*Secret Face 部屋の前に立つと案の定、中からは俺と姫子の名前が行き交っている。 異様な盛り上がりで・・・どういう事だよ。人の恋話で変に盛り上がりやがって。 《え〜マジかよぉ。あのシンが?俺も見たかったぁ。何で呼んでくれねぇんだよっ》 《俺、小暮結構狙ってたのに。シンが相手じゃなぁ・・・勝ち目ねぇし。》 《シンが女に溺れるなんて信じられねぇ!!》 《私が姫子先輩に負ける筈がないのにぃっ!!!》 《うひゃひゃっマジ笑えるぅ。酒追加ぁ〜。たまんねぇ。》 《俺も俺もぉ。そこの缶取ってくれよ。》 俺と姫子は2人同時にため息を付いた。 このまま素直に部屋に入れば何を言われるか大体の想像がつく。 俺は姫子の手を引くと、隣の自分の使っている部屋に入る。 とりあえず、誰もいなかったし入ってこられても鬱陶しいから鍵を閉めて。 お互い適当に座ると、ふぅっとため息をつく。 「・・・何か・・・大変な事になっちゃったね。」 「あぁ・・・お前はまだいいよ。俺なんてとんだ笑い者だぜ?あっちでもこっちでも笑いやがって。 俺が本気になったら悪ぃかよ。ったく。」 「クスクスっ。」 「・・・・・・笑いやがったな。」 「あっいや。これはそういう意味で笑ったんじゃなくて・・・・・。」 じゃあ、どういう意味だよ。と意地悪く笑って姫子の手を引くときゅっと引き寄せた。 姫子の体勢が崩れ、俺の腕の中で仰向けの形になる。 「ひゃっ。やっほんとに、かわいいなぁって思って笑っただけ。」 「ふぅん。かわいいねぇ・・・俺、みんなに笑われて傷ついてんだけど?」 「へ?傷ついてたの?」 「・・・・・余計傷ついた。」 「わっごめん。そういうつもりじゃ・・・。」 俺は真っ赤になった姫子の顔を覗き込むとニヤっと笑う。 途端に何かを察したのか姫子の表情がぴくっと反応をし、何その不敵の笑みは。と呟く。 「慰めてよ。お前の体で。」 「はっはいっ!?なっ何を突然変な事言ってるのよ!ここ合宿所だよ?隣りみんないるんだよ?」 「酔っ払いになんて聞こえやしねぇよ。しかも鍵閉めちゃったから誰も入ってこれないし。」 「やっそんなっ。ダメダメ!!絶対ダメっ・・・・・んっ!!」 俺は首を振りながら抵抗を示す姫子の顔をくいっと掴むと少々強引に唇を塞ぐ。 唇に添って舌を這わし、少し開いた所から中に滑り込む。 次第に姫子の体から力が抜けて行くのがわかる。俺の唇に柔らかい感触が伝わり、いつの間にか お互いを貪るようなキスに変わっていた。 そのまま姫子の体を組み敷くと更にキスを深くする。 「っはぁ・・・・ん。」 キスの合間に姫子の声が漏れ始め、頬が艶っぽく染まっていく。 こうなったらもう止められるはずがなく・・・俺は頬に当てていた手を内腿から這って敏感な部分に 移動を始めた。 中心部分に下着の上から触れると、もうそこは十分に潤っているのがわかる。 「ダメじゃないじゃん。何、それともこういう状況に感じちゃった?」 「あっん・・・変な事言わないでよ・・・ん。変態。」 「変態はどっちだよ・・・こんなになっちゃってぇ。姫子のエッチ。」 「バカ・・・んっあっ!!」 「ほら、そんな声出したら隣に聞こえるぞ?」 「やっ。だってぇ・・・新一がそんな事・・・するから・・・んっ!!」 俺は意地悪く笑いながら下着を引き剥がすと直接中心部分に指で触れる。 声を出さないように眉を寄せて手の甲を口にあてがう姿が妙にそそられる。 「なぁ、もう我慢できないから入ってもいい?」 ぴくっと姫子の中が反応を示し、返事の変わりに潤んだ瞳で俺を見上げた。 俺はキスをしながら自分の準備を済ませると、足の間に割って入りゆっくりと自身を中に沈めていく。 「はっ・・・・ぅ。」 この状況からなのか、普段よりも感度がよく俺を締め付けてくる。 意地悪く姫子の弱い部分を集中的に攻め立て、声が漏れないように唇を塞ぐ。 「んっ・・・ダメっ・・・ぅ。はっふ。」 「ん?何がダメ?・・・すっげぇ・・・反応してるぞ。」 僅かに唇を離し、そう呟くと中もそれにぴくっぴくっと反応を示してくる。 油断するとすぐに果ててしまいそうな程心地よかった。 「あっぁ。ダメっイクっんっんんっ!!」 「っく。いいよっイッて。」 「んんっ!いやっん・・・新一も・・・一緒にっぃ!!」 「はっ・・・く。俺もイクから・・・んっ!!!」 律動を早め、奥を攻め立てると急激な締め付けに襲われる。 姫子が達したと同時ぐらいに俺も姫子の中で果てた。 しばらくついばむようなキスを繰り返し、そのまま姫子の中を味わう。 「も・・・バカぁ。」 「ん?そういうわりにはすげぇ感じてたけど?お前。」 「やっもう。信じられない。」 真っ赤になって俯く姫子にクスクスっと笑いかけると、2人の処理をして衣服を身にまとった。 ・・・と言っても今回は下だけだから楽だけど。いくらなんでも全部脱がすのには抵抗あったし。 帰ったらまた堪能しよう――――そんな事が頭をよぎる。 俺ってマジでバカ? そんな事に苦笑を漏らしつつ、姫子を立たせドアの傍まで行くと抱き寄せてから 「ちゃんと俺が護るから。傍から離れるなよ?」 そう呟いて、鍵を開けドアを引く――――ん? 「「「うわっ!!」」」 途端にドバドバドバッと部屋になだれ込む人の山。 なっ!!こいつらっ聞き耳立ててやがったのかっ!!うわっ、麻田に静まで。 何考えてんだ、コイツらっ。 部員達は一斉にバツが悪そうな顔をすると、あははははっと愛想笑いを振りまきそそくさと元の 部屋に戻り始める。 腕の中ではこれ以上ないほど真っ赤に染まった姫子の顔。 「てめぇらっ!コソコソ聞き耳立ててんじゃねぇよっ!!」 俺の叫びも空しく、廊下を駆け抜けるだけだった。 くそっ。これでまた笑いのネタ提供じゃねぇか。 はぁ・・・いつまで笑われるんだ?そんなに人がマジに惚れる事がおかしいかっ!! そう叫んだ所で誰も聞くはずがねぇし・・・・チクショウ。 もう、ほっといてくれっ!!! |
神楽のちょこっとあとがき
え〜と第6弾。お楽しみいただけたでしょうか?只今午前3時!ナチュラルハイの神楽でお届けいたします(笑) 今回は少しイザコザを入れてみました♪だけどどうしてもドロドロが嫌いな私。やっぱりライトで終わってしまったぁ(^▽^; もうちょっとドロドロさせた方がいいですかね?けど、無理ぃ(T-T)イジワルな設定にすると、とことんそいつが 嫌いになっちゃうんだもん(苦笑) 新一もだいぶイメージが違ってきちゃいました(笑)何か情けな〜い男になってしまってるような・・・(汗) こんな新一でも好きよ♪と言ってくださる方いらっしゃるでしょうか(*^-^*)> ぽりぽり |