*Obedient You 「ダメッ・・・なおと・・・もぅ・・・はぁんっ!!」 彼の舌が蜜で潤った私の秘部を這い、中に這入って蠢く。 指で一度イカされて、更に敏感になった部分を攻めてくる。 先程繋がった時だけでも充分感じてたのに、それ以上に快感を与えられて私の脳は破壊寸前だった。 「ダメ?ダメじゃねぇだろ、恵子。まだまだすげぇ反応してるぞ、恵子のココ。」 ワザと音を立てて私の蜜を吸い上げながら、指で中を刺激してくる。 あいた方の手で胸の蕾を弄られて、もう何も考えられなくなっていた。 「いやっ・・・直人っ!もうダメなのっ・・・あぁぁんっ!!ダメっダメっ・・・あっん!!」 「ダメ。じゃなくて、イク。だろ?とりあえず、もう一回イッとこっか。」 そう意地悪く囁くと、指で激しく中をかき回し、舌先で快感で膨らんだ蕾部分を刺激してくる。 「あぁぁんっ!直人っ・・・・・・んっひゃぁぁんっ!!」 くちゅくちゅくちゅっ。と卑猥な水音を部屋に響かせながら、目の前が真っ白になり足がガクガクッ。と震える。 「可愛いよ、恵子。」 「はぁ・・・はぁ・・・ん・・・も、ダメ・・・。」 肩で荒く息つく私の瞼に、優しくちゅっ。と唇を落としてから、直人が意地悪く笑う。 「まだだって。俺の熱を下げてもらわないと、収集つかねぇもん。」 「も・・・無理ぃ。壊れちゃうって。」 「大丈夫。壊れない程度にするから。」 直人は今度はカバンの中からゴソゴソっと四角いものを取り出してくると、器用に自身に取り付ける。 ・・・・・何個持ってんのよ。 イカされた直後で気だるい体の中、そんな事を思っていると、それに気付いたのか直人がクスクス。と笑う。 「今日さぁ、タイミングよく連れが一箱くれたんだよねぇ。家が薬局やってる奴でさ、使用期限がそろそろだしって大量にみんなに配ってやがって。俺はまだ使わねぇし、いらねぇやって言ってたんだけど、貰っといてよかった。気兼ねなく何度でも出来るし?」 ・・・そんなモノを貰うな!って言うか、学校で配るな!! そう叫びたかったけど、叫ぶ気力すら湧いてこない。 「無理って・・・直人。これ以上したら明日学校・・・・・。」 「よかったなぁ、恵子。明日から夏休みで。」 「・・・・・。」 ・・・忘れてた。明日から夏休みだったんだ。 私が落胆のため息を漏らすと、覚悟しろよ。と、直人が耳元で囁きながらゆっくりと中に這入ってくる。 「んぁっん!」 「っく!・・・やっぱいいよ。恵子の中。何度ヤッても飽きねぇな、きっと。」 相変わらずの存在感の大きさに、落ち着きかけていた体が再び火照り出す。 飽きない、かもしれないけど・・・私の身体がもたない。 それでも悔しいかな、身体は彼から与えられる快感に反応を示すわけで。 私が甘い声を響かせていると、直人が耳元に唇を寄せてくる。 「恵子っ・・・好きだよ。絶対離さねぇから・・・今は、まだ俺の事本気で好きって思ってくれてねぇかもしんねぇけどっ・・・絶対お前を悲しませたりしねぇからっ・・・だから、恵子も俺を信じてっ・・・くっ・・・俺だけを見てくれよな。」 「ぁぁんっ!・・・なおっ・・とっ・・・。」 徐々に昇り始める意識に翻弄されながら、直人の言葉にコクコク。と小さく頷く。 直人、私もあなたの事を好きよ・・・きっとこれから先、もっともっと好きになっていく気がする。 私はぎゅっ。と彼にまわした腕に力を入れて、抱き寄せる。 「直人っ!ダメっ・・・やぁっ・・・もぅ、イッちゃう!!」 「ん、いいよ。今度は恵子を先にイカせてやるから。」 腰を持ち上げられて、奥深くを激しく突かれて意識がスーっと引き込まれる気がした。 「あぁぁぁんっ!なおとぉぉっ!!」 「っく、はぁっ・・・恵子っ!!」 私が頂点へ昇りつめてから程なくして、直人も奥深くで欲望を解き放った。 私達は何も身につけずに、抱き合いながらベッドで横になっていた。 直人は優しく私の髪を撫でながら、少し顔に笑みを浮かべて目を閉じている。 「直人、寝ちゃった?」 「んー?まだ、起きてるー。」 「クスクス。まだって。」 「あぁ、俺。このまま寝ちゃいそう・・・すっげぇ幸せ。恵子を感じながら眠れるって・・・。」 「もー。本気で寝ないでよ?夜になったら親が帰ってくるんだから。」 髪を撫でている手が少し止まったのを感じて、つん。と胸元をつつくと、また手が動き出す。 「ん〜・・寝ないって。親が帰ってくんの何時ー?」 「後、3時間後ぐらい。9時には帰ってくると思うから。」 「じゃぁ・・ちょっとだけ寝てもいい?すんげぇ眠い・・・親が帰ってきたら、ちゃんと挨拶・・・・・すっから。」 「ちょっと、直人。寝るの?」 拗ねたような声を出して、軽く直人の体を揺すると、息を吸い込みながらぎゅっ。と、強く身体を抱きしめてくる。 「恵子ぉー。すっげぇ好き。」 「ちょっ・・・直人。人の話聞いてる?」 「聞いてるー・・・。」 ・・・・・って、寝てるじゃん!!もぉー・・でも。 ――――すっげぇ好き。その言葉を聞くだけで、すごく自分が幸せになってくる。 好き・・・かぁ。 直人もやっぱりその言葉を聞いたら幸せになったりするのかな?でも、私・・・。 「ねぇ・・・直人?」 「・・・・・ん、・・んー?」 「私ね、付き合ってる相手に素直に『好き』って言えないの・・・それでいつも相手からお前の気持ちが分からないって言われて去られちゃうの。今度付き合う人にはちゃんと言おうって思ってるんだけど・・・直人?素直に言えないかもしれないけど、いい?」 「んー・・・だって・・・俺が恵子の事が好きだから・・・恵子の事、すっげぇ好き・・・だか・・・・・スー。」 「あ、もぉ。ちゃんと最後まで言ってから寝なさいよね。」 小さくため息を漏らしてから、少し身体を起こして彼の寝顔を眺める。 『恵子の事が好きだから・・・恵子の事、すっげぇ好きだから。』 ・・・・・直人もちゃんと素直にそう言ってくれるんだね。 もう相手に誤解されるのは嫌だから、ちゃんと素直に『好き』って言えるように努力しなきゃいけないよね。 だけど、もう暫くはこの性格は直りそうにないけど、直人はそれでも私の事を好きって言い続けてくれる? 私だって直人の事が好きだから。これからもっともっと好きになると思うから・・・。 勇気を振り絞って素直に言えるように。 「・・・ねぇ、直人?」 「・・・んっ・・・どうしたぁ・・・恵子?」 「あの・・・あのね、私も・・・直人の事・・・好き・・・だよ。」 消え入りそうな私の声。心臓が爆発しそうなくらいに高鳴り、息苦しくなってくる。 その私のありったけの勇気が寝ぼけている直人の耳に届いてるのかどうなのか・・・。 「恵子・・・俺・・すげぇ幸せ・・・・・お前と付き合えて・・・俺は恵子が・・・だい・・・好き。」 直人は幸せそうな笑みを浮かべながら、ぎゅっと私の体を抱きしめ直すと、ちゅっ。と瞼に唇を落としたまま、再び深い眠りに入って行った。 + + Fin + +
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