ペット、飼い始めました
たまたま表を通りかかったペットショップ。
ショーケースの中の、小さくて愛らしい姿、愛らしい表情。
そして愛らしい瞳で見つめられて・・・
思わず俺は思わず店に飛び込み、店番をしていた男性店員に声をかけた。
「すいません!あの左上のゲージの中にいる、あれ、くださいっ!」
という経緯で衝動買いして帰った、のだが。
猫を飼った経験はあるが、この手の種類を育てるのは初めてだ。
帰り道に立ち寄った本屋で飼育のマニュアル本も購入し、早速それを読み始めた。
俺の横では、家にたまたまあったオモチャのサッカーボールに抱きつき、コロコロ転がっているペット。
名前は「ユタタン」と名づけた。
「ユタタン〜、ちょっと待ってな〜。」
まずはエサだな、エサ。
何食うんだろ、こいつは。
ペラペラとページを捲り、エサについて書いてある章を探す。
「え、っと・・・あった。エサ。ここだな。え〜っと、エサはぁ〜・・・うん、やっぱりキュウリでいいんだな。」
そう、俺が今日から飼うペットは、
・・・「カッパ」だ。