*Love Fight 修吾君に体を綺麗に拭き取ってもらってから、私達はそのままの姿で一緒にベッドで横になる。 腕枕をしてくれてる腕で優しく頭を撫でられながら、私は目を閉じ大好きな彼の香りを感じていた。 「・・・美菜?」 「なぁに、修吾君。」 「美菜は何人子供欲しい?」 「え?こっ子供?」 修吾君の突然の質問に目を丸くして彼を見上げると、彼はおかしそうに笑いながら、今じゃないよ。と呟く。 「ほら、この先結婚したらね。美菜は何人くらい子供欲しいのかなぁ、って。クスクス。まだまだ先の話だけどね。」 「子供かぁ・・・私がまだまだ子供だからなぁ。」 「んー。そうだね、子供が子供を産んじゃあね?」 「やっ!ひっどーい!それ、どういう意味ですか?」 「クスクス。ん?言葉のまんまだけど。」 「ぶぅ。そう言われると何にも言い返せない!!」 ぶくっ。と頬を膨らませて軽く修吾君を睨むと、あははっ。と声を立てておかしそうに笑う。 じっ自分から話題を振っといて、そうやって笑いますかね? んもぅ、ひどいなぁ。 「あははっ。ごめんごめん。でも、美菜はいいお母さんになりそうだよね。」 「・・・・・そうかなぁ。自分の子供にも『ドジなお母さん』て言われたらどうしよう?」 「んー・・それも否めないかも。」 「うにゃぁぁ!!そういう事言うの?そういう事言っちゃいますか?」 「クスクス。言えちゃうだけに悲しいね。」 ・・・・・否定できないだけに、悔しいじゃないか!! ん〜、でも私と修吾君の子供かぁ・・・どんな子になるんだろうなぁ。 「もし、女の子が生まれたら修吾君に似てもらいたいなぁ。」 「えー、どうして?」 「だぁって。修吾君に似たら絶対綺麗な子になるよ、将来。」 「美菜に似ても可愛い子になると思うけど?」 「ダメダメ。私なんかに似たらモテなくなっちゃう。」 「そのモテないさんを俺は可愛いって思って付き合ってるんだけど?」 「だから不思議なんだもん。もっと可愛い子いっぱいいるよ?」 そう言いながら彼を見ると、ピンッ。とおでこをつつかれる。 あたっ。 「またそういう事を言う。俺は美菜じゃないと嫌だって言ってるでしょ?美菜ももっと自信持ってって言ってるでしょう?充分可愛いんだから。」 「そっそんな、私なん・・・。」 「それ以上言うとお仕置きね。」 「うぐっ。」 慌てて口をつぐむと、クスクス。と修吾君が笑う。 きっと修吾君ぐらいだよ?私なんかを可愛いだなんて言ってくれるのって。 私は彼を見つめながらそんな事を心の中で思う。 「美菜は男の子か女の子かどっちがいい?」 「私?んー、私は・・・男の子かなぁ。」 「男の子?どうして?」 「だって修吾君に似たら可愛いもん。」 「じゃぁ俺と子供とで美菜を取り合わなくちゃいけなくなっちゃうね?」 「あはは。そんな事言ったら、女の子が生まれたら私が子供と修吾君を取り合わなきゃいけないよぉ。」 声を立てて笑いながら、そう呟いて彼の手を取ると彼も指を絡み合わせてきて、じゃぁ男の子と女の子両方欲しいね。って笑う。 ふっ二人かぁ・・・私、産めるのかな?ちゃっちゃんとお母さんできるのかなぁ? そんな遠い未来に不安を寄せてみたりする・・・・・美菜ってば気が早い。 「結婚して子供が出来たら、いつかは広い家に住みたいね。」 「あ、うんうん。お庭にね、いっぱいガーデニングとかしたい!!」 「休日とかは家族でバーベキューとかしたり?」 「わぁ!うんうん、いいね。家の中の内装はカントリー風とか可愛いのがいいなぁ。」 「うん、美菜っぽい。内装は美菜に任せようかな。」 「えー、私センスないから止めた方がいいと思うよ?修吾君に任せる。」 「じゃぁ一緒に考えようね。」 「うん!可愛いお家でね、リビングで修吾君が子供に絵本を読んでて、それを見ながら私がご飯の支度をして・・・そんなのがいいなぁ。」 「きっとそうなるよ。」 修吾君はそう言いながら優しく私に微笑みかけてくる。 ・・・不思議。修吾君にそう言われると、本当に近い将来そうなるような気がしてくる。 いつも笑顔が耐えなくて、いつも温かい雰囲気に包まれて。 修吾君の優しさに包まれて、毎日を彼と子供と一緒に過ごす。 私達は飽きる事なく将来の自分達について語り合っていた。 きっとこの夢は現実になるよね? だって、修吾君がそう言ってくれてるんだから。 きっと叶うハズ。私たちの――――Dream in the future + + Fin + +
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