*Secret Face









食事を終えて、私達は2人と別れた。

別れ際、連れに広めとくよ。とケラケラ笑いながら2人は去って行った。

余計な事を言うんじゃねぇ!!って新一は吠えてたけど。

何だか私は嬉しくて、ついついニヤケ顔。

「何だよ姫子、さっきからニヤニヤと。」

「ん〜?だって嬉しいんやもん。新一が本当に私の事好きでいてくれてるんだなって。」

「はぁ。まったくいらん事をベラベラとあいつらは・・・頭痛ぇ。今度会う時が恐ろしい。」

「クスクスっ」

「大体、姫子があんな奴らからナンパなんてされるのが悪いんだぞ。ったく、その顔で そんな格好してたら声かけてくれって言ってるようなもんだろうが。」

そんな顔って・・・どんな顔だ!!コンタクトにはしてるけど、化粧はしてないわよ。

グロスは付けてるけど・・・。

それに、格好って言ってもフリルが付いたキャミソールにデニムのミニスカートって服装 だけど、どこが声かけてくれって格好なのよ?みんなそんな格好じゃない。

「あのねぇ、普通の格好してるだけでもお前は目を惹くの!!それなのに、肌丸出しの キャミソなんて着やがって。胸の谷間みえてるっつうの。おまけにミニスカートだし!!」

「やっ!!エッチ。どこ見てんのよ!!」

「だから誘ってるって言ってんだよ!!男ってのはそういう所を見てんの。もうちょっと 意識しろよ。さっきの俺の連れじゃなかったら、どっかでお前食われてんぞ!!」

「えぇぇぇっ!!!」

食われるって、つまりは・・・・・・えぇぇぇぇ!!

嘘だぁ、そんなの。

「ったく、自覚しなさすぎ。俺の連れだけじゃなかっただろ、声かけてきたの。」

「・・・・・あの人達含めて・・・3・・組?」

「はぁっ!?マジ勘弁してくれよ。もうお前一人で街歩くんじゃねえぞ。わかった?」

「・・・ぶぅっ。」

「ぶぅっじゃねぇの!!俺が嫌なんだよ・・・他のヤローがお前に触んのが。」

新一の顔がまた赤くなる。

「新一?」

「はぁぁぁっ。独占欲に極めつけが束縛かよ。俺は何やってんだか・・・。」



新一は近くのビルに足を向けると、壁にもたれて私を抱き寄せた。

「何やってんだろうな、俺。前まで女に束縛されんの大っ嫌いで、別に女がどこで何しようが 関係ねぇって思ってたんだけど、ダメなんだ。嫌なんだよ、お前がさっきみたいに誰かに 声かけられたり、触れられたりすんのが。誰にも渡したくなくて、傍に置いておきたくなる。 変だよな、俺。」

「ううん、変じゃないよ?すっごく嬉しい。だってそれは新一が私の事を好きで、大事に

思ってくれてるからでしょ?私、どこにも行かないし、ずっと新一の傍にいるよ?」

本当に嬉しかった。新一がそう思ってくれてる事が。

少し不安だったんだ。新一は綺麗な女の人によく声をかけられてるし、もしかしたら綺麗な 女の人の方に行っちゃうんじゃないかって。

「・・・姫子」

「あのね、私いつもどこか不安だったの。付き合ってるけど、本当に私でいいのかな?って。 綺麗な人とか他にいっぱいいるのに。ずっと傍にいてほしいけど、新一束縛されるの嫌いだって 言ってたから、どこにも行かないで傍にいてって言えなくて。」

「俺はどこにも行かないし、お前しかいらないっていつも言ってるだろ?」

「うん。だけど、不安になっちゃうんだもん。」

ダメだ、涙出てきそう。

私は泣きそうな顔を見られたくなくて、新一の胸に顔をうずめた。

そしたら、ぎゅぅって新一に抱きしめられちゃった。

「お前ねぇ、俺がどんだけお前にハマッてるか知らないだろ?前代未聞だぞ、これって。」

「くすくすっ。前代未聞って。」

「いやマジで。俺、姫子にフラれたらきっと死ぬ。」

新一は私の頬を両手で挟みこむと、くいっと上に向けさせる。

その瞳はすごく真剣で、見てる私の方が赤くなっちゃった。

徐々に近づいてくる新一の顔。

「ぁ・・・人が見るよ?ここ・・・外だから。」

「そんなの関係ねぇ。」

そう言って優しく微笑むと、新一の唇が私の唇に重なった。

恥ずかしかったけど、離す気にはなれなくて・・・・・。

長く、甘くて優しいキス。

ねぇ、新一・・・あなたも私がどれだけ新一にハマッてるか知らないでしょ?


                                      Fin



神楽のちょこっとあとがき

きゃ〜っ!!バカップルになりつつあるぅ(^▽^; でも、このまま突っ走りそうな予感(笑)
    だ〜っ読み返したらサブいぼ出てきたぁ!!


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