココに…」 耳元でそう囁きながら、先輩は指と共に自身をミゾに沿って滑らせる。 これまでに随分と馴らされた体は、その刺激によってすぐに反応し潤いが増した。 「あっ、やっ…先輩っ…」 「里悠、わかるか?俺のがお前のやらしい部分を撫でてるって」 「はぁっ、んっ…やっぁ……ふぅっん…」 くちゅっ…くちゅっ…。と、先輩が指を動かすたびに卑猥な水音が聞こえてくる。 もう、体が覚えてしまったこの先に続く快感を求め、体の内側が疼き急激に火照り出す。 そして先輩は更に私を煽るように、まだ力が戻っていない自身を入り口にあてがい、ぐりぐりと押し付けながら刺激を送ってきた。 肌がゾクゾクッと震えた。おへその奥がきゅぅっと締まった気がした。 もしかしたら本能が待ち望んでいるのかもしれない…その先輩の存在を。 だけどまだ今の私には頭で理解することは難しかった。 「クスクス…どうする?今は出したとこで萎えてっから入んないけど、おっきくなったら入っちゃうかもだぞ?こんなことをしてたら、すぐに復活するかもなぁ?」 「そ、んな…ダメぇ…」 「ダメ?なんで、ダメ?俺に食われるって約束だったろ」 「だって、そんな…まだ、わからなっ…あんんっ!」 ちゅぷっと先輩の指先が、自身を放して私の中に入ってくる。 途端に体に痺れが走り、鼻から甘い声が漏れた。 「だから、こうして馴らしてやってんだろ?クスクス…だけど、随分と成長したよなぁお前も。そろそろ食いどき?それとも、まだ半熟?」 ククッ。と、含み笑いを洩らしながら、先輩は私の首筋に舌を這わせる。 「はっぁん…」 「指よりも数倍気持ちいいぜ?里悠。ココに、俺のが入ったらさ」 先輩の指が、内壁を押し開けるようにゆっくりと動き、それから奥を突くような刺激に変えてくる。 「あっ、あっ!ダメっ…あっ、イヤッ…あぁっ…やっ…せんぱっ…」 「なに。イヤ?ダメ?ククッ…もっとその声で喘げよ」 先輩は私を追い込むように、更に指の動きを早くしてくる。 次第に脳が霞み始め、体全体に痺れが走り出す。 私は先輩の希望通り、恥ずかしいくらいに喘ぎ声を響かせ、押し寄せてくる快感に身を捩る。 無意識に腕が先輩の首の後ろにまわっていた。 気付けば少し腰を浮かし彼の頭を抱え込み、自ら唇を重ねていた。 「ふっん…はふっ…んっ!…ぁ」 「んっ…りゆっ…舌…しゃぶって…」 ぬっと突き出された先輩の舌にしゃぶりつく。自分でも怖ろしくなるくらいすんなりと。 突き出された舌に舌を這わせ、ちゅぷっちゅぷっと音を立てて吸い上げる。 唾液を飲むため一旦口内に引っ込んだ先輩のそれを追いかけるように、また唇を重ね舌を絡み合わせる。 お互いの唇を吸いあう音が部屋に響き、秘部から漏れる水音がそれに重なり、それらがまた私の気分を高ぶらせた。 すごく気持ちがよくて、気が狂いそうだった。 だから、もっともっとと、体が悦を求めた。 「里悠…いやらしいくらい腰が動いてっけど?クスクス…中も締まってきたし、気持ちいいんだ?」 「んっ…ぁあっ…ぃぃっ…ですっ…あぁぁんっ」 「何?もっと聞こえるように言えって」 「いいっ…気持ち、いいぃ…あ、あっ…ダメっ…先輩っ…も、いやぁ、んっ…」 「なに。もうイキたい?だったら、言うことがあるだろ?」 先輩はワザと焦らすような動きに変え、意地悪く笑いながら私と視線を合わせてくる。 少し前から、果てる前に言わなきゃいけないことになっている言葉がある。 それを言わないと、きっと私はイカせてもらえない。 だって先輩は、意地悪なひとだから。 私は先輩の瞳を見つめながら、懇願するように言葉を発した。 「お願い…イカせてください」 それに満足そうにニヤリと笑うと、先輩はテロンと胸の谷間に舌を這わせた。 「じゃ、ブラ外せよ。気持ちよくイカせてやるから」 もう、恥じらいもなく、悦だけを求めている私は素直にブラのホックを外して体から取り去ると、それをソファに落とした。 そして再び先輩の首の後ろに両腕をまわし、露になった胸を彼の顔の前に晒した。 先輩は、ゆるゆると中を刺激しながら、舌先を尖らせその胸の蕾をそれで弾(はじ)く。 「あっ、あぁっ!」 脳天にジリジリとした痺れが走る。 もっと刺激が欲しいと秘部から熱い蜜がトロンと溢れる。 それに応えるように、先輩はそのまま胸の蕾を舌先で刺激しながら口に含むと、今度は激しく中をかき回してきた。 途端に強い痺れが脳天から全身を駆け抜け、快感に肌が震える。 「あぁっ、やぁあっ!…先輩っ…あぁんっ…ダメっ…も、イクッ…いくぅっん!!」 「いいよ…イケよ…」 そう言って先輩は、胸の蕾を強く吸い上げ、下では中を激しくかき回しながら親指の腹で膨らんだ花芽を擦ってくる。 もう、頭の中は真っ白だった。 私は一際高い声で喘ぎながら、先輩の頭をかき抱くように抱きしめると、ぎゅぅっと全身の筋肉が縮まるような感覚に捕らわれながら果てを迎えた。 先輩の首に腕をまわしたまま、ぐったりと彼に体を預けるようにもたれかかり、荒く息を吐き出す。 「すげーね、お前。俺の腕までお前のでぐっしょり濡れまくってんだけど…どうなってんだよ、お前のココ」 先輩はそう言いながら、一旦手についた雫を払うように手を脇で振ってから、再びまだヒクつきが残る秘部を指で撫でる。 「あっ、やっ…触っちゃ…ダメぇ…」 「クスクス…なんで?」 「だ、だって…まだ変、なんです…今、触られたら…もっと変になっちゃ…う。いぁんっ」 手で押さえて止めようとしても、力の入らない今の私では何の抵抗にもならなくて。 先輩はその様子を楽しむように、クスクスと小さく笑いながら私の顔を覗きこみ、指先の動きを止めてくれない。 ホント…意地悪だぁ。 「もっと変になれよ…」 「え…」 「もっと変になって、早くココに入れさせろ…」 「……んっ!」 先輩の唇が重なり言葉を奪われる。 いつもする先輩とのキスはもちろん好きだけど、こうして果てたあとにしてくれるキスは一番好きかもしれない。 何故か心地よくて優しい気がするから。 でもね、先輩…早くって言われてもまだ無理ですって。 だって頭がまだついていかないんだもん。 でも…初めの頃の私を考えたら、随分色んなことを覚えたし、色んな言葉を知ってしまった。 はぁ…どんどんえっちぃ、もとい、エロい人間になっちゃってるよね。 いいのか、私。 先輩とのキスに酔いしれ、離れていく唇をうっとりと見つめる。 はぁ〜、至福のひと時。だけどそれはほんのひと時。 先輩は暫く私と見つめあったあと、ポツリと言葉を零した。 そう…いつものようにちょっぴり意地悪な笑みを浮かべて。 「里悠?今度の特権では素股、教えてやるから。楽しみにしとけよ」 「すっ、すまた?!」 って、なにっ?! その意味を私が知るのは、また次回の特権で… って言うか先輩?なんか…段々表現が露骨になってませんか…… |