*Secret Face










びくっと2人の体が反応して動きが止まる。

誰?こんな時間に・・・私の携帯?

私は新一の体から抜けるとうつ伏せの状態になりながら、カバンから携帯を取り出す。

「あれ?バイトで一緒のせっちゃんからだ・・・どうしたんだろこんな時間に?」

独り言のように呟くと、『通話』ボタンを押した。

「もしもし?せっちゃんどうしたのぉ?」

『もしもし、姫子?ごめんねぇこんな時間に。いや、用事があるのは私じゃないのよ。』

「へ?せっちゃんの用事じゃないって、どういう意味?・・・きゃっ!!」

ベッドでうつ伏せになりながら携帯で話している私の服をたくし上げて、新一が背中に舌を 這わしてきた。

『姫子どうしたの?何かしてる?』

「あっ・・・ううん、大丈夫。・・・ん。で、ど・・おしたの?」

私は迫ってくる新一に身を捩りながら受話器に手をあてて、ちょっと待って。って呟く。

嫌っ、て言って意地悪く笑うと体を押さえつけて背中に再び舌を這わしだし、時折強く脇腹 あたりを吸い上げる。

『あのねぇ、最近うちに通ってきてる高校生いるでしょ?染谷君って言うんだけど・・・』

「ぁ・・・ん・・・そ・・め谷君?」

その名前にぴくっと新一が反応すると、動きが一瞬止まる。

『そう。今一緒なんだけど、姫子の事気に入ったらしくてさぁ。携帯番号教えてくれって うるさいのよ。教えてくれないなら私から電話して話させろ〜って・・・っわ!!』

「・・・・・はい?」

『もしも〜し、姫ちゃん?俺、染谷っていうんだけど今度さぁ一緒にどっか遊びに行かない?』

受話器から聞こえてくる声が大きくて、思わず私は携帯から耳を遠ざけた。

鼓膜やぶれるって!!

「へっ!?・・・・・いやっん。・・・ちょっと、新一!!あんっ!!」

何を思ったか新一は突然私の下着を引き剥がして、そのまま腰を引き寄せると後ろから 彼自身が入ってきた。

『姫ちゃん?何って言った今、新一って?』

「おぉ染谷!!人の女に気安く電話してくんじゃねぇよ!!!今、取り込み中、邪魔すんなっ」

新一の、私の中を突きながら携帯を奪い取る姿は少し怒ってるように感じられる。

「あっん!!・・・いっ・・・や・・・ぁん。し・・んいちっ!!」

『えっ、シン?・・・女ってどういう事だよ!!何でお前が姫ちゃんと・・・取り込み中って』

「そういう事!!・・・っく・・・取り込み中は取り込み中っ!!切るぞ、ボケっ!!!」

まだ向こうで何か喚いているのも聞かず、新一は携帯をピッと切り、カバンに放り込んだ。

「やぁっん、新一・・・何するのよ・・・あっあぁ・・・んっ!!」

「いいんだよっ!あれは俺の中学の連れ・・・はっく・・・最初に居酒屋で・・・会った時 つぶれたヤツいただろ?・・・あいつ・・・お前の事前から狙ってんの!!」

新一はいつもより激しく私の事を攻めてくる。しかも、付けてないのって初めてで・・・・・。

や・・・何か変・・・いつもよりもなんか・・・すごく新一を感じる。

「あっあっ!!ダメ・・・んんっ・・・やっ・・・ん、気持ち・・・いいっ。」

「俺も・・・すげぇ気持ちいい。ヤバッ・・・生は・・・っっ」

新一は体から一旦離れると、私の体を仰向けにさせて再び一気に入ってきた。

感じる部分を集中的に攻めてきて、私の意識がそこに集中し一気に上り詰めていく。

「んんんんっ!!あぁっ・・・も・・ダメぇ・・・新一っ・・・イクっいっちゃうぅ!!!」

「俺もっ・・・もうダメ・・・っ」

新一は私の足を思い切り広げると、覆いかぶさってきて更に奥を激しく追い詰める。

「んぁぁぁっ!!新一ぃっ!!!」

「ひめっく・・・はっ!!」

私の意識が真っ白になると同時に、新一も私から抜けるとお腹に彼のものを吐き出した。

お腹の上に温かいものが広がる。

これって・・・その、新一の・・・アレだよね?

荒く息をつきながら、切なげな表情をする新一がとても色っぽく感じる。

「は・・・ぁ。マジやべぇ・・・最高によすぎ・・・ごめん、急に。お腹気持ち悪いよな。」

「もぉ・・・バカぁ。急にしなくっても・・・」

ティッシュをがさがさっと引き抜き、綺麗に拭いてくれる新一を軽く睨んだ。

「・・・悪ぃ・・・ちと、ヤキモチ・・・・。」

「・・・はぁ?だからって何も・・・バカ。」

「マジ馬鹿だよな。ほんと、お前の事となると俺が俺でなくなる・・・。」

「そんなに私って信用ないかなぁ?染谷君とかから誘われたら行くとでも思ってるん?」

「そおじゃねぇって。信用してるとかしてないとかそういう問題でなくって・・・。」

「じゃなくって?」

「わかんねぇ!!ただ、お前に声をかけるやつにムカついてくんの。声をかけてくるんじゃ ねぇって、こいつは俺だけのものって無性に腹が立ってくんだから仕方ねぇだろ!!」

「あほ。」

私はクスクスっと笑うと、そう呟いた。ほんと、ここまで思われてる私って幸せ者?

うるせぇほっとけっ!!って新一は不機嫌そうにしてたけど。

私は嬉しくなって抱きついちゃった。

+ + Fin + +


神楽のちょこっとあとがき

・・・・・こやつら2人を誰か止めて(笑)新一のヤツはマジ馬鹿です(あははっ(^▽^;)
      こんな2人ですが、どうか見捨てないでやってください(汗




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