Wonder boys/1

 

「ふぁ〜あ・・・帰るぞ〜」

明け方。
店内のフロアに伏せてうとうとしていた俺にご主人様があくびをしながら声を掛けてきた。

俺のご主人様はSoul barを経営していて、営業時間内は俺も店の中で過ごしている。
ご主人様同様、俺もすっかり昼夜逆転の生活だ。

 

リードを首につけてもらい、店を出て家に帰るまでの道中、ご主人様は毎日店の近くの公園に寄り、内周10周をジョギングをする。

俺も一緒に走る。
運動不足が解消されるし、この時間が大好きだ。

今日はご主人様がサッカーボールを持っていたので、『ジョギング10周』ではなく『ジョギング5周+サッカーボールで遊ぶ』というセットだった。

明け方の公園は人もほとんどおらず、サッカーするにも場所が大きくとれるから快適だ。

ご主人様は昔サッカーをやっていたらしい。

俺もサッカーが好きだ。やるのも見るのもね。
ご主人様もサッカーとなるとすっげぇ楽しそうだし、正直ジョギングより好きかも。

ご主人様とひとしきりボールを追いかけ合い、本日の運動は終了。

はぁ、カラダ動かすってマジ気持ちいいな!
公園の水飲み場で水分を摂って、帰途に着く。

 

家に帰って、ご主人様がシャワーを浴びる時、俺もシャワーの湯をかけてもらう。
運動した後のシャワーは最高だ。

そして毎朝7時頃に就寝する。


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